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ニューペガサス(パル工業 1.5号機)についての解説

■ニューペガサスはこんな台



コイツが傑作中の傑作「ニューペガサス」
  15+BIG GAME
 15+BONUS GAME
 15
 14
 12
 10
 7
 5
 2


ニューペガサスは「関西の名門」パル工業から発売された1号機「ペガサス」の不正改造対策機
として昭和62年に発売されたらしい。1号機ペガサスは発売当初、全国的に売れることもなく、
九州地方を中心に設置されていた。

しかし、他の1号機を圧倒する連チャン性人気を呼び全国的に売れ始め、
1.5号機ニューペガサスとなってからも破竹の勢いで設置台数を伸ばして行きパル工業一の
ヒット機種となると共に、1.5号機でも有数のヒット機種となった。
無論、パル工業はペガサスによって確固たる地位を獲得する事になったのだが・・・。

ニューペガサスのゲーム性は、今で言うAタイプである。ビッグとレギュラーの連チャンで玉を
増やす。しかし、敢えてAタイプとは言わない。。。そもそも1.5号機には〜タイプと言う概念
自体が存在していないのだから。無論、ビッグ中は期待値方式ではなく純増方式を採用
(実際には純粋な純増方式とは違うと思う、ここが鉄壁のガードたる所以)しており、どんな事
をしても獲得枚数を増やすことはできない。やるのう!パル工業!!(爆)


■ニューペガサスのどこが素晴らしいのか?

☆強烈な連チャン性を搭載
これは説明するまでもないな。コインをいらう人で連チャン嫌いな人はおらんはず。

☆今では考えられないリール制御
これにより、今の機械では実現不能なタイプの様々なリーチ目を搭載。スベリによるチャンス目も
考慮すれば、、、実は大量リーチ目マシーンとも、まともに渡り合えるゲーム性だったりする。

☆設定による波の相異
今の機械は設定を上げると当たりやすくなるだけ。ペガサスにおける設定とは、今の機械とは少
し違い、波自体が変化する。まぁ、スットコ機やAT機も同じようなモノになってしまったが。。。

☆天井の存在
天井までぶち込めば、必ずなんかが当たります。
スットコ切れ&スットコ飛ばしなんてできません!これで安心!

、、、と、こんなところですな。まぁ、打ったこと無い方にはわからんかもしれませんねぇ。
「蛍光灯がない台なんて打てるか!」&「どこにでもあるじゃん?」と一蹴されること
請け合いですし。まぁ、、、一応、伝える努力はしてみますが。


■吸い込み方式とは

ニューペガサスは現在の台(と、いいつつもスットコ機やAT機は大して変わらんな)と違い、
吸い込み方式でボーナスを判定している。そして、この吸い込み方式こそがニューペガサ
スの激しいゲーム性を作り出しているのである。

吸い込み方式とは、ある決められた枚数(これを天井と言う)のコインを投入するまでボーナ
スの抽選を行わない方式の事を指す。例えば、500枚が天井に設定されたとすると、
ニューペガサスの場合、『投入枚数−払い出し枚数=真投入枚数』とする差枚数吸い込みを
採用しているため、現金で10000円投入するまでボーナス抽選は決して行われない。
そして、天井に達すれば100%ボーナスが成立する。
そして、1:1の割合でBIGかREGが揃う。

なぜこの方式で激しいゲーム性が作れるのかと言うと、この方式ではいつボーナスが成立す
るかは、ボーナス終了後に決まっているからである。要するに、天井が少ない枚数に選ばれ
やすくすれば必然的に連チャンが多発し、その帳尻は連チャンしなかった場合、たくさんコイ
ンを消費しなければならないところに天井が設定されやすくすればよいだけのこと。
上の「100%・決して」と言うところに吸い込み方式の素晴らしさがある。


■吸い込みテーブル表

これがニューペガサスにおける確率表みたいなものですな。まぁ、わけわかめな方もいるで
しょうから、ちょっと説明しときます。ニューペガサスは先程書きました通り、完全確率方式で
ボーナスを抽選してません。差枚数吸い込み方式で、ボーナスの抽選をしてます。すなわち、
ボーナス終了時には、、、「次回のボーナスがいつ当たるか」が決まっているわけです。

しか〜し、いつ当たるかは均等には決められてないんですな。
例えば、設定1の場合、最大天井が1600枚なんですけど、1枚〜1600枚の中から
均等に天井が設定されるわけではありません。
もし、均等に設定されてたら、あんなに連チャンが発生しないはずでしょ?

ニューペガサスはボーナス終了後、まず大まかにいつ当たるか抽選します。
これを「コース」といいます。それからその範囲の中から天井を定めます。
定められた天井までコインをぶち込めば、めでたくボーナスゲ〜〜〜ット!です。

コースには、A・B・C・Dの4つがあります。
Aコースは、選ばれればめでたく連チャン確定ですな。7であることを祈りましょう。
Bコースは、引き戻しっぽいコースですが、連チャンゾーン100枚以内で当たることも・・・。
Cコースは、プチハマリコースですな。まぁ、ハマリの内には入りませぬな。
問題はDコースです。こいつが選択されると地獄のハマリの可能性が出てくるわけです。
ニューペガサスの波の荒さを作り出している原因の一つですが、吸い込み表をよく見て
ください。(A+B+C)=Dとなっているでしょう?これだけの範囲があると、同じDコースが選択
されても、頭の方で当たるのと、最後の方で当たるのでは、全く展開が変わってしまいます。
頭の方で当たれば「Dコースなのに大ハマリ回避」となり、爆裂するときの大きな原因と
なり得ます。ケツで当たるのが連発したときは、、、ご愁傷様ですな。


「極悪非道」と言うしかないのが設定1。
しかし、ニューペガサスを最も良く表しているのがこの設定。
現存するほとんどのペガサスがこの設定と思われる。
この設定の特徴は、400枚超えたらほぼ天井まで
「逝ってらっしゃい」ってことですな。
まぁ、これでもまぐれが起こるのが面白い所と言えば
それまでなんですが、1日勝負は高確率で逝けますな。
なんせ、4回に1回はDコース、、、ボーナス比率は1:1。。。
設定1 A B C D
選択率 33.20% 33.40% 5.60% 27.80%
予定枚数 1-100 1〜300 251〜900 851〜1600


設定1が「極悪非道」とすれば、設定2は「普通に非道」。
あんまり変わってないです、戦力的には。
まぁ、連がショボイ分、はまりがぬるいです。
はっきり言って、まだ設定1の方がマシかと。。。
1の方が、辞め時はっきりしてるし、まぐれも起こるし。。。
手堅く死にたい方は、ぜひどうぞ♪

設定2 A B C D
選択率 34% 27.50% 27.50% 11.00%
予定枚数 1〜100 1〜400 351〜950 901〜1600


1や2と違って、少しマシな動きするのが設定3。
調子が良い時は、6もどきな動きをしたりするんで、
やるときゃやります。まぁ、打ってて一番設定を掴みかねる
のはこれですな。当時、7枚無制限で打ってた時、ベースに
なってたのはたぶんこれ。これをベースに営業してる店なら
なんとかなるかも?エナ以外でも勝負になるかと。

設定3 A B C D
選択率 34.70% 32.65% 21.75% 10.09%
予定枚数 1〜100 1〜400 351〜850 801〜1600


ペガサスで一番打ってて面白いのが、この設定4。
この設定の一番の特徴は、全設定で唯一、1700枚に天井が
あるところでしょう。1600枚抜けた時点で間違いなく4です。
吸い込み表見ればわかると思いますが、全設定中トップの
連チャン率&天井まで逝きにくい。ツボにはまれば、10万も
射程圏内かと。。。まぁ、逆も大いにあり得るんですけどね。
設定4 A B C D
選択率 34.00% 38.50% 22.00% 5.50%
予定枚数 1〜100 1〜400 351〜850 801〜1700



設定4に較べて連チャンはショボイが、天井が浅いため安定性
があるのがこの設定5。しかし、これって、、、店にあったのか?
家で5にして回してみると、なんか違和感が・・・。
3とごっちゃになってたのかも・・・?

設定5 A B C D
選択率 32.00% 34.00% 22.70% 11.30%
予定枚数 1〜100 1〜300 251〜850 801〜1200


ほぼ、勝ちが確定(馬に偏って負けたことあります)悦楽の設定
なんですけど、「ペガサスであって、ペガサスじゃない」のが
この設定6。最大の特徴はなんと天井が550枚と群を抜いて浅い
ことなんですけど、これ、、、連チャンしません。
まぁ、他の機械に較べれば充分連チャンしますけどね。

まぁ、昔はアラジンやら金太郎の6と同じくらいの価値があった
んですよ。。。あちこちで諍いが・・・。

設定6 A B C D
選択率 25.50% 31.10% 24.80% 18.60%
予定枚数 1〜100 1〜250 201〜400 351〜550


■リール制御の法則(ケツ押し時)

リール制御のことを説明する前に、1つ頭に入れておいてもらいたいことが。。。

ニューペガサスには小役フラグが1つないんですよ。
つまり、小役フラグが成立したら、狙えばなんでも揃うわけです。

ニューペガサスのリール制御には3つの状態があると思われます。
「小役フラグ非成立・小役フラグ成立・等倍返し」の3つです。
「小役フラグ非成立」は、ボーナスも小役も成立してない状態です。
「小役フラグ成立」は、小役が成立しているがボーナスは成立してない状態です。
「等倍返し」はボーナスと小役が同時に成立している状態です。
ニューペガサスは、ボーナスが成立すると同時に、必ず小役フラグも成立します。
そのため、ボーナスが成立すると、リール制御が必ず等倍返し用のモノとなります。
通常時の小役成立時と等倍返し時はリール制御が変化します。
これにより、ボーナスの察知が可能となります。

☆小役非成立時
1.右、中をビタ止めるか、1コマか2コマのスベリをランダムに入れる。
2.払い出しがある形で停止した場合、可能な限り払い出しを避ける。

☆小役成立時
1.右をビタ止めるか、1コマか2コマのスベリをランダムに入れる。
2.右リールの停止形により、払い出しが最も多くなるように中・左を
全力で引き込む。

☆等倍返し時
1.成立したボーナスが3コマ以内にある場合、ボーナス絵柄を全力で
右リールに出そうとする。ボーナス絵柄が3コマ以内に無い場合は、
ランダムにスベリをいれるかビタ止まる。
2.成立したボーナス絵柄が右リールに出ており、3コマ以内にある場合は、
全力で引き込む。しかし、3コマ以内にボーナス絵柄が無い時や、右に
ボーナス絵柄が出てないときは通常時とは違い、
最大限に払い出しできるテンパイ形を作ろうとはしない。
3.ボーナスが3コマ以内にある時は引き込む。それ以外の時は、なんらかの
役で払い出しをしようとするが2の制御によりほとんど小役がテンパイしてお
らず、チェリーを引き込もうとする。

この3つの状態の法則から、一般的に言われている「ズレ目+チェリー」がどうしてリーチ目に
なるのかわかります、。また、ガセ目や小役揃いのリーチ目なども、この法則を知っていれば、
見抜くことができますよ。

■小さな事ですが

21 小役ゲームの打ち方・・・←のように、左に馬狙って、はさみ打ちしませう。
こうすれば、ほぼ毎回15枚取れる上、目押しが1カ所ですむため、さっさ
とビックを終わらせることができますよ。
20
19
@ B A


レジ中の打ち方・・・←のようにまず左に432を目押ししませう。止まったら、
右に765を目押しします。んで、止まれば中リール中段に6番のブドウを
ビタ押しします。もし、ジャックの抽選に外れてた時は、左のようにブドウが
揃い、12枚得します。レジの時は枚数調整ないので、やるべきかと。
@ B A

他の1.5号機と較べてみると・・・ペガサス、良くできてます。(笑)致命的な攻略法もないし、筐体の中身
もきれいに収まってます。さらに、ボーナスゲーム中にきちんとした音楽が流れるのも、わしが知っとる
限りペガサスだけです。。。よう考えてみると、売れるべくして売れたな、これは。

■悲劇のメーカー「パル工業」

ニューペガサスの大ヒットによってパチスロメーカーとして、確固たる地位を確保したパル工業
であったが、自ら築き上げた「ペガサス神話」によってこののち苦しむこととなる。

ペガサスのインパクトは凄まじく、、ペガサス=連チャン=パル工業 と言う方程式が成立して
しまっていた。パチスロファンやホールは、ペガサス=連チャン機と思っており、
連チャンしなければペガサス、そしてパル工業の機械としてとして認められないのである。

2-1号機、「ペガサスラビット」は伝家の宝刀「吸い込み方式」を禁止され、それでもなんとか
連チャンさせようと全てのボーナスの確率が極限まで高められている。
しかし、甘すぎてホールに敬遠された。
さらに、登場してすぐにメトロによる攻略が発覚、、、
「ペガサスラビットU」としてなんとか生き延びるが、、セールス的にはやはり成功しなかった。
完全確率方式でペガサスと同じ波を生み出すのはやはり不可能だった。
わしは、実機を持っていたんじゃが、結構面白い台じゃったが。。。(哀)

2-2号機、「F1」はパル工業の機種として初めてペガサスの名を冠さない機械であったが、
地味な外見、穏やかすぎる波などが災いし、当時大ヒットしていた御三家マシン
「ベルV、ベルW、21世紀」やアラジンスーバニなどの牙城を突き崩すのは無理だった。

そして世の中は狂気に満ちた3号機時代となる。最初に登場したドリームセブン(高砂)は、
清廉潔白のノーマルマシンであったが、、、
コンチネンタル(瑞穂製作所)やワイルドキャッツ(オスカー)の登場により、
一気に裏モノ化、、、ノーマルを探す方が困難な状況となった。
無論、パル工業の機械もファンやホールの望む本来の姿でホールに登場する事となる。

3-1号機、「ペガサスエクサ」は、パル工業の機械として初めてシングルボーナス集中役を
搭載した機械だったが、シングル時のジャック当たりが半分しかないため、集中の破壊力は
ショボショボだった。これじゃあ当時大人気のコンチネンタルVに勝つのは無理ですなぁ。
やはり、お医者さんにより、元気の薬を打たれて爆裂上乗せ連チャン機となり、なかなかの
人気を博したが、ゲーム性は全くない。
まさに「白いキャンバス」と言う表現がピッタリの機械だった。
某地区では、厚さ当社比1.3倍のROMを搭載した小役落ちバージョンまで登場。
無茶苦茶であった。。。

3-2号機、「ペガサス412」も闇のお医者さんの手により様々なお薬を打たれメロメロだった。
この機械はエクサと違いゲーム性もなかなかだったのだが、目押しで小役を狙うだけで、
機械割が100%を大きく超えてしまうと言う正当派攻略が登場、、、これを防ぐ意味でも
注射→裏モノ化の図式が成り立った。アニマルバージョンが一番普及していたが、
某地区には「ダイナマイトバージョン」と言う世にも恐ろしい裏モノが登場、、、、、さらに、
初めてのメーカー☆★、☆ー☆★バージョンなる物もあり、突入率は激低だが、一度連チャン
に入ると延々とコインを吐き出したらしい。


4号機になり注射は対策され、もう裏モノは出ないと言われていた。
実際、どこのホールに言ってもクソ蛙ばかりであったのだが。しかーし!やはり、
裏モノのニーズがある限り裏モノは無くならなかった。我らがパル工業は、ホールとファンの
期待に応えるべく、密かに活動を開始したのである。

4-1号機、「ペガサスワープG」は完全先光りの告知マシンで時代を先取りしすぎたのか大ヒット
にはいたらなかったが、操作性の良さ(マックスベット搭載)や頭の良さなどもあり、
まずまずの売れ行きを記録した。

しかし、ファンやホールが求めていたパル工業とはかけ離れたマシンであった。。。

4-2号機、「ペガサスワープR」で初めてパルの4号機が裏モノ化した。
リプレイがボーナスの前兆となる「リプ連バージョン」である。
世の中の評価はあまり良くないが、わしは稀代の名機と思っている。
ガセリーチ目もパトライト回すか告知ランプ光らすかで関係なくなるし、、、
リプレイの集中時、上を向いて打つおっさん達を大増殖させた罪深き機械であった。
のちにノーマルのGにRの裏を搭載したバージョンも登場した。

4-3号機、「C-51SP」はこの先続く「異絵柄同配列路線」の走りである。
ワープと同じリプ連が存在したが、告知ランプが非搭載であったため、
うちの地方では人気がなくすぐに姿を消した。

4-4号機、「V10」は、上乗せバージョンの他にチェリーの前兆を搭載した物まで登場したが、
マイナーな機械で知っておられる方も少ないと重う。

4-5号機、「ビガー」はかなりのヒットを飛ばした機種で、これによりパル工業の破滅への
カウントダウンが始まった。チェリーの前兆がプレイヤーの心を鷲掴みにしたが、
わしは好かん。。。連チャンとろいし、わかりやすすぎ。

4-6号機「パワーゴリラ」、4-7号機「パワーボム」、4-8号機「キングアロー」は100ゲーム
までのだらだら連チャンを武器にかなりの設置を記録したが、連チャンの種であるハーネス
に付けられた特殊基盤の製造にパル工業が関与していたと認めたため、
会社にとどめを刺した機械となってしまった。

4-9号機「スフィンクス7」は販売始めに会社がドボンしたため、ほとんど日の目を
みることはなかった。裏モノの話も聞いたことがない。

「パル工業」は、「ペガサスで大きくなり、ペガサスのせいでドボンした」悲劇のメーカーである。
個人的にはパワーボムではなく、ビガーの時点ですでに「やばいな」と言う悪い予感がしていた。
ホールやファンのニーズに応えるため、連チャンに拘ったパル工業。。。
やはり違法は違法であるが、これも一つの企業努力ではないかと思ったりもします。
パル魂を胸にがんばれ、☆★☆商会&絵馬!!