『人民の星』 5852号4面 2014年1月8日付

社会時評 社会の真実伝えねば
 テレビによる「弊害」が、以前からいわれてきているが、さいきんのテレビ番組の俗悪さはいちだんと深まっている。それは、「じつにくだらないものばかり」という声となってあらわれている。
 民放の番組は「お笑い」や食い道楽の話やAKB48のようなものがあふれ、スタジオで勝手に笑っていて、俗悪物の押し売りという様相である。こんな番組ばかり見ていると、頭がおかしくなるというようなものだ。実際、ステージで踊って歌って、食い物のあれこれの作り方を放送して、ばか笑い番組を流し、通販の売り込み広告というのがあり、目をうつせば、刑事物があってその番組ではかならず殺人事件がおきるという具合で、ほんとうに頭がおかしくなるというものだろう。
 そこでは生産にいそしむ人人や実直に生活をいとなむ人人など、社会や人間の真実がどこにもないのである。ときにまじめな番組があるとすれば、だれも見ることができない時間帯に放送される、という具合だろう。
 しかもそのような俗悪な番組が流される一方で、米軍基地とか、特定秘密法、日本版NSCなどがどんどんすすめられ、これに反対する人民のたたかいもまた勢いよく発展しているのに、それらは反映されることはない。
 マスメディアにたいする批判や怒りがいま広範な人人のなかでふきあがっている。かつて人人の目をごまかし、戦争のラッパをふいて何百万人という人人を戦死にみちびいたマスメディアの犯罪はわすれさられるわけにはいかない。社会と人間の真実をあきらかにする人民言論の力を強くしてゆくことは、独立・平和の日本をつくるうえできわめて重要になっている。社会と人間の真実をいっそう深く、高らかにひろげてゆこう。