『人民の星』 
  6088号3面 2016年5月4日
沖縄で港湾メーデー開催 団結し資本と斗う
大阪メーデー 戦争法つぶし政府倒す

沖縄港湾メーデー
 第二四回港湾メーデー(主催・全港湾沖縄地本=山口順市委員長、組合員約六〇〇人)は一日、那覇新港近くの公園でひらかれ、組合員ら約二〇〇人が参加した。子ども連れでの参加者がめだった。集会では、『港湾労働歌』や『インタナショナル』を合唱したのち、熊本震災で被災した人人に黙とうをささげた。
 採択されたメーデー宣言は「安倍政府の横暴ぶりは、辺野古新基地建設策動、集団的自衛権行使や安保法、原発再稼働、TPPなど国民生活を脅かす政策ばかり」だと糾弾し、「我々労働者、県民が安倍政府に反対の意思を強く訴えなければこの局面を打破することはできません。地域の発展と福祉の向上、組合員家族の生活向上の為、地域労組と連帯し、よりよい環境を構築していけるよう真正面から向かっていく」としている。
 生産点の情勢が激化するなか労組代表は「資本の弾圧や謀略とも全力でたたかっていこう」と訴えた。
 参加した労働者は「団結してがんばっていく」「連休も本土からの船がはいるので仕事だ。団結した運動で、トラックなどの部門も労働条件は以前よりよくはなってきている。若い労働者がはたらきやすい職場にしたい」などとはなしていた。参加者は本紙号外をこころよくうけとっていた。

釜ヶ崎メーデー、中之島メーデー
 一日の午前七時半から、大阪市西成区のあいりん総合センター前で第四七回釜ヶ崎メーデーが開催され、日雇い労働者など一〇〇人が参加した。全港湾建設支部西成分会が主催し、地域の労働組合や市民団体なども参加した。
 全港湾近畿地本や南大阪平和人権連帯会議の代表は、ユニクロの柳井の資産は二兆円ともいわれるが、二〇㌧コンテナなん本にはいる札束だろうか、庶民はますます貧困化し、金持ちはますます肥え太っているこの世の中をかえる、戦争法を廃止し、安倍政府を打倒しよう、と訴えた。
 西成分会の代表は、われわれは生きるためにたたかい、そして労働組合を結成した。労働者の街をつぶして金持ちの街にしようとしている、あいりん総合センターの解体を許すな、日雇い労働者の拠点、われわれの職場をつぶすな、と訴えた。
 センターから通天閣までデモ行進し「放射能汚染除去の労働者を政府・東電・元請けの直接雇用にしろ」「失業者に仕事をよこせ」「最賃をあげろ」などとさけんだ。
 午前一〇時からは、中之島公園剣先ひろばで、第八七回中之島メーデーがひらかれ、労働者や教師、市民など一〇〇〇人ほどが参加した。
 主催者を代表して、大阪全労協の福田議長は「メーデーは一三〇年前、シカゴの労働者が八時間労働制をもとめてストライキに決起したことを起源にしている。長時間、過重労働が蔓延している状況で、シカゴの労働者の精神をうけつぎ、八時間労働制をかちとる斗争、戦争に反対し、安倍政権打倒の斗争をまきおこそう」と訴えた。
 大阪労働者弁護団の中島代表は、「戦争と労働者」をテーマにして発言し、みずから参加した一九七五年のメーデーではベトナム解放戦争勝利がかかげられるなど、アメリカのベトナム侵略戦争に反対する斗争がもえひろがっていた、戦争になれば労働者が動員される、戦争法はそのための法律だ、と訴えた。そしてアメリカによる「年次改革要望書」が一九九四年から二〇〇八年までだされ、そのなかで労働法制の抜本的改悪が策動され、残業代ゼロ法案が強行されようとしている、戦争反対と労働者への犠牲の転嫁に反対する運動を強めていこうとのべた。
 八七回中之島メーデーのスローガンは、憲法改悪をもくろむ安倍政権打倒、格差社会を許すな、新自由主義反対、競争でなく共生の社会を実現しよう、などである。集会後、西梅田公園までデモ行進し、スローガンがさけばれた。会場前で、『人民の星』のメーデー号外が参加者に配布された。