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ダイエット経験

一度減量に成功しても再び元の体重に戻ってしまうことを体重のリバウンド現象と言います。

そしてこれを何回も繰り返すことを、ヨーヨー現象と言います。

自分も子供の頃から太っていたので、これまでダイエットは何回もやってきましたし、その分リバウンドも経験しました。

一番体重が重かったのは大学時代に柔道をやっていた時で115kgありました。

ただこの頃は太っていたとはいえ、大会に出れば120kgとか130kgの選手など、自分以上に太っている人が何人もいましたので、あまり自分が太っているという自覚はありませんでした。

痩せなければと思ったのは卒業して就職してからです。当時ウエイトトレーニングに熱中していたことも手伝って一念発起して減量を始めました。

10年くらいかかってやっと115kgから78kgまで落ちました。37kgの減量です。

ですが精神的にこの辺りが限界だったようで、それからは普通に食べ始めるようになってしまいました。結局数ヶ月で90kgくらいまで戻ってしまいました。

それから20年以上、90kgから99kgまでの間を行ったり来たりしていましたが、去年、潰瘍性大腸炎の悪化で体重が一気に減り始め、去年の正月に99kgあったものが11月ごろに1ヶ月くらい入院して、退院した時には71kgになっていました。

11ヵ月で28kgほど急激に減りました。現在では退院してから3ヶ月くらい経ちますが、体重は73kgです。

大腸炎の悪化で28kgも減ったのは食欲が極端に落ちたからです。気持ちが悪くてしょっちゅう吐き気もしてました。

お腹は減っているけれども食ったら吐きそうという感じです。それに胃が縮んだのでしょうか、食べられる量が以前の半分以下になり、少し食べただけでお腹一杯になり、食べられる量は相当減りました。

意識してダイエットしたのではなく、食欲がなくなって自然に痩せたのです。もちろん、いい痩せ方とは言えません。

現在でも食欲は少なくなったままなので、これ以上は体重は増えないのではないかと思います。

ただしこれはあまり体調が良くない自分に限ったことであって、普通に健康で元気な人であれば、ある程度急激なダイエットを行えばやはりその反動はリバウンドという形でやって来ます。

ある程度のリバウンドは、あって当然なのです。

ネズミを使って減量とリバウンドを反復させた実験が行われたことがありました。

一度目は減量には21日かかり、元の体重に戻るまでには46日かかったのに、2度目では同じ減量に、倍の42日かかり、その後14日目には元の体重に戻っていました。

減量の回数を重ねるほど痩せるのに時間がかかるようになり、戻るのも早くなるということです。

これはネズミだけではなく人間も同じで、病院で行う高度肥満の治療でも、超低カロリー食で減量した後によくリバウンド現象が起こります。

人間には、元来体脂肪を一定量に維持しようとする調整機能が備わっています。

何kgか体重を落とすと体はまた元の状態に戻そうと調整機能を働かせ始めます。これがリバウンドになります。

ですからダイエットの成功失敗とい
うのは、短期間で何キロ減ったかではなく、リバウンドを抑え長期的に見て減った体重をいかに維持できるかにかかっています。

太るということは一日で起こったことではありません。何年も何十年もかかって現在に至ったわけですから、やはり時間をかけてゆっくり少しずつ体重を落とすという方が自然なのです。


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