世界最高峰の肥満女性

お化粧をしているその姿は、かつて「世界一の肥満女性」と言われたアメリカ・ミシガン州フリントの町に住むキャロル・イエーガーさんです。

かつて、というのは彼女はすでにこの世の人ではなく、34歳という短い生涯を終えられたからです。

報道された数字によりますと体重は726kgとなっています。(しかし726kgというのはちょっと・・(^_^;)。入力ミスでしょうか、ホントでしょうか?)

子供のころから太り気味だった彼女は、食べることが大好きで、運動に関しては「歩くのも嫌」というタイプでした。このまま年齢を重ねるごとに太り続け、そのうちには自力で歩けないほどにも成長してしまいました。

亡くなる前には自宅にある3メートル四方の大きなベッドで寝たきりの状態となり、動くのもやっとという状態で、彼女にとってはこのベッドの上だけが生活の全てでした。

歩くことも出来ないので、トイレもオマルを使うしかありません。食べるのも本を読むのも全てベッドの上です。

ここまで太るというのは単なる食べ過ぎではなく、成長ホルモンが異常となっている、いわゆる病気ですが、キャロルさん自身も放置状態でこの状況に至ったわけではありません。

なんとかやせようと思い、肥満治療として自宅からわりと近くにあるハーレー医療センターに電話で連絡したことがあります。

この時は救急隊員が12人がかりで彼女を救急車に乗せ、病院まで運んだのですが、病院での最初の作業として体重を測ろうにもそれを計測出来る体重計がありません。

人間用では計測出来ないのです。そこで家畜の重量を測る機械を届けてもらって体重を測ることに成功しました。

このまま入院して肥満治療が受けられれば良かったのですが、世の中「医療費」というものがあります。キャロルさんの状態は極めて特殊な例として、保険を使ってもとてもではありませんが、払えるような額ではなかったのです。

仕方なく入院はあきらめて自宅療養することになりました。ですが悪いことばかりではなく、ある日キャロルさんを見舞いに来た男性がいました。ラリー・マックスウェルさん(34)です。

これがきっかけとなって2人はすっかり仲良くなり同棲するまでになりました。キャロルさんにとっては閉ざされた生活の中にも幸せが訪れたのですが、その生活の中、キャロルさんを突然の心臓マヒが襲い、わずか34歳という短い生涯でこの世を去ることとなってしまいました。


Top Page  ダイエット情報室  02

スリムバーン

このページの先頭へ