No.31歯をきれいにするローマ時代の方法


朝起きた時や食事の後、そして寝る前と、歯を磨くという習慣は完全に生活に定着しています。そしてそれに付随するように、歯磨き粉というものも生活必需品になっています。

この歯磨き粉ですが、歯磨き粉の歴史は案外古く、紀元前3000年にエジプトで、動物の頭蓋骨を焼いた粉や、イカの甲の粉などを使ったのが始まりと言われています。

日本では江戸時代に、砂を臼(うす)で挽(ひ)いて小さな粉にしたものや塩などが使われ始めました。そして一方の歯ブラシは、柳の枝を10cmくらいに切ってその先を細かく裂いて、房のようにした道具が使われていました。

また歯をきれいにするということについては、今から約2000年前のローマ時代には、子供の小便で口をゆすぐと虫歯にならないという説が信じられていた時代があります。

この当時には子供の小便は大人気で、材料が足らずにスペインから輸入をしていたほどした。とはいっても、これは原料である小便がとても高く、一般の庶民には手の出ないものでしたから、実際にやっていたのは上流階級の貴族や金持ちの人たちだけでした。

もちろんこれについては科学的根拠は何もありませんので、効果の方もほとんどなかったと思います。

真っ白な歯は健康の証であり、美人の条件という印象がありますが、実際は歯の本来の色は肌の色に似た色であって、黄色人種である日本人の健康的な歯の色は、薄い黄色がかった歯とされています。