OpenGLが原因で起動しない場合
OpenGLとは
  本ソフトウェアは、画像の処理にOpenGLというライブラリ(命令や情報の受け渡しに関する規格やプログラムの集まり)を使用しています。ライブラリは、一般的には図書館を指す言葉ですが、ここでは“処理を依頼する上での決め事”という別の意味を持つとお考えください。
  このOpenGLは、より高速な処理を実現するため、これまでに幾度も改良が重ねられ、今では多くのバージョンが存在しています。時代が進むにつれ、“決め事の内容が改善されてきた”というわけですね。
  ちなみに、本ソフトウェアが必要とするのは、OpenGL 3.3 以降です(3.3はバージョン番号)。

OpenGL・ディスプレイアダプター・GPU・ドライバーの関係 
  一方、画像をディスプレイ(モニター)に描画するのは、コンピューターに内蔵されているディスプレイアダプター(ビデオカード、グラフィックボード等)の役目です。特に、ディスプレイアダプターに搭載されているGPU(画像処理用演算処理装置)が中心となって、これを行っています。これらディスプレイアダプターとGPUを分かりやすく例えるなら、“オフィスや工場に導入されている機器”といったところでしょう。
  代表的なGPUとしては NVIDIA GeForce や AMD Radeon などがあるほか、CPU(中央演算処理装置)に内蔵されている Intel HD Graphics などもその一種です。また、これら各々に対応する固有のドライバー(機器を操作するプログラム)は、コンピューターの工場出荷時にあらかじめインストールされています。ここでいうドライバーは、“導入されている機器を専門に操作する技師”とお考えください。
  しかし、発売からある程度の年数が経過したコンピューターなどの場合、あらかじめインストールされているGPUのドライバーが、発売以降に提唱された OpenGL 3.3 以降に対応できない、いわゆる“時代遅れ”となり、それを必要とするソフトウェアを使用できないといったことがよく起こります。
  つまり、そのようなソフトウェアを使用するには、GPUのドライバーがコンピューターの仕様及び OpenGL 3.3 以降に対応していることが必要なのです。これを分かりやすく例えるなら、“機器(GPU)の性能を最大限に引き出すには、改善された最新の決め事(OpenGL 3.3 以降)を熟知した技師(ドライバー)が必要”ということですね。

ドライバーの更新
  本ソフトウェアは、ディスプレイアダプターに搭載されているGPUのドライバーを、コンピューターの仕様及び OpenGL 3.3 以降に対応した最新のバージョンに更新することで、ご使用いただけるようになる可能性があります。
  また、ドライバーの更新は、Windows Update のウィンドウで行える場合もありますが、予期しない不具合の原因となることがありますので、実際には、コンピューターメーカーのサイトからダウンロードしてインストールする方が安全です。
  まず、コンピューターのメーカー・機種・型番・OSなどを調べてメーカーのサイトにアクセスし、ドライバーのダウンロードが可能なページを見付けてください。そして、調べた内容と一致するドライバーをダウンロードし、サイトが示す手順どおりにインストール・再起動などを行ってください。
  なお、インストールしたドライバーが違っていたり、インストール・再起動などを手順どおりに行わなかったりすると、予期しない不具合が発生するおそれがありますので、これらの作業は慎重に行ってください。
※ドライバーの更新は、自己責任となります。あらかじめご了承ください。

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