平成19年度 基礎・基本定着状況調査

                     指導方法等の改善計画について        廿日市市 立 野坂 中学校

1 教科について

2 意識調査 (:学校質問紙調査,生徒質問紙調査) (全国学力・学習状況調査:学校質問紙,生徒質問紙)

 

(1)   生活・学習 (「基礎・基本」:学校質問紙P1〜2,生徒質問紙P1〜3)

         (「全国」   :学校質問紙P12〜15,P20,P22〜23,生徒質問紙P1〜16)

改善したい点(◎「基礎・基本」,◇「全国」)

今後の具体的な取組みの内容

      自己効力感に関する調査項目については,本校の昨年度との比較では,上昇しているものの,県平均と比較するとすべてにおいて下回っている。特に本年度の特徴として,「自分にも良いところがある」にあてはまる生徒が,県平均より11%低い。

      学習動機に関する調査項目について,県平均との差が激しい。「分かると楽しい」「もっと力や自信をつけたい」と感じて学習に取り組む生徒が県平均より9%以上少ない。学習動機が低いため,学習習慣についての調査項目も低く,自主的に学習に取り組めない生徒が多い。また,本校の特徴として教師・友達との人間関係は県平均より高いが,家の人との人間関係は県平均より低い。各家庭での学習に対する考え方も影響していると思われる。

◇ 「自分にもよい所はある」にあてはまる生徒は県平均・全国平均より共に上回っていた。しかし,家庭での学習時間や予復習,宿題などの項目,家の人との会話や手伝いなどの項目,また運動・スポーツに関する項目で県平均・国平均ともに下回っていた。

     授業以外での生徒が主体的に取り組む活動(各学級や各学年,各行事などで)を仕組み,それに対する評価を行うことで達成感・成就感を得させ,自己効力感を高めていく。

     授業では,明確な目標のもと学習活動とその評価活動によって,「できる」「わかる」ことの楽しさや自信をもたせる。また,学習計画の作成やその点検を通して,家庭での学習時間や学習方法についての支援を行う。

     学力補充を行うなど,基礎学力の充実を図るとともに,学習習慣や学習動機を高める場を設定する。

 

(2)教科 (「基礎・基本」:学校質問紙P3〜10,生徒質問紙P4〜6)

      (「全国」   :学校質問紙P16〜19,生徒質問紙P18〜29)  

教科

生徒の回答と学校の指導についての課題(◎「基礎・基本」,◇「全国」)

授業改善の方向性や具体的な取組み

◎本校の目標とする「わかる・できる・楽しい授業」に関する項目では,「国語の勉強は好き」67.0%「国語の授業がよく分かる」73.3%と県平均より高いものの,「自分の力に合った内容や方法,学習の進み具合などを選んで学習する方がよく分かる」は53.9%となっており,自主的に学ぶ意欲は低く,学習の仕方が分からないことと合わせて地道に学習する習慣が身に付いていないと考えられる。

◇新しく習った漢字を使おうとしている生徒は全国平均・県平均をともに上回っているが,学力状況調査の結果からそれが定着していないことが分かる。また記述式の問題を最後まで書こうと努力した生徒は県平均より10ポイント近く下回っており,書くことに抵抗を感じている生徒が多い。

◎受け身的な国語の授業でなく,学習のねらいを具体的な学習活動で示し,「これができたら目標達成」という意欲の方向性を明確にすることによって,1時間の授業の中での学習活動に集中させる。

◎考えて書く板書やワークシートを工夫することによって,段落の内容把握や文章構成,相手に伝えるための表現の仕方等についての定着を図る。

  

◎授業がよく分かるという生徒は57.4%と県平均を大きく下回っている。また、授業が楽しみだという生徒は46.1%とわずかに県平均を上回っているが、まだまだ低い数字である。分かる授業を工夫し、授業が楽しみだという意欲的な生徒を増やすことが課題である。

◇数学の授業の内容はよく分かる生徒は,全国・県平均を大きく上回っている。また、数学の勉強は大切だと思う生徒も全国・県を上回っており、数学の有用性を感じていると思われる。しかし、解き方が分からないとき、あきらめずにいろいろな方法を考える生徒が少なく、多様な考え方を身につけ、粘り強く問題を解決していく授業の工夫が必要である。

◎ドリル学習、小テストを繰り返し、できる、わかるという経験を積み重ねたい。関数や図形の領域では自分の考えを発表したり、説明するような場面を増やし、生徒の表現力を高めていきたい。身近な題材と関連づけることで数学の有用性を感じさせたい。

◎「ALTの話を聞いたり,話すことが好き」という項目では,昨年度より大幅に上回り,59.2%となったものの,生徒の英語学習や授業に対する関心や意欲はいずれも低く,昨年と同様50%に達していない。英語学習が単なる単語や文の暗記にとどまり,外国語を学ぶ意義や異文化理解につながる内容を授業の中にあまり取り入れることができていないためと思われる。

◎週1回のALTとのTTの授業は継続し,ALTと協力しながら,ALTと話すことや話を聞くことの経験を増やしていく。英語を実際に使用する楽しさと相手に通じる喜びを持たせる。また,異文化への理解を深める内容を充実させることで英語学習への意欲を持たせる。基本的な内容の小テストの実施で,授業がわかる、できると感じられることを増やしていく。





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