山口県立大学地域共生演習
「大学生が地域の現状を知り、住民と共に汗を流し、知恵を絞ることで地域住民の願いや悩みを共感すると共に、受け入れ団体との協同による事前指導の後、四日間以上の地域での実践活動を行う」

ということで、マロニエの森の会では受け入れ団体のひとつに加わり他の三団体と共に本年度事業の一部を山口県立大学の学生と協同で実施しました。




6月17日(日)
山口市宮野岩杖の「森の夢」において、ジャガイモ堀り、果樹園の草刈、苗木畑の草刈、竹の切り倒しの四班に分かれて
20名の学生(うち男子1名)が会員の指導の下なれない手つきで鎌を使って汗を流しました。

昼食はいつも協力して頂いている「こどもステーション山口」のお母さん方がジャガイモのフルコース料理。
肉じゃが、ポテトサラダ、コロッケなどを釜で炊いたご飯と共に食べてもらいました。
以下。終了後の意見交換の中で・・・

「苗木を植えるのはほんの僅かの時間であるが、立派に成長するまでの期間が長いことに驚いた」

「山林を守っていくことの大切さ、その苦労を知った」

「自然の中できれいな空気をいっぱい吸っての作業、疲れたが快感を味わえた」


7月7日(土)〜
  8日(日)

小雨の中、第二回目の実習を一泊二日で行いました。
19名の学生は受付を終え会員と共に自己紹介。
早速に竹を利用してのベッド造りから始め、五つの研修を行いました。

その中で「竹のドーム造り」は九州フィールドワークの北九州市立大学の学生3名の指導の下で高さ3m周囲10余mの
立派なドームが完成。これは「マロニエキャンプ」で子供達が使用する予定。


夕食は焼肉で満腹状態になったところで、地域の方による昭和四十年代に起こった大水害の様子をスライドにまとめた
ものを題材にした講話があり、この大水害で流木や流れ出た土砂の為にきれいな棚田が消え、水害の恐ろしさと
落葉広葉樹の大切さを学びました。

二日目は初日に出来なかった果樹園や苗木畑の草刈をし、学生たちの協力のおかげですっかりきれいになりました。
昼食のドラム缶ピザを初めて食べた学生からは「格別の味」と絶賛でした。




この「地域共生演習」の成果発表が7月27日(金)に山口県立大学で行われマロニエの森の会からは林広報担当、杉山事務局担当が出席。学生達の発表をマロニエの森の会に関したもののみ掲載しておきます。

「キャンプでは雨が降り、鎌を使っての竹割りや草刈、七夕らしいスタードーム造り、ドラム缶で焼いたピザ、竹で作ったベッドに寝たこと・・・・有益な体験をありがとうございました」

「草刈機を使うのが初めてで、うまく使えるかどうか心配であったがうまく使えて感動的であった」

その他いろいろと貴重な体験の報告がありました。
最後に江里学長が「学生が生き生きと活動している様子が伺えて満足である」と講評されました。