山東省植樹ボランティア

出発

平成14年10月31日(木)曇り、午前10時半山口宇部空港集合
 結団式の後、中国国際航空公司の飛行機で12時30分に離陸、高度9,700mを速度800km/hで朝鮮半
島を経由して、雨上がりの気温8度の済南空港へ14時50分到着し、大歓迎のブラスバンド演奏や挨拶を
受ける。途中機内で食事をとる。時差が1時間なのでまったく時差を感じない。今回の一行は植樹ボラン
ティアの団体が200名、友好の翼の団体が200名総勢400名が2機のチャーター便で渡航した。空港か
らは山東省の配慮で各交差点は封鎖され、団体のバス10台がパトカーに先導されノンストップで済南市
内のホテルへ約1時間後に到着。道中はビルや道路の建設ラッシュで、景気の良い中国経済を見ること
ができた。その傍らで、みすぼらしい人たちや建物が同居しているのも印象的だった。夕食はホテルの近
くのホテルであった。

泰山観光・歓迎レセプション

平成14年11月1日(金)晴れ、午前6時に起床、中国での目覚めは天気良好のお陰でまずまず。食事の
せいか多少便が緩い。空気が乾燥しているせいか静電気に悩まされ、エレベーター・ドアノブなどの金属
にさわるのが恐怖となる。8時にホテルを出発し、世界遺産である泰山を目指し高速道路を南に向かう。
泰山は標高が1545mあり、途中までは車で登れそれから先は約12分間6人乗りのロープウエイで登るこ
とになる。標高がとても高いので気温が低く、水たまりは結氷していた。泰山は言い伝えによると、夏、商、
周の三王朝の72人の君主が同地へ行って祈祷したという。秦の始皇帝(紀元前246年〜紀元前209年)から、
歴大の皇帝と文人墨客はたいてい泰山に登ったことがあり、多くの貴重な文化遺産を残している。中国の人
にとっては象徴的な山であり、「北斗泰山を目指す」「泰山を巡りネズミ一匹」など数々の諺も生まれている。
夕方18時より山東省との歓迎レセプションがホテルであった。日中30年山口県山東省20年植樹交流5年と
いう節目で、山東省長、山口県知事、山口県議長の挨拶があった。会場は日本人400人地元人100人の
合計500人という大人数であった。会食の後は山東省公会堂という広い会場で、京劇、雑技、民族舞踊など
の芸能を堪能した。

植樹ボランティア

平成14年11月2日(土)晴れ、3日目もお腹が緩い。作業中の便意を防ぐためしっかりとホテルで排出して9
時に出発する。今回もバスが5台連なるためにパトカーの先導と交差点封鎖がされ、ノンストップで植樹現場
へ10時に到着。そこで11時30分までポプラの苗木(長さ約3m)を植え付ける。土は関東ローム層の土の様
に柔らかく軽い。黄河が運んだ肥沃な土である。スコップで植え付けの穴を掘り、苗木を入れ覆土し、灌水す
る作業である。風は冷たかったが作業をすれば汗が滲みシャツ1枚の姿で充分であった。11時30分より植
樹の竣工式典があり、挨拶とその通訳で2倍の時間を掛けた長い長い式典となった。記念碑の除幕あり、これ
までに植樹に参加した者の名前がそれに記される。黄河のほとりの記念碑に自分の名前が残るのかと思うと
感動する。
 式典の後に黄河を眺めながらの昼食(弁当)をとる。強い風に黄河の沿いの泥が舞い上がり、土が飛散し
ていく様を見ることができた。また冷たい風のため楽しみながらの食事にはならず、写真を撮影した後に早々
に引き上げた。
 それから、済南市内観光で杜甫・李白が詩を読んだ大明湖と李清照の記念館のあるほう突泉へ行った。
王ガイドさんからこれらの説明を聞いて、中国の気の遠くなるような歴史を知り、そしてその歴史に誇りをもって
説明してくれる王さんの姿に感動した。我々日本人は我々の歴史にどれほどの誇りをもっているのだろうか?
もっと歴史を知り、自らの国を愛する事の大切さを教えられた気がした。

西安観光

平成14年11月3日(日)晴れ、今日はハードな一日だった。午前5時起床、6時にホテルを出発し8時に済南
空港から西安市に向けて出発した。快晴の西安市に10時30分に到着。中国なのに日本晴れの西安市で、
シルクロードの出発地点南城門から遠くに伸びる道の先にローマを見た気になった。昼食は元村山首相が
食事をしたホテルであったが、日本語を習ってる大学生のアルバイトがたくさんいて、上手に話し相手をして
くれて最後には薬草酒を売ってくれた。(やっぱり商売だね)食後は大雁塔へ行き、青空に聳える塔に感動し、
食後の運動で一気に7階まで2分46秒で駆け上がった。が、降りるときは筋肉痛が発生。他国での無理は禁
物だ。夕食は鐘楼近くのお店で、餃子のフルコースを頂戴する。次々に出てくる餃子に喋るまもなく、これまた
次々に腹に収める。最後に出た真珠餃子は珍味らしいが、小さくて味が分からなかったのは誰も同じだと思う。
食後は、今中国で流行の足裏マッサージへGO!昼間の筋肉痛を癒すべく70分間3000円でよくもんで、いや
叩きもあったな、マッサージをしてもらった。ついでに植樹で疲れた体も全身マッサージしてもらい、合計140分
間もんでもらったら、最後の方はもう寝ていたみたい。ホテルへは11時30分頃帰る。
西安市は済南市と比べ、とても緑の多い人口750万人の都市であった。発電所は石炭を燃料にしているらしく、
久々に石炭を燃やす臭いをかいだ。(自分の小学校時代は石炭ストーブでしたので懐かしく思いました)

西安観光

平成14年11月4日(月)晴れ、午前6時起床。西安のホテルはANAの経営なので、和食レストランがあり朝食は
中国で初めての和食を食べる。あ〜幸せ〜。8時半にホテルを出発し、一路兵馬俑抗へ向かう。確か敦煌の映画
で兵馬俑抗の映像が有ったと記憶していたが、現物を見るとその広さに驚かされる。また、観光客も国際的でヨー
ロッパ、アメリカ、韓国、日本等々の人々が溢れ、言葉も建物の中で様々に混ざり合い共鳴していた。不思議な世
界だった。ここで昼食だったが、ソバ打ちの職人さんが愛嬌よくカメラを向けたらポーズを取ってくれた。
つぎに、幻宗皇帝が作った華清池に行った。ここでは、楊貴妃と楽しい日々を過ごしたらしいとのこと。温泉が湧き
5角の料金を支払えば飲料できるので飲んでみた。チョット酸味のある38度温泉だった。そこから西安空港へ戻り
16時30分に離陸し18時に北京国際空港に到着。
やっぱり北京は寒くて、防寒着が必要であった。第16回人民代表者会議(全人代)があるので、街は様々なイルミ
ネーションで飾られ、東京以上の明るさかと思わせるほどの鮮やかさだった。夕食は本来なら、人民大会堂で北京
ダックを食するはずだったが、全人代の為北京飯店となる。
今夜が最後の中国での夜となる。流石に中国の首都北京は大都会であった。知らない街は夜はじっとしているもの
であるが、それでも歩き回る強者がいた。

北京観光

平成14年11月5日(火)晴れ、午前5時に起床、朝食へ6時に行ったらなんと6時半からであった。今朝は
中華の朝食だけど、もうこれで最後と思うとゆっくりと味わって食べた。8時にホテルを出発。9時に天安門
広場に到着。第16回人民代表者会議が明日から開催のため、警察や軍隊の警備があちこちで目立った。
記念の写真撮影の後、恒例のお土産やさんへいく。子どものTシャツを買おうとしたがサイズが分からないの
で適当に選ぶ。(実は子どもには小さすぎたので失敗した)ここのお店でお茶が有ったので勝手に飲んだら、
なんと昨日のお湯だったそうだ。それを聴いてから空港に行くまでの間、お腹がグルグルに・・・。言うまでも
なく北京空港ではロビーに入るなりトイレへ直行だ!ぴゅ〜!!ここのトイレは和式で良かった。ただ向きが ドアの方を向くのでチョット違和感有り。 出国手続きは時間が掛かるのは仕方ないけど、西洋人は早くて日本人が遅いのは許せない。搭乗までの待
ち時間は、ビールを飲みながら(お腹をアルコール消毒するため)時間を潰す。現地生産のアサヒスーパード
ライの小瓶を注文する。お値段が650円!!1本ですよ!2本かと思って確認したけど、やっぱり650円。
ちなみにホットコーヒーが800円也。う〜ん、贅沢品は高いのですな。機内で昼食だったけど、こんな腹具合
なので食事はノーサンキューでお断りしました。あっ、ジャスミンティーは戴きました。中国では食事の時のお 茶はほとんどがジャスミンティーでしたね。
 離陸が30分遅れの14時になったけど、山口宇部空港に到着したのは16時32分でほぼ予定通りに着いた。
帰国しても時差をやっぱり感じなかった。本当に近い国中国でしたね。