2000年4月29日〜5月6日
四川省成都旅行記(2.88旅遊団1泊の旅)

  成都で現地ツアーに参加しました。中国人を対象としたもので1泊2日 の「楽山の大仏と峨眉山」へのツアー旅行です。私にとってこのツアーが 一番楽しかった。この旅行団が88旅遊団です。
  費用は1泊2日で550元、食事は1日目の朝と2日目の夜以外は全て 付いていました。車は年代もののトヨタのハイエース、運転手とガイド嬢 が案内してくれました。
  88旅遊団は11名、当然私以外は全て中国人ですが、10名の皆さん 全員が甘粛省の蘭州から来られた方たちでした。蘭州からは汽車で来られ たようで27時間かかったそうです。飛行機では1時間チョットかかるよ うです。調べてみましたら蘭州は飛行場が70Kmも離れていて遠いよう です。この10名は男性2名、子供2名、女性6名で私が一番年上のよう でした。皆さんは外国人の私にずいぶん気を遣ってくれました。感謝!感 謝!この方たちと2日間行動を共にしたわけで、円卓を11人で取り囲み わいわい言いながら食べた食事は毎回楽しく、美味しく感じられました。 特に楽山市旅館で食べた朝食の饅頭(蒸しパン)は美味しかった。
  楽山市は、成都の南164Kmに位置する。ここは四川盆地の南西部に おける水陸交通の要所である。大渡河と青衣江が合流し凌雲山の下で岷江 に合流する地点は水害が多発する地域であった。唐の玄宗帝の時代、水害 を鎮めるために、大仏を建造する事になった。山を椅子にして座っている 大仏は千年経った今もなお岷江の流れを見守っている。高さ71m幅29 m世界最大の石刻弥勒座像である。これはデカイ、耳だけでも7m!
  夕闇のせまるころ車はゲートをくぐり抜けある中庭に停車した。今夜の 宿である。楽山市のごく一般的な中国の地方のホテルである。受付の料金 表を見る。一人100元、二人だと一人50元。私は車の運転手と一緒の 部屋にとまることとなった。部屋にはベッドが二つとシャワー付きのトイ レ、テレビは有ったかな?エアコンは有りました。女の子が使い方を一応 教えてくれましたが、どうせ寝るだけ!夕食は中庭右手の食堂で円卓を囲 む、酒を飲み酔っ払う。食後、楽山市の中心部ヘ繰り出す。酔ってたので 良く覚えていないが、確か噴水が有るロータリで若い夫婦へ下手な中国語 で一方的に話をしていたようである。

  翌朝、峨眉山へ峨眉山は四大仏教名山(五台山、峨眉山、九華山、普陀山) の一つで仏教の文化遺産は多く、全山では30ケ所近く有るそうですが、 代表的なものは「報告寺、伏虎寺、清音閣、洪椿坪、万年寺、金頂華蔵寺、 等等」また1996年楽山の大仏と共に世界自然文化遺産に登録されおり, 人々に「仙山仏国、植物王国、動物楽園、地質博物館」などと言われてい るそうです。最高峰は海抜3099m、ツアーは1020mの万年寺まで ロープウェーで上がり、そこからは歩いて降りるコースでした。
  山がある、水がある、山は溢れる水を大地へ注いでくれる。上海、南京、 北京で見た河は決してきれいとは言えないが、ここまで来ると清流が溢れ 出している。黄土を潤してくれる水が溢れ出している。そんな思いにさせ てくれた。
  しかし、人が多い、中国もゴールデンウィーク、溢れる人である。中国 で人が多いと言うのは半端ではない!

  楽しいときも終わりが近づいてきた、成都への帰途は高速道路を一直線 夜7時半頃ホテルヘ到着。88旅遊団の皆さんとの別れが惜しまれた。
  帰国後、甘粛省の蘭州へ手紙を出しました。また中国の友達が増え、季 節の便りをやり取りするのが楽しみです。