今回のもう一つの目的は、2年ぶりに山東省済南のガールフレンド趙静さんに
会うことであった。そのために済南経由の帰途とした。色々調べ、瀋陽経由の済
南とした。丹東から瀋陽まで列車で、瀋陽から済南までは飛行機とした。列車の
キップは丹東駅で、飛行機のキップは上海浦東飛行場で購入。また済南から上海
へは夜行寝台列車とし、キップの調達は趙静さんにお願いしておいた。
17日早朝5時48分丹東発、瀋陽北行きの列車(車次4262)に乗る。約
3時間の列車の旅である。私の乗っている軟座の車両には4〜5人のお客しか乗
っていない。一つのBOXを占領し窓の風景を眺める。車窓には、トウモロコシ
畑であろうか、北方の田園風景が広がる。
瀋陽には9時50分に着く。瀋陽駅はクラシックモダンを感じさせる建物であ
った。しかし駅前広場には一本の高い柱があり、その上には戦車が乗っかってい
た。その光景は、私にとっては奇妙に思えた。敗戦後、戦争放棄の教育を受けて
きた日本人にとっては信じられない光景である。
13時頃までここで時間を使おう。荷物を預け、地図を買う(2元)。
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