平成16年7月17日(水)丹東から瀋陽を経て済南へ
  今回のもう一つの目的は、2年ぶりに山東省済南のガールフレンド趙静さんに 会うことであった。そのために済南経由の帰途とした。色々調べ、瀋陽経由の済 南とした。丹東から瀋陽まで列車で、瀋陽から済南までは飛行機とした。列車の キップは丹東駅で、飛行機のキップは上海浦東飛行場で購入。また済南から上海 へは夜行寝台列車とし、キップの調達は趙静さんにお願いしておいた。
  17日早朝5時48分丹東発、瀋陽北行きの列車(車次4262)に乗る。約 3時間の列車の旅である。私の乗っている軟座の車両には4〜5人のお客しか乗 っていない。一つのBOXを占領し窓の風景を眺める。車窓には、トウモロコシ 畑であろうか、北方の田園風景が広がる。
  瀋陽には9時50分に着く。瀋陽駅はクラシックモダンを感じさせる建物であ った。しかし駅前広場には一本の高い柱があり、その上には戦車が乗っかってい た。その光景は、私にとっては奇妙に思えた。敗戦後、戦争放棄の教育を受けて きた日本人にとっては信じられない光景である。
  13時頃までここで時間を使おう。荷物を預け、地図を買う(2元)。
  売り子に「故宮へ行くには」と聞く。237番のバスに乗れば良いとのこと。早速バス 乗り場へ、降りる所が良くわからず、ひと停留所行き過ぎてしまった。
  九・一八事変博物館(1931年9月18日柳条湖事件発生)にも行きたかっ たが、今回は故宮のみとした。昼飯は駅前近くにあった「吉野家」で牛丼をいた だく。現在日本では、豚丼になっているが、ここでは牛丼である、丼、スープと キムチのセットで15元であった。
  飛行機は約1時間遅れで済南飛行場へ到着、バスで市内へ、適当なところで 下車し、タクシーに乗り換えホテルへ向かう。チェックインし彼女へ電話をかける。 部屋からかけるが外線につながらない。フロントへ接続の依頼をする。・・・・ すぐつなげますの返事だったが、なかなかつながらない・・・・とうとうフロントに怒鳴り込む。
  ロビーへ下りると、3人の女性が待っていてくれました。2年ぶりの出会いです。 国境を越えての出会いです。やはり人と人の出会いは素晴らしい。 さらに二人の若者を加えて済南一のカラオケの館で歓待してくれました。嬉しいで すね!すごく盛り上がりました。
  明け方、お腹が痛んで目を覚ます。昨日の冷たいビールがまずかったのか?入国以来 胃腸に負担をかけすぎていたのであろう、済南に入る前から少し下痢気味であった。 今日一日ヤバイ!趙静さんが一日付き合ってくれる予定になっている!・・・食欲が ない、体から力が出てこない!結局、彼女と会うまでに5回ほどトイレに行く羽目 になってしまった。・・・今日は大丈夫?
  午前中、何とか彼女たちとデートをした(老街、動物園、黄河)が、昼からは、趙静さんのお世話で済南駅 の軟座待合室のソファーで半日(約5時間)くたばっていた。大画面テレビでは、アジアカップ の予選:インドネシア対カタールの試合を放送していた。7時に待合室を出て駅前のファーストフード でスープをすする。預けていた荷物を取り出し駅へ入る。
  T109次21時14分済南発上海行きの夜行列車は、泰安駅に停車した後はノンストップ のようである。することもなく中段のベットにもぐりこむ・・・寝ているうちに運んでくれるのは 助かる。・・・無事上海に着けそうである。それにしても今日はどうなることかと思った一日であった。!