平成17年8月19日(金)炳霊寺石窟へ

  蘭州へ来たら炳霊寺石窟は外せまい。着いてすぐに賓館の旅行社へ ツアーを申し込んだのだが無いとのこと、一日旅遊コースはあるのだが申し込みが 無く成立していないとのことであった。一人でも行きたいので行き方を教えてくれとお願いする。 一日待ってみようと言うことで、18日は市内一日旅遊(88元)を申し込む。そして19日、 やはり無いとのことであった。一人で行って帰ってくるのは大変なことらしい。 思案しいていると旅行社の方から一人ツアー500元でどうかと言ってきた。お願いすることにした。
  19日朝7時15分、私とガイド(女の子)と一人の男の子を乗せた軽の1BOXカー は賓館の中庭を出発した。貸切の車は快適に走った。山あいを抜け約1時間半後、劉家峡ダムへ到着。 途中の山々は中国特有の山で木は無く所々に草が生えている荒涼とした光景であった。
  炳霊寺石窟へはここ劉家峡ダムから船に乗らなければならない。船はいつ出るのであろう。お客が集まって来るのを待っているようである。10時40分 やっと船に乗る。高速艇である。

  乗客はフランス人4人とそのガイド2人(チベット人) そして私と、中国人2人と運転手の10人、私のガイドはここまでであった。フランス人は「Japan?」と問い掛けてきた。
  船はダムの上をひたすら走り続けた、両側の風景は荒涼とした山並みである。約50分後 奇怪な山々が連なる風景となった。こんな光景は初めてである。「すばらしい!」と声が 出てしまった。奇怪な山並みの中、船着場へ到着。船を下り1時間半の見学時間をいただく。
  石窟にあった紹介板を訳しておこう。
1.炳霊寺石窟は劉家峡ダムの上流、約35kmの小積石山の中にあり、緑なる奇観な山々が織り成す 風景は壮麗である。古くは、シルクロードの南道として避けて通れない地であった。
2.184の窟龕、700体の石像、ネンド像百体近く、石塔26座、壁画は900平米におよぶ。

3.歴史書によると、当初は谷仙寺とよばれていた。石窟内における最も古い記述は西秦建弘元年(420年) のものであり、その後、北魏、北周、隋、唐、宋、西夏、元、明を経て徐々に石像や壁画が整備され、 現在のように素晴らしいものになった。
4.唐の時代には、霊厳寺、龍興寺と呼ばれていたが、宋の時代から炳霊寺と称せられるようになった。
5.1955年炳霊寺文物保管庁がつくられ、1961年には国務院から、全国重点文物保護地区の第一号に指名された。

  石窟も素晴らしいが、周囲の景色が素晴らしい!奇観である。