平成17年8月16日(火)青海湖一日旅遊

  小雨のなか7時にマイクロバスに乗った。あっちで数人、こっちで数人、総勢20名近く、座席が丁度お客さんでうまったころ。 やっと目的地へむけて出発した。8時半であった。
  1時間半後バスが最初に到着したのは日月山であった。 海抜3500m富士山と同じくらいの高度である。どおって事はないと思っていたが、 階段を少し登った所で、自分の息遣いに気がつく。見渡せば緑の草原が雄大に広がっ ている。ここは、青蔵高原と黄土高原の分界嶺でシルクロードの南ルートに当たるそうである。どうやらお天気が良くなってきたようだ。
  山羊が放牧されている。所々にテントが張られている。雄大な高原風景を見ながら進んでいくと、やがて右手前方にスカイブルーのきらめき が見えてきた。青海湖だ!近づくほどに青いきらめきが増し、黄色の菜の花畑が 所々に展開してきた。車が二つ目の菜の花畑を通り過ぎる頃になると、車の中には 停車(ティンチャー)停車の掛け声が響き渡った。私も一緒に叫ぶ。

  畑の近くに停車する。車を下り菜の花の中へ、菜の花の中より青海湖を写真に撮る。黄色一面の向こうにスカイブルーに輝く湖が、その向こうに白い雲が連なり、その向こうにはスカイブルー の空がコントラスト鮮やかに。想像していた以上に美しい光景であった。畑を出る時、 入園料2元を要求される。
  遊覧船に乗る。乗る前に船着場付近の浜へ入り湖の水を舐めてみる。青海湖は塩湖と聞いているが、 ホントにしょっぱいか確かめてみる。これが今回の目的の一つであった。・・・ にがり味の中にかすかな塩分を感じた。ブルーに輝く水面、白く湧き上がる入道雲、 船から眺める景色もまた格別なものであった。
  西寧から80km、高度3200mにある青海湖は中国最大の内陸塩湖であり、 面積は4500平方Km、日本最大の湖、琵琶湖の約7倍の広さである。8,9月菜の花の咲く頃、 旅行者が一番多く、5月〜9月がシーズンである。また、鳥島は鳥の王国として 有名である。

  帰りは、湖近くの砂丘と草原のテントを見学する。テントの場所に原子城の石碑が あり、遠く原子城(城:中国語では町のこと)を眺めることができた。この原子城は1958年中国核兵器研究製造 基地として秘密裏に建設された。その後30年間稼動し、1992年役目を終えた。 2001年中国第一核武器研究製作基地として、重要保護地区に指定された。 大草原の中にポッコリ現われた核研究製造基地になにか不気味なものを感じる、また 車の窓から垣間見た町の様子は、人の気配を感じなかった。
  4時半頃ホテルへ帰る。