ハルピン(哈爾賓)と言う響きからなのか、ロシアに近いせいなのか、なんとなく引かれる町である。
中国語では、「ハーアルピン」と言う。
ハルピンは黒龍江省の南部に位置し、黒龍江省の省都であり、政治、経済、文化、交通の中心である。
市部の人口464万人。歴史的には、西暦1115年女真族による「金」王朝の建国にはじまる。北宋
の時代である。日本では鎌倉幕府成立前である。1234年蒙古に滅ぼされる。
19世紀末、ロシアの南下政策と東清鉄道(ロシアが建設)の開通により急速に発展、ハルピンは帝政ロシアの支配のもと
近代都市に変貌した。現在もロシア風の欧風建築が数多く残っており他の都市には見られない街並みが
見られる。
日本との関係は1931年柳条湖事件(満州事変)の翌年から、日本軍が武装占拠し日本の支配下においた。
その後日本人の移民が推進されたが、1945年の日本敗戦で終わりとなる。また、
1909年10月26日ハルビン駅で伊藤博文が暗殺されている。
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