新京市街地図を見ている。100元であった。ぼられたと思っている。やさしそうな白衣のおばさんの顔が目に浮かぶ。
地図は康徳7年1月1日発行となっている。康徳とは満州国の元号で、康徳7年は昭和15年(1940年)である。
満州国は1932年(大同元年)3月1日建国し1945年(康徳12年)8月18日に幕を閉じる。
1940年の出来事を調べてみた。2月11日の建国記念日には皇紀2600年(紀元2600年)の祝典が行われている。
また、日独伊三国軍事同盟が結ばれている。ドイツはパリに攻め込み破竹の勢いである。日本は支那事変が泥沼化している。
戦争拡大へ向かって騒然とした時代であったのであろう。
地図は旧満州国国務院で買ったものである。入場料は20元であった。親切そうなおばさんがマンツーマンで
廊下、階段、エレベータなど丁寧に説明してくれました。もっともお客は私一人でした。建物は、吉林大学の医学部
の校舎として使われており、講義の風景が垣間見えました。説明が終わったところで、この地図をお土産に良く買っていかれますよ!
と薦められた。また当時のお札集を1万円で薦められました。
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