森林施業の手引き

  森林は、人間と共存することでその資源が有効に活用できるものです。人工林、天然林を問わず人間が愛情をもって接していかないとその機能を十分に発揮できません。人工林は、木材が利用できる大きさになると伐採しますが、天然林は、伐採しすぎると自然破壊等の非難をあびます。天然林も生長力の旺盛な時期に伐採し若芽を萌芽させ更新する事が、肝要ではないでしょうか。林令が増し古くなった雑木を伐採しても新しい芽はふきにくいものです。
 このように森林は、人間が適切な管理をすることで調和がとれているのです。
ここで、人工林、天然林についての一般的保育施業について簡単に述べてみましょう。

1.  下 刈
2.  除 伐
3.  つる切り
4.  枝 打
5.  間 伐
6.  育成天然林施業
7.  複層林施業


下 刈

  スギ、ヒノキ等の苗を植え付けただけでは生長できません。
6〜7年間ぐらいは夏期に雑草、かん木を刈りとります。
また、雑草の繁茂の旺盛な場所では2回刈りも行います。
近頃では、夏期作業の困難性を考え、除草剤も開発されています。

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(1〜7年)

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除 伐
  下刈が終わり2〜3年経過すると雑かん木が生長し主林木の生長の妨げをするようになります。
土地の肥沃な所では、主林木が密林状態になります。
このような状態になったら、雑かん木、主林木の不良木等を伐採し主林木の生長を助けます。
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(8〜15年)

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つる切り

  6〜7年で下刈が終わってもつるは毎年、生長が旺盛で1年で主林木に巻き上がります。
そのような場合は早めに根元より切ってやらなければなりません。
また、つる切りと同時にケイピンや、アミン液といった薬剤処理をする事で、地下茎より枯らすことができます。

(7〜10年)

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枝 打
  下刈が終わり、除伐が必要になってくると、スギ、ヒノキでは下枝が徐々に枯れ始めてきます。
この頃より枝を落とし始めます。
優良木を生産する為には、直径が6〜7cm以下の時に、枝を打っておかないと良い柱材はとれませんが、早くから枝を打ちすぎると生長が抑えられます。
一般的に枝打については、技術的にも、理論的にもいろいろな考え方があり、その土地の条件、樹種、林令、生産目標木材、枝打の高さ、道具等を考慮し適切な施業を行わないと、せっかく育ててきた木が木材として台無しになってしまう事もあります。
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(10〜25年)

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間 伐
  現在、森林施業の中で最も重要視される施業が間伐です。
スギ、ヒノキは、植えて下刈が終われば後は、大きくなるだけと考えておられる方が多いようですが、枝打はしなくても間伐だけはしないと山全体がもやしのような木ばっかりなり台風がくると倒れ、雪が降ると折れ曲がり、役に立つ材は取れなくなります。
早め早めの間伐を進めます。
また、間伐をしたら均一に生長し、最終的に、木材生産も多くなります。
15年生ぐらいから、5年毎に3〜4回にわけて行うとよいでしょう。

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育成天然林施業

  今や、人工林でスギ、ヒノキが主として造林されていますが、針葉樹だけが森林造成ではありません。
雑木林の下刈や除伐、間伐またその下にクヌギ、コナラ等の広葉樹を樹下植栽したりして天然林を整備している施業です。松くい虫の被害がひどくなり、松はほとんど枯れ、雑木を育てようと思う人は、松くい虫の被害木伐倒整理、また雑木の少ない所や有用な雑木のない所へは、クヌギ、コナラ等の広葉樹の樹下植栽が出来ます。

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複層林施業

  複層林とは、簡単に言えば大きい樹木と小さい樹木が同時に生育している森林をいいます。針葉樹、広葉樹を問いません。伐採した場合森林が丸裸にならず森林保全上、大変効果がありました、初期生長が抑えられ年輪幅が均一になり、高品質材の生産が出来ます。台風被害林、不成績林等において複層林整備が可能で今後国の施業方針としても重要視されています。

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詳しい事は森林組合へお問い合せ下さい。

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