1974 キャリー"Carrie"/長編小説
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狂信的な母親に育てられた少女16才の少女キャリー・ホワイト。絶対的な母親の権威と、止まることを知らぬクラスメート達のいじめ、それに自身の肉体の変化も重なって、彼女は極度に追い詰められた。そして誰も知らなかったのは---------彼女がテレキネシスの持主であることだった。キャリーの精神が完全にバランスを崩した時、チェンバレンの町は炎につつまれる・・・。キングの記念すべき処女長篇である。 |
作品の感想<ネタバレを含みます>
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一応、処女長篇となっているが、この作品は実質、キングの5作目の作品となる。"CARRIE"以前に、キングは"Long Walk""Rage""The Running Man"と、未刊の"Sword in the Darkness"といった作品を執筆しており、これらはリチャード・バックマン名義で出版されている。 |
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キャリーにはモデルとなった人物がいるらしい。高校時代のキングは、10kmほど離れた高校に通っていたが、送迎バスなどがなかったため、地域の親がお金を出し合って、タクシーを借り、送迎していた。その時の相乗り仲間に、その風変わりな女生徒がいて、誰もが彼女の隣に座るのがいやで、席の奪い合いになったという。キングは一度、彼女の家にいったことがあるらしいが、そこにはキリストやマリアの像が溢れており、それを見てキングは仰天したという。彼女は高校卒業後、やはり変人の気象学者と結婚し、子供を数人もうけたのち、ある日突然、原因不明の縊死自殺を遂げたらしい。 |