Top Page 文書館 No.016 No.014
ある女の子が道を歩いていると、後ろから男に声をかけられた。 「ねー、ねー、君、今一人?今、時間あいてないかな? よかったら俺と一緒に茶店でも行かない?」 いわゆるナンパである。 その女の子も、男の顔が趣味じゃなかったので 「今、急いでますので。」 と言って断って、そのまま振り切ろうとしたら、いきなり男に手をつかまれて引き戻されてしまった。 「やめて下さい!何するんですか!」 と言って抵抗しようとすると、男は、 「俺と一緒について来てくれたらさー、このお金あげるからさ。」 と言っていきなりポケットから万札の束を取り出し、そのまま女の子の手に握らせた。 これがまた結構手応えのある厚さだった。 「え・・?ホントにこれくれるんですか?」女の子も急に態度が変わった。 「ちょっと数えていいですか?」と言って一万・二万・と数えてみると全部で30万あった。 「え〜・・じゃついて行きますから、これホントにもらいますよ。」と言ってしっかりサイフに納め、その後一緒に茶店に行って、デートの最中は、その金で服とか時計とか好きな物買って、ついでに自分の電話番号と住所も教えた。 結局それが元でつき合いが始まり、最終的に二人は結婚した。結局めでたしめでたしなのだが、自分としてはその30万がポケットマネーの30万なのか、なけなしの30万なのかが気になるところである。 なけなしの方だったとしたら、まさに一か八かの大バクチである。お茶だけ飲んで逃げられたら目も当てられない。しかし、そういう怪しいナンパに引っかかる方もすごいが。 ちなみにこの話を色んな女の子にしたら、「怖いから絶対ついて行かない。」と言う人もいたが、「すぐついて行きます。」という人も結構多かった。 |