朝だけダイエット
四谷メディカルサロン代表・風本真吾氏の考案したダイエット法です。HP:風本真吾のダイエット指導
「楽をしてやらなければ成功しない」という理念のもと、中心となる考え方は「これまでの食生活から400kcal減らしましょう。その400kcalというのは朝食に相当するカロリーですから、その朝食をそのまま抜いてしまいましょう」ということが基本にあります。
昼食や夕食はそのままでアルコールも間食もそのままの状態でOKです。しかし朝食を抜いたからといって他の部分を増やしたのでは意味がありません。あくまでも、1日に400kcalを減らすということが重要です。
ダイエットの王道は、朝は食べて昼・夜になるに従って食事を減らすことであって、このダイエット法は逆をいってはいますが、現代社会で働いている人にとってこの理想的な方法の実行がかなり難しい生活を送っている人はゴマンといます。
特に男であれば、夜は同僚との飲みや接待で頻繁に繁華街へ繰り出し、家に帰ってすぐに寝るという生活、女性であっても家事や育児、仕事で夕食が毎晩遅くなるという人、あまりにも毎日会社で嫌な思いをして、家に帰ってから飲みながら食べることで精神の安定をはかっている人などです。
一般的に「朝食抜きは太る」と言われていますが、実際この方法でやせた人がいるのも事実です。人の身体は千差万別、生活パターンも人によって違いますから、有効な人も多いかも知れません。
「1日に400kcal減らす」ということが大前提にあるのであって、その最たる例が「朝食を食べない」ということであって、「朝食を食べさえしなければやせる」という意味ではありません。
これまで毎日缶ジュースを二本飲んでいた人はそれをお茶に変えるだけで1日200kcal以上減らしたことになります。
この方法はただ「朝食を食べない」というだけではなく、その他にも注意点があります。
寝る前の3時間は何も食べない。
牛乳・チーズ・ヨーグルト・クリームソース系のパスタ・グラタンなどの乳製品は食べない
乳製品は大半がカロリーの高いものであって、これらを絶つことになってかなりのカロリーダウンになります。
カルシウムの補給
乳製品を食べないことによってカルシウム不足が生じる可能性があります。チリメンなどの小魚類を適度に食べましょう。錠剤で補給してもOKです。
水分は十分に摂取する
水分で脂肪が増えるということはありませんし、水分が体内で不足するとイライラやめまい、脱水症状、生理不順などが起こります。
可能ならば「クロム」を摂取する
クロムはミネラルの一種で、血液中のブドウ糖を取り込み、エネルギーとして消費する筋肉の働きを助けます。体内にクロムが十分な状態だと、同じ運動量でもより多くのエネルギーを消費するようになります。食べ物としてはアサリ、ハマグリに含まれています。
食べ物
風本氏お勧めの食べ物として豆腐があげられています。豆腐のタンパク質に含まれているアミノ酸のバリン・ロイシン・イソロイシンにはブドウ糖が体内に入り込むことを邪魔する機能があります。つまり豆腐には、一緒に食べた炭水化物を体脂肪とせずにエネルギーとして消費するのを助ける働きがあるのです。
また、野菜も積極的に食べることです。低カロリーである上、食物繊維やビタミンなど、身体にとって重要なものが含まれています。野菜も数多くありますが、特にお勧めの野菜は、
あしたば・ししとう・しそ・春菊・ダイコン・タラの芽・チシャ・チンゲンサイ・ニラ・レンコン・パセリ・ほうれん草の12種類です。
そして海草類。食物繊維も野菜に含まれているものより良質という説もありますし、含まれているミネラルも豊富です。
筋力トレーニング
風本氏のお勧めのトレーニングは逆立ちです。壁によりかかった逆立ちを一回2~3分、週2回くらい行います。肩から背筋にかけての刺激になります。
スポーツドリンクは控える
もちろんスポーツをしている人のためのドリンクですが、吸収されやすいカロリーが多く含まれているため、ダイエットのことを考えるのであれば、お茶か水の方を飲むべきです。
また、夜遅く食べるような場合であれば、ダイコン料理がお勧めです。ダイコンにはジアスターゼという消化を助ける働きのある成分が含まれているからです。ダイコンおろしであれば、わりと手軽に食べられると思います。
体重の変化が現れるのは3日遅れ
毎日体重を計っていると、前日食べ過ぎたのに、トイレに行って体重を計ると思ったよりも増えてなくてホッとし、つい気がゆるんでこの日も次の日もつい食べ過ぎたとします。
ですが、その次の日、体重を計ってみると一気に増えています。ずっとダイエットをしていると身体の反応として、食べ過ぎてもすぐに体重に反映されるというのではなく、3日くらい続けて多く食べると一気に体重が増えるということです。
間の1日の大食であれば問題ありませんが、それが2~3日続くといきなり体重の増加という形で反映されます。何日か飲み会が続いた時はその前後に細心の注意が必要です。
前述しましたが、一番のポイントは毎日400kcalのダウンです。朝食を食べないということはその一番の例であって、日常生活で切り替えられるものがあれば、より低カロリーのものに切り替えて生活していくというのがこの方法の骨子となります。
体験談として、毎日菓子パンを食べても1週間に1kg減量した、3ヶ月でウエストが74cmから63cmになった、1ヶ月に10kg減量した、など全国で三千人以上のダイエット成功者がいます。