朝2分ダイエット
赤坂整体院院長・大庭史榔(おおば しろう)院長の提唱するダイエット法で、骨盤ダイエットのことです。「朝2分ダイエット」という本で出版されています。HP:赤坂整体院
整体師の観点からすれば、骨盤がしまりやすくなると人間は正常な体重へと戻っていきます。骨盤がしまる、開くとは、骨盤を構成する左右の脇骨が開いたり閉まったりすることを言います。
骨盤と胸郭(きょうかく)はセットのようなもので、胸郭を開けば、その反対の作用で骨盤がしまりやすくなります。
胸郭を開くとは、すなわち深呼吸をすることです。
深呼吸をすれば胸郭が開き、胸郭が開けば骨盤がしまりやすくなります。骨盤がしまりやすくなればやせる、という人体の法則をベースとして応用したのがこのダイエット法です。
実践者で、毎週のように一週間で1kgずつ落ちていった人や、一ヶ月で8kg落ちた人などもおり、平均的な女性であれば、2週間で2~3kgは落ちるとされています。
逆に骨盤が開きすぎていると、どんなに運動や食事制限をしてもやせません。ダイエットしてもなかなかやせられない、という人は骨盤に問題のある人が90%ともいいます。
また、我々は日常の何気ない動作や運動によっても少しずつ骨格にゆがみを生じてきています。骨格が正しくなれば、血液の流れや水分の代謝など、全ての流れが良くなり食欲も落ち着き、一定の量で満足し、やせやすい身体と思考に変化していくのです。
骨格にゆがみを生じさせる動作としては
脚を組んで座る・重い物を片手に持って歩く・椅子に浅く腰掛ける・横になって片手で頭を支える・脚を横に崩した座り方をする
などがあります。
骨盤がしまれば全身がしまってきます。年齢も関係なく、運動が苦手な人でも簡単に出来る方法です。
この方法には注意点が3つあり、
・朝、目が覚めたら寝たままの状態で行うこと
・深呼吸が終わったら、うつ伏せになってから起き上がること
・深呼吸が終わった後、二度寝はしない
ということです。
骨盤は周期的に閉じたり開いたりしていて、夜は開きぎみになって、朝は閉じる、という傾向にあります。朝、自然に閉じようとしているタイミングでこの運動を行えばその作用が一段と強化されるので朝がベストです。
夜寝る前に行っても、それほどの効果は得られません。また、秋から冬にかけての気温の低い時期の方が暑い時期よりも効果があります。
うつ伏せになってからヒザをついて起き上がるようにするのは、腰周りの筋肉に負担をかけないようにするためです。また、二度寝をしないようにするのは、今行った運動の効果がなくなってしまい、また起きたばかりの時の状態に戻ってしまうからです。
運動方法
目が覚めて、布団から出る前に布団の上で行います。行う運動は二種類だけです。
A「胸を開く深呼吸」
仰向けに寝た状態で手の甲が自分の頭に向くようにして手を組み、かかとを突き出す感じで足をそらします。
そのままの姿勢で大きく息を吸いながら身体を上下に思いっ切り伸ばします。肺の中に大量の空気を入れるように意識します。
限界まで吸ったら、ここで吸い込むのをやめていったん息を止め、次の瞬間、「ハッ」と強く一気に吐きます。そのまま全身の力を抜きます。
B「背中を開く深呼吸」
同じく仰向けになって手を上で組みますが、今度は組み方が逆になり、手のひらが自分の頭に向くように組みます。
そして足はかかとを突き出すのではなく、その逆に足の甲が天井を向くように伸ばします。
呼吸法は同じように、身体を思いっきり伸ばしながら思いっきり吸います。吸いきれなくなったところでいったん止めて、苦しくなったら「ハッ」と強く一気に吐きます。そのまま全身の力を抜きます。
このAとBを一回ずつ行うのが1セットとなります。
AとBとの間はちょっと休憩を入れます。自分の呼吸で三呼吸くらいの時間が目安です。
これを3セット行います。
A → 休憩 → B → 休憩 → A → 休憩 → B → 休憩 → A → 休憩 → B
→ うつ伏せになってから起き上がる。
これがメインの体操となりますが、普段腕を上に上げることがほとんどない人などは、思いっきり伸びをすると脇の下がツるような感じがあるかも知れません。そういう人はメインの運動に入る前の1日か2日間はこの体操をしましょう。
C字体操
仰向けに寝て、痛みや、ツる感じのあるほうの腕を上に上げます。図のように、上げた腕と反対方向に脚を持っていきます。
身体で「C」の字を作る感じです。呼吸は同じように伸ばしながら限界まで吸って、いったん止め、一気に吐きます。
回数は1回で十分です。
M字体操
普段「呼吸しずらい」と感じたことのある人や、胸囲が大きくない人は元々胸郭が閉まりぎみの人が多く、そういった人はこの体操を2日ほどやってみます。
行う時間帯は寝る前で、寝る前が身体が一番ゆるんでいるため、この時間帯に胸郭を開くやすくするための体操を行うのが良いのです。
仰向けに寝て両脚を肩幅より広めに開き、肩の高さまでヒジを上げます。
そのまま背中を閉じるような(胸をそらすような)体勢に持っていきます。呼吸は同じく限界まで吸っていったん止め、一気に吐いて全身の力を抜きます。