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No.75 数人の人に予知されていたタイタニック号の沈没



1912年、当時世界一の豪華客船だったタイタニック号が大西洋上で氷山と衝突し、1503名の命と共に沈没したのはあまりにも有名な事件だ。

タイタニック号は、最大幅28メートル、全長259メートルという巨大な船で、内部にはバーやレストラン、娯楽室などがあり、豪華なじゅうたんが敷き詰められ、名画も飾られて一流ホテル顔負けという豪華さだった。

安全面でも万全が施され、たとえ浸水があったとしても各区間の防水ドアが閉じられ、絶対沈没はあり得ないと保証されていた。

処女航海に参加したのは世界各国の超一流の名士や大富豪ばかりで、それらの豪華な客1316名と、船の乗員を合わせて合計2224名の人間を乗せて1912年4月10日、サザンプトン港を出発した。


ニューヨークまで一週間の航海予定であったが、途中ニューファウンドランドのレース岬のあたりにさしかかった時、タイタニック号は突然現れた氷山に衝突し、大きく衝撃を受けて揺れ動いた。

衝突のショックで船体の横は100メートル近くも裂け、6つの防水室に次々浸水し船はどんどん傾いてくる。船内は逃げ惑う人々で大騒ぎになった。次々と救命ボートが降ろされたが、ボートが20隻しかないと知ると人々の間から絶望の声がもれた。

4月15日午前2時20分、タイタニック号は船尾を持ち上げ、ゆっくりと海中に沈んでいった。2224名の乗員のうち生存者はわずか3分の1。多くの人の命と高価な宝石や貴金属類など、何もかもが海中に沈んだ。

タイタニック号の沈没のニュースは世界各国に衝撃を与え、一大センセーションを巻き起こした。
だが同時に、この事故が多くの人によって予言されていたことも分かったのだ。


特に有名なのは、この事故から14年ほど前に書かれた小説である。小説の名は「フューティリティ」といい、作者は元イギリスの一等航海士であったモーガン・ロバートソンという人物。

ロバートソンは、この小説の中で巨大な豪華客船「タイタン号」が沈没する様を書いているが、その様子がタイタニック号の実際の事故と非常によく似ているのだ。

主な共通点としては、
船名 タイタニック号 タイタン号(小説)
事故の月 4月 4月
航路 サザンプトン港からニューユーク サザンプトン港からニューユーク
事故の原因 氷山と衝突 氷山と衝突
氷山と当たったときの速度 23ノット 25ノット
スクリューの数 3基 3基
船の規模 世界最大の豪華客船で沈没はあり得ない 世界最大の豪華客船で沈没はあり得ない
救命ボート 数が圧倒的に不足 数が圧倒的に不足


出版された当初ではこの小説はほとんど話題にならなかったが、この事故をきっかけに最高にショッキングな予言書として大センセーションを巻き起こした。


また、イギリスの実業家オコンナーはアメリカに出張するためタイタニック号の切符を買ったが、出発前に何度も不吉な夢をみた。タイタニック号が沈没して多くの人々が溺れ死ぬ夢である。何か胸騒ぎを感じたので、乗船するのを中止し、助かっている。

カナダの神父チャールズ・モーガンは沈没の数時間前に、同じく沈没の夢をみている。信者と雑談していて、何気なくその夢のことを話したら、その数時間後に本当に沈没してしまったのだ。

イギリスのジャーナリストであるステッドは、沈没の夢をみて、それを他人に話していたにも関わらず乗船して命を落とした。

これらのことを考えると、タイタニック号の事故は、何か目に見えない力が働いていたという説もうなずけるかもしれない。



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