アポロ飛行士達の行った実験や測定・その不可解な結果
月面で発見された宇宙船や都市の廃墟、オーパーツ以外にも、月は一つの天体として見ても不思議な面が数多くある。
例えば、飛行士達が月から持ち帰った石を年代測定してみたところ、月の誕生は太陽系の起源よりも古いことが判明した。更に、月面ですぐ近くの石同士を持ち帰ったはずなのに、それらの石の年齢は何億年もかけ離れていた。
そしてある石は、その石そのものよりも、その石の上に付着している泥の方が10億年も古いものだった。
月の裏側太陽系の他の惑星にもそれぞれその周囲を回っている衛星はあるが、他の惑星の持つ最大の衛星と比べても、月は地球の衛星としては大き過ぎ、他の惑星と比べて比率が違い過ぎる。また、軌道も他の惑星に比べると地球から遠ざかり過ぎている。
そして月の自転周期と公転の周期はほぼ一致しており、地球を回る軌道は、楕円ではあるが真の円に近い。
いつも同じ面を地球に向けてながら地球を回っており、月の裏側は地球からは決して見ることが出来ない。
地球に最も近い位置にありながら、地球と比べてクレーターが異常に多い。クレーターとは隕石が衝突して出来た陥没であり、面積が広いということはそれだけ衝撃が強かったはずなのに、面積のわりにどのクレーターも深さが浅い。
しかもクレーターの底の部分が、月の球面に沿ったように盛り上がっている。
月の表側(地球に向いた面)と、月の裏側では地形が極端に違う。表側には「月の海」と呼ばれる部分が集中し、裏側はクレーターばかりである。しかも、裏側の方が、表側よりも6km~8kmも盛り上がっている。
「月の海」と呼ばれる部分は高熱で解けた岩石で覆われ、その岩石にはチタニウムなどの、地球上では天然の存在量が少ないはずの金属が大量に含まれている。
月の平均密度を測ってみた結果、地球と比べると随分と軽い。星の重量として軽すぎる。
<月の裏側>
星の内部を調査する地震波の測定
大地の中身、すなわち地中を調査する手段として、人工的に大地に衝撃を与え、それによって発生する地震波の大きさや伝わり方を測定し、内部構造を調べるという方法がよく使われる。
NASAが指示した通り、アポロの飛行士たちは月面に地震計を設置し、地震波の測定を行った。地震計を設置したのは11号・12号・14号・15号で、それぞれ別々の場所に設置された。この地震波の測定結果は一度だけの実験に基(もと)づくものではない。
最初に実験を行ったのは12号である。月面へ着陸した船が上空の指令船に戻る時、不要になった離着陸機を月面上空約65kmの地点から落下させたのである。衝突の衝撃で月面に地震が起こる。
しかしこの測定結果は、地球の地震とはまるでパターンが違い、NASAの科学者たちを困惑させることとなった。
地球の地震であれば、最初の微震に始まり一気にピークを迎え、その後は急速に衰えていく。時間も短い。
しかしこの月の地震は、最初の小さな振動から始まってだんだんと大きくなってピークに達し、そのピークが長く続いた後、次第に衰えていったのだ。地球上ではあり得ないパターンだった。
13号でも、この同じ地震計を使って実験が行われた。13号が月軌道に入った時、第三ブースターを無線誘導で月面に衝突させたのだ。衝突した場所は、設置された地震計から約140km離れた場所である。これだけ距離が離れていながら、地震計は3時間20分も振動を記録した。
14号の実験では、地震計から173km離れた場所に衝撃を与えたが、この時も約3時間の地震を計測している。15号の実験でも結果は同様だった。
13号と14号が起こした地震の規模は、地球であれば伝わる範囲は2~3km程度であり、振動時間も極めて短いものになるはずだった。しかし月の場合は、地球とは地質が違うとだろうということを考慮に入れても地震波のハターンがあまりにも不可解な結果となった。
NASAの研究員の一人は「月の反応はまるでゴングのようだ。」と発言した。地震波の伝わり方がまるで「鐘」を思わせ、しかも波の伝わる速度や到達距離は、金属のそれによく似ているという結論に達した。
これら地震波の測定結果を踏まえて、NASAの科学者が月のモデルを作成したところ、出来あがったのは、中身が空(カラ)の、チタニウム合金製の球体であった。
月の密度
月の密度を測定したデータも得られた。地球と比較してみると、
<1立方cmの平均密度>
地球の石 月の石
2.75g 2.96g
地球全体 月全体
5.52g 3.34g
地球と月では、それぞれの石の平均密度はあまり変わらないのに、星全体としてみると、月は地球の60%程度しかない。
月は、表面に存在する石の密度に比べて星全体の密度がかなり低いということが判明した。
これは、月が、外側ほど密度が高く、中心に近いほど密度が低いことを示している。この数字から判断される結果は、月の内部は空洞であってもおかしくない、ということになるのだ。
月の人工天体説
1970年に旧ソ連の科学雑誌「スプートニク」に、月に関する大胆な説が掲載された。執筆者は二人の著名な天文学者であるミハイル・ヴァシンとアレクサンドル・シュシェルバコフである。
はるかな昔、「月」は我々が現在いる太陽系ではなく、どこか別の太陽系にある星だった。その「別の太陽系」とは、今我々がいる太陽系よりもはるか昔に生成された太陽系である。
当時、その星(月)には非常に高度な文明を持つ生物が住んでいたが、ある時、彼らの太陽系に異常が生じ、壊滅の危機に瀕した。
そこで彼らは、星の内部をくり抜いて星全体を巨大な宇宙船に改造し、長い宇宙への旅に出た。相当の年月、宇宙をさまよった結果、現在我々がいる太陽系に到達し、そのうちの地球を見つけ、地球の衛星としてこの場所に定住することにした。
その生命体は現在でも月に生存しており、月の内部に住んでいる。月の裏側にはUFOの発進基地があり、そこからたびたび地球に飛来してきている。
彼らが住んでいる月の構造としては、月の内部を囲む殻(から)が二重構造になっていて、外側の第一外郭(がいかく)と、その下には第二外郭が存在する。
第一外郭は天然の岩石で出来ており、厚さは平均で約4.8km、その下の第二外郭は人工的に作られた頑強な金属で、厚さは平均で約32kmもある。この第二外郭こそが船体に相当する部分となる。
そして中心核に当たる部分には、直径約3300kmの別の球体があり、異星人が住んでいるのはこの球体の表面部分である。この球体と第二外郭までの距離は約43kmあり、これが空(そら)に相当する空間となる。
この説だけを読めば空想としか思えないかも知れないが、アポロ計画で得られた不可解な実験結果や、天体としての月の謎を考慮していくほど、いかにこの説が真実味をもっているかが分かってくる。
大半の謎が人工天体説で説明出来る
●月や石の年齢
月が元々、我々のいる太陽系よりも古い太陽系にあったのならば、月の年齢が我々の太陽系よりも古いのは当然である。月面に地球や太陽系の起源以前の石があっても不思議ではない。
また、宇宙空間を旅している間、膨大な数の小惑星と衝突する(重力圏内に引き込まれたものが地上に落下してきて、これが隕石と呼ばれる)。
そして衝突の後は破片が月面にバラまかれることとなる。宇宙に漂っている小惑星は新しいものも古いものも混在しているから、隣に落ちている石同士が10億年以上もの年齢差があっても不思議ではないし、5億年前の石の表面に10億年前の泥が付着していても、それは10億年前の小惑星の方が後から月面に落ちてきただけのことであって、これも自然現象と言える。
●軌道
月が自然に出来た地球の衛星ではなく、別の場所から来たのであれば、衛星として地球との距離が遠すぎる、衛星としては大き過ぎる、という問題も解決する。人工的に地球の軌道に乗せているのだから、その軌道は真の円に近く、なおかついつも地球に同じ面を向けて月の裏側が見えないようにしているのも計算上のことといえる。
●クレーター
宇宙を進行してきたのだから、地球よりもクレーターの数は当然多くなる。
また、月のクレーターは直径のわりにどれも浅く、直径が200kmを超えるものでも深さは3~5kmで、最深部でも6kmちょっとである。これも二重になった厚い殻に阻(はば)まれた結果であり、クレーターの底の部分が球面に沿ったように盛り上がっているのも堅い第二外郭があるせいで、底がこのような形状となったのだ。
月は表側(地球から見える側)を前にして宇宙を進んできたと言われる。ならば当然、進行方向に向いている側が隕石の襲撃をより多く受けることになり、月の表側の方にクレーターが多いはずであるが、実際は逆で、裏側の方が圧倒的に多い。この点についても人工天体説で説明がなされている。
表側に多く存在する「海」と呼ばれる部分は、実はクレーターの補修工事をした痕跡なのである。本来であれば多数の小惑星と衝突し、裏側よりもクレーターが多く残るはずであるが、前面であるが故(ゆえ)に、異星人たちはこまめに補修を繰り返した。
高熱で岩石を溶かし、その岩石に耐熱性と錆(さ)びに強い頑強な金属を混ぜ、傷んだ個所に流し込んで表面を覆(おお)った。その部分が地形的に「海」と呼ばれる部分となり、結果的に補修工事によってクレーターの大半が消されて、今の地形になったのである。ちなみにこのような溶岩を作るには4000度以上の高熱が必要であるという。
星の単位でこのような工事を行うのは相当大規模な土木工事となるが、星を宇宙船に改造するほどの知的生命体ならば可能だったであろう。
そして裏側はそれほど熱心に工事は行われなかったようで、その結果、月の表側と裏側が極端に違う地形となった。また、宇宙を進行している際中に、他の星の引力に引っ張られたりしたことなどもあって裏側が表側よりも出っ張った地形となったのだ。
測定された月の密度が随分と低いことも、地震波の奇妙な伝わり方にしても、月の内部が空洞であればそれも全て説明がつく。
●人工天体説の信憑性(しんぴょうせい)は
月の内部は空洞で、そこには異星人が住んでいる・・という説がもし事実であれば、これまで理解不能とされてきた測定結果や月の謎も全て解決し、ほとんどの事柄で辻褄(つじつま)が合うという。
月面で発見されたオーパーツや文明の痕跡、アポロが行った実験の不可解な結果、星としての謎、それら全てを科学的に検証した結果、「こう考えざるを得ない」という結論が、「月は空洞でありなおかつ宇宙船であり、その内部には異星人が生存している。」という説であって、一見馬鹿馬鹿しいとさえ思われるこの説は、決して空想の産物などではない。もっともこれが事実か空想か、結論が出るのは百年以上も先のことかも知れないが。