Top Page 心霊現象の小部屋 No.18 No.16
ヨーロッパにノイシュバンシュタイン城という城がある。この城はドイツのルドウィック2世という人物が建てた城である。だが、当のルドウィック2世は、この城に100日程度しか住んでいない。 城が完成して3ヶ月あまり経った時、敵が攻めてきてルドウィック2世は捕らえられ、ベルグ城というところに監禁されてしまったのだ。そしてそれからしばらくしてベルグ城の横の湖で、ルドウィック2世は死体となって発見された。 脱走を図って湖で溺れたのか、それとも殺されたのかははっきりしなかった。そしてそれから歳月が経ち、ノイシュバンシュタイン城にはルドウィック2世の幽霊が出るという噂が立ち始めた。 ある日、ドイツに住むエリザベータという13歳の少女が、母親と一緒にこのノンシュバインシュタイン城を見物にきた。親子は城の中に入り、あちこちと部屋を見て回っていたのだが、いつの間にかエリザベータと母親ははぐれてしまった。 不吉なことにその日は6月13日。ルドウィック2世が死んだ日でもある。 母親は必死になって探したが見つからない。警察に捜索を頼むことにした。ところがその日の夕方、エリザベータはもう一つのいわく付きの城「ベルグ城」の前に立っているところを発見されたのである。 ノイシュバンシュタイン城とベルグ城は、かなり遠い。車で走っても2〜3時間はかかる。なぜエリザベータはそんなところまで行ったのか?母親はエリザベータに聞いてみた。 「あの時お母さんと一緒に城の中を見てまわってて・・王様の居間を見てそれから王様の寝室に入ったんだけど、その時後ろから誰かが私の肩に手を置いたの。振り返ってみると、それは別の部屋の肖像画で見たルドウィック2世だったわ。 びっくりしたけど、王様は、『もしよかったら一緒にいらっしゃい』と誘うので、誘われるまま別の部屋に入ったら、そこにはピアノが置いてあって、しばらくピアノを聞かせてもらってたの。 すると突然、敵の兵隊らしい人がどかどかっと入ってきて、王様は捕まってしまって、そのまま湖まで連れていかれて、そこで殺されてしまって・・。 でも死体になった王様は再び起き上がって、私に『もう、お帰り』と言って・・そこで私、意識がなくなってしまって気が付いたらこっちの城の前に立っていたの。」 |