トレーニングセンターの中で見かけるさまざまな人間模様
▼２０．ベンチプレスの際、片手でプレートをカポーンとはめた時に、もう片方の手の指をプレートとプレートの間で挟んで痛がっている人。
▼１９．ベンチプレスでヘルプを頼んだら、自分の顔の上にまたがってヘルプしてくれる。
▼１８．同じくベンチでＭＡＸ重量でつぶれかかって、ヘルプにはいってもらった瞬間に、相手の顔から落ちた汗が自分の口の中に入る。
▼１７．夏場なのにトレーニングウェアを何日も洗濯しないで、いつも同じものを着ているので周囲に強烈な臭いをまき散らし、異臭騒ぎを起こす人。
▼１６．ランニングマシンで、加速ボタンだけしか知らないので、ホールドや減速ができず一方的に加速し、ついにはマシンからころげ落ちてしまう。女の子のインストラクターが「だいじょおぶですかぁー！！」と駆けつける前にもう一度マシンに乗り、もう一度ころげ落ちる。その際に靴も脱げてしまう。
▼１５．「ベンチする時にブリッジしてるようじゃダメよ～！」とか言いながら自分は思いっきりブリッジしている。
▼１４．スクワットする時にヘルプしてくれるのはいいが、後ろから抱きついてオッパイをわし掴みにしてくれる、または両手で金玉を掴んで引っ張りあげてくれる。
▼１３．スクワットのＭＡＸ重量でつぶれかかった時、ヘルプしてくれたのはありがたいが、「おぉぉぉぉっ！・・・・・・・・やっぱダメですわ」と言ってあっさりあきらめて、急に手を離したために相手が思いっきりつぶれてしまう。
▼１２．６０㎏ぐらいで軽快にベンチしている人がいて、ベンチ台のすぐ横にプレートが落ちていた。Ｓ君が、一応注意しながら低い体勢になってそのプレートを拾おうとした時、ちょうどベンチしている人の動作はバーベルを胸に降ろしてくるところだった。
バーベルについているプレートが上空からＳ君の後頭部を直撃し、「がっ」と言ってＳ君はそのまま崩れ落ちてしまった。死んだかと思ったが、しばらくたって起きあがり、ベンチしていた人がＳ君に何度も謝っていた。
▼１１．トレーニングウェアを入れているバッグの他にもう一つ、サプリメント専用のバッグを持ち歩いている人。中にはサプリメントのボトルが２０本くらい入っている。
あるいは大きなタッパを常に持ち歩いていて、タッパのフタをあけると、中は細かく仕切られていて、それぞれにビタミンやジャームオイル、医者からもらった薬などが入っていて、毎日極めて正確な時間にこれを一つ、こっちを二つ・・ときちんと飲んでいる。でも、その成果だと思いますが、この人の身体は相当なものである。
▼１０．私の友人で自宅にバーベルを持っている人がいる。ある日その人は、トレーニングの一環として、自分の身体の前で両手でバーベルをつかみ、その体勢で散歩に出た。バーベルを持ったまま、てくてくと道路を歩いていると、後ろから警官が走って来て、いきなり呼び止められてしまった。
「凶器を持った男が近所を歩いているという通報があったが、それは君のことか!!」「それでこれか! その問題の凶器は!!」
「あ、いえいえ、違うんですよ。私はただ、身体を鍛えようと思って・・・」
「ウソをつくな。君はちょっとおかしいぞ! ちょっと署まで来んかい !」
ビルダーの行動は往々にして変質者と間違われることが多いようである。
▼０９．ジムに置いてある、大きな扇風機の前までわざわざ歩いて行ってから、そこで屁をする人。
▼０８．黄色い汗をかく人（白いＴシャツが黄色に染まっている）
▼０７．ありきたりですが、毎日、ゆで卵の白身２０個、またはツナ缶８つ、または鶏の胸肉３００ｇを３時間おきに食べる。または１．２㎏の徳用プロティンを一週間で飲み切る、このいずれかを実行している人。
▼０６．トレーニングを始めて間もない人が、ある日ジムにまったく初心者の高校生を連れてきて言っていた。「この子の面倒は私が見ます。メニューも組んできました。」
そのメニューは雑誌なんかに載っている、チャンピオンクラスのメニューに自分で手を加えたもので、ピラミッド方式にスーパーセットを組み合わせたものだった。その日初めてバーベルを握った子に「よし、次はＭＡＸ重量の９０%で２回じゃ。」と指導していた。
▼０５．インターバルの間におしゃべりに熱中し、身振り手振りをしながら振り向いた瞬間にマシンの鉄柱で自分の指を打つ人。
▼０４．「このプロティン、ちょっとしか飲んでないから定価の千円安で買ってくれない?」と言われて買ったはいいが、飲んでみると異様に甘い。よくみたら大量にグラニュー糖が混ぜてあった。
▼０３．マシンの上からのびている、鉄パイプにぶらさがってチンニングをしていると、後ろの通路を通らずに、わざわざマシンとチンニングしている人の狭い間を「すいません、すいません。」と言いながら通過していく人。
▼０２．幅が１ｍくらいしかない通路に座ってくつろいでストレッチする人。
▼０１．自分のパワーベルトをジムに置きっぱなしにして帰っていると、違う時間帯の人がそれを専用で使うようになる。一つのベルトにオーナーが４人も５人もできる。そのうちそのベルトはなくなる。