トレーニングセンターの中で見かけるさまざまな人間模様

▼37.ジョギングを始めて二、三週間経った。「よし、今日は思いっきり遠くまで行ってみよう!」と決意して家を出発する。決意通り、思いっきり遠くまで来たのはよいが、ここから家まで帰るとなると、途方に暮れるような距離である。そういう訳で、帰りはタクシーで帰る。

▼36.看護士をしているKさんは、職場の病院内で、脚にパワーアンクルをつけて仕事をしているという。まさか白衣の下に秘密兵器が隠され、自分達の看護がそのままトレーニングに直結していようとは、患者さん達は知るよしもない。

▼35.八月下旬に行われたボディビルコンテストで、その大会に出場するある選手は、自宅から、約350kmの道のりを自家用車で会場まで向かった。しかしその際、「最後の一絞り」ということで、上下カッパを着て、夏だというのに車に暖房をつけて350kmの道のりを旅してきたという。会場についた時はフラフラだったらしいが、結果は見事ベスト3に食い込んだ。さすが・・妥協許すまじ。

▼34.社員旅行で、次の観光地に向かうために全員バスの中に集合しているのに、Sさんだけがいない。上司が心配して「Sさんはどうした !?」と聞くと、「プロティンを飲む時間がきた、と言って、今トイレで飲んでます ! 」ということで・・いかなる状況に置かれようとも、プロティンを飲む時間をずらさない人。

▼33.同じく社員旅行にて。みんなが一部屋に集まって酒を飲んで盛り上がっているのに、一人だけ別室で黙々とヒンズースクワットとプッシュアップを繰り返す人。あるいは宴会で、全員ゆかたを来て出席しているのに、一人だけゴールドジムのバギーパンツとラグトップで宴会に出てる人。

▼32.ジムのメンバー、数人で飲みに行った時のこと。居酒屋やスナックで、酔った勢いで上半身裸になり、見知らぬ客の前で30秒くらいのポージングをしてまわる人がいた。そしてディスコにいった時、ダンスそっちのけで、ディスコのテーブルを囲み、アームレスリング大会が始まった。

▼31.すごいバルクで、おそらく体脂肪率も数%しかない、あるボディビルダーの人。服を着るとやはりごつい、と言うかデカイ。しかし彼の職場は大半が女性で、ボディビルのことには全く理解がない。「やっぱり肥満体っていう印象があるわよねぇ。」「少しは運動した方がいいわよ。」「もっと身体を動かしたらスマートになると思うんだけど。」などと、全く見当はずれの評判に、彼はじっと耐えている。

▼30.お見合いの席上で、相手の女の子が「私、運動苦手なんです。」と言っているにも関わらず、スクワットやデッドリフトのフォームの話を始めとして、クレアチンやアミノ酸、筋肥大や超回復の話をし、「今日の見合いは盛り上がった。」と思っていたところへ仲介人から電話が入り、「趣味が合いそうにないので・・。」ということで二回目の出逢いが消滅した人。

▼29.本や生活強度によって差はあるが、ビタミンCなら成人男子の一日必要量は50mgと書いてあることが多い。ある人は「わしゃあ、ビタミンCなら毎日一万五千mg採っとる。これだけ採りゃあ風邪引かんのじゃ。」と言っていた。

割り算すると必要量の250倍だが、おそらくこの人はAやBやカルシウムもこれぐらいのレベルで採っているものと思われる。これは大丈夫なんだろうか。

▼28.人前で自分の着ているTシャツを派手に引き裂く人。

▼27.ジムの中で、人がトレーニングしているすぐ横で、上半身裸になる人はよくいるが、さらにバギーパンツまで脱いで念の入ったことに靴下まで脱いでブリーフ一枚で壁の鏡に向かってポージングする人。

▼26.夜、何人かで公園に走りに行った時、「あ、トレーニング用のズボン忘れた。でも、今日の俺のトランクス、遠くから見たらスパッツに見えるよね。これでいっか。」と言って上はTシャツ、下は下着一枚で皆とランニングした人。

▼25.職場でも常に2リットルの天然水のペットボトルを持ち歩く人。

▼24.更衣室で着替えた後、自分が荷物を入れたロッカーではなく、その隣のロッカーにカギをかけて出ていく人。

▼23.冬でも真っ黒に日焼けしている人。こういう人はよく、雪の降っている日に全裸で日焼けマシンに入っている。

▼22.一杯飲んだ帰りにトレーニングセンターに来る。ルーム全体を酒臭くしながらも、この人はベンチプレスで140㎏を挙げて周囲の人間をビビらせていた。

▼21.ボディビルの大会を五月に控えたI君は、日焼けをするために海岸へやってきた。言うまでもなく、大会に出るのであれば身体を焼いておくのは必須条件だからだ。

時はまだ三月の下旬。かなり寒い。それに海岸といっても海水浴場でも何でもない、ただ道路の横が「海」だというだけの場所で、I君は大会用のビキニパンツ一枚になって、ひたすら立っていた。
そこへたまたまパトカーが通りかかり、降りてきた警官達がI君に近づいてきた。

警官「君はこんな所でそんな格好をして何をしとるんだ。」「いや、僕はただ、身体を焼いているだけです。」
「ウソをつくな。この寒い時期に ! 君はちょっとおかしいぞ ! ちょっと署まで来んかい !」
「いえ ! ホントなんですよ ! 本当にただ日焼けを・・」と説明しても警官達は分かってくれない。

「信じてもらえないなら、これを見て下さい。」と言って、I君は最終手段として、大会用に自分が練習してきた「一分間のフリーポージング」を警官達の目の前で披露し、やっと信じてもらえたということである。


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