筋力とパワー
筋力とは、言葉通り筋肉の力のことで、どれだけ重いものが上げられるか、どれだけ強い力で引っ張れるかという筋肉の出せる力のことを言います。
パワーとは「力」を英語に直した言葉という意味ではなく、トレーニングの世界でいうパワーとは瞬発力のことを指します。
筋肉の力に時間の概念を加えたもので、瞬間的に大きな力を出せる能力のことで、例えば格闘技で技をかける瞬間であるとか、重量挙げで持ち上げる瞬間であるとか、そういった一瞬に発揮される爆発的な力のことを言います。
筋力が向上していけばパワーもそれに伴って向上していきます。
持久力
そして筋肉の能力として、筋力とパワーに並んで重要な要素が筋持久力です。一言で持久力といえば、筋持久力と全身持久力が含まれますが、これらは別々のものです。
筋持久力とは、ある筋肉が継続して力を出し続ける能力のことを言います。これに対して全身持久力とはスタミナとも呼ばれ、ある運動を継続して行うことが出来る能力のことで、これは筋肉の問題以上に心臓や肺などの能力が必要とされます。
最大筋力
一回の運動で筋肉が出せる最大の力のことを最大筋力と言います。その種目で、自分が一回だけ持ち上げられる重量が最大筋力に相当します。
最大筋力の80%以上で少ない回数(1~3回)行うトレーニングでは筋力、パワー、腱の強化に効果的であることが知られています。
最大筋力の50%で回数を多く行う(20~30回)トレーニングでは、筋力やパワーの向上に効果は少ないものの、筋持久力のアップには効果的です。
最大筋力の65~70%(8回から12回上げられる重量)でトレーニングを行い、筋力、パワー、筋持久力と総合的に高めていくことが一般的です。