オーバーロードの原則
オーバーロードとは、運動の負荷に対し、更に負荷を増やしたり(重量を増やしたり)、回数を増やすことで、少しだけ過負荷の状態を作ることを言います。
例えば70kgのウエイトを6回持ち上げられる人であれば、その回数を7回、8回と、一回でも多く持ち上げられることを目指し、10回くらい上げられるようになったら今度は重量の方を、これまでの70kgから72.5kgや75kgにアップさせて再び回数の向上を目指します。つまり、筋肉の発達に合わせて少しずつ限界点を高めていくわけです。
筋肉は普段使っている以上の負荷を受けると、そのレベルに耐えられるだけ運動能力を向上させようとする生理機能を持っています。
トレーニングによって筋肉に刺激を与えれば、筋肉は細胞単位で損傷を受けます。その傷ついた部分が休息の間に修復され、より強いものとなっていきます。修復にかかる時間は人によって違いますが、一般的に48時間から72時間とされています。
つまり、一つの部位のトレーニングを行ったら、48時間から72時間の間はその同じ部位は行わずに回復に専念し、別の部位のトレーニングを行っていくことが原則です。例えば、胸の運動を三日続けるなどというようなことはせず、今日胸を行ったらその後数日は背中や脚など別の部位を行っていきます。
だいたい一週間で全身を一周させている人が多いようです。ですから、一つの部位のトレーニングはそれぞれ一週間に一回ということになります。一週間というのは一つの例であって、人によって考え方も一回あたりのトレーニング強度も違いますので、一週間にこだわらず、自分の身体や仕事の都合を考慮して自分に合ったサイクルを設定しましょう。