いい音をつくるためにいい素材を選ぶことは欠かせない条件。2階の工房に上がってみた。階段の途中からは心地好い木の香り。工房内はさながら木の癒しをうけたヒーリングルーム。窓から見渡す自然の眺めも最高だ。棚には形や種類もいろいろなパーツが作品になるまで長きの休息をしている。ストックされている数は300本分。阿部さんが夢を託すちょうど20年分だ。切る・削る・磨くための道具も驚くほどの数と種類。一本のギターが完成するまでの道程の長さを知るには十分だ。
加工後はパーツの接着・組立て作業だが、「今日のような雨の日は接着しにくい」。湿度によっては冷房も暖房もかけてやる。なんとギターづくりには肉体的我慢強さも必要なのだ。
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