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某国の皇太子デンカは、犯罪結社「アナグラン商会」にさらわれてしまった。 |
無事、デンカを救出することに成功したマニアとマリアは、祝杯をあげていた。 |
システム
自機(マニア)は前方にしかショットを撃てないが、オプション(マリア)は前後にショットを撃ち分けることが可能。 ダメージ制で、ボムは、ゲージがいっぱいになれば、何度でも使用できる。 |
大吟醸でも、基本的なシステムは同じだが、自機のショットが、8方向に撃てるようになった(オプションにより、変更可能)。 |
レビュー
電源を入れると、メガドラお約束の、SEGAのロゴが現れますが、このゲームの主人公大鳥居マニアは、車をそのロゴにぶつけ、グルグル回してしまいます。
そしてさらに、裏技で用意されているのが、
某有名ゲーム機を両足で思いっきり踏み付けにするというもの。
これだけで「このゲームの存在価値はある」などとよく言われますが、そんなことはありません。
ゲーム自体もよくできています。
タイトル画面までは、テンションの高い音楽で盛り上げてくれるのですが、スタートボタンを押した途端、間の抜けた音楽と、やる気なさそーなグラフィックと文字の会話が始まり、危うくプレイヤーまで、やる気なさそーになってしまいそうです。
が、ゲームが始まると、ガード下商店街ということを別にすれば、グラフィックも描き込んでありますし、シューティンとしても、充分な出来栄えです。とはいえ、今流行りの破壊と弾避けの熱いシューティンではなく、一昔前にはよく見かけたコミカルシューティンとしてですけどね。
ステージ構成もバラエティーに富んで、1面は横スクロールですが、2面は縦スクロール、3面は巨大戦艦などがあり、グラフィックも多重スクロールは当たり前。各面、丁寧に描き込まれています。
同人ゲーム的と言われることもありますが、「デザエモン」でもここまで作るのは、かなりな時間を要すると思います。
ステージ数が少ないのが、ちょっと残ですけどね。
また、ステージ間には、例のお間抜けなデモが流れて、ストーリー性もバッチリ。
ラストも、ちょっとしたどんでん返しがあったり、まさにゴキブリの如き生命力の親玉も見れて、楽しませてくれます。
そして、大吟醸ともなると、グラフィック、ステージ数、演出などなど、全てが各段にグレードアップして、 もう同人ゲーム的という言葉は当てはまらないほどになっています。
マニア、マリアのグラフィックも、すっかりアカ抜けて、一般大衆にも普通に受け入られる美しさになっています。
でも、ゲーム内の他のグラフィックは、いろんな意味で、濃ゆいですよ〜っ。
前作では、ステージ間のデモが、やる気なさそーでしたが、大吟醸では、フルスクリーンのグラフィックで、会話こそ、おバカですが、この気合の入り方は、前作のファンに応えねばなるまいという、ビック東海の愛の力が感じられます(エンディングでも、前作のアンケートハガキをネタに、送った本人にしか解からないような、開発者のお返事が出てきますし)。
大吟醸の名はダテではありません。
続編を望むトコロですが、ビック東海がゲーム開発から撤退した今となっては、無理な話なのでしょうか?
こうなったら、サターンの「デザエモン2」を使って作るしかありませんな・・・
幸運にも、バトルマニアの生みの親である たかやんさんに、
お話をうかがう機会に恵まれました。たかやんさんの生の声をどうぞ
どうぞ
「SEGA」のロゴが出ている時に、2Pパッドのスタートボタンを押し続ける。
何が、ビック東海をここまでさせたのかは――
上の開発者インタビューをご覧下さい。見たい?