マニやん 開発者インタビュ〜っ!
ということで、幸運にも、
バトルマニアの生みの親 たかやんさんに
お話をうかがうことができましたので、
バトルマニアについて、いろいろ質問してみました。
* * *
問1 ほとんどの部分を一人で作ったというのは本当ですか?
プロデュース(無理やり開発ラインにのせた)
企画(面構成からアニメパタンの数まで全部)
プログラム(一部敵キャラ以外ほとんど)
グラフィック(「1」のマイキャラとボム、モルグスティンなど)
ほか、チラシやトリセツのデザインまで全部。
器用貧乏なんです。
問2 「相方はオプション」という斬新なスタイルはどうやって生まれたのですか?
もともと業務用で同時2PのSHTのつもりだったので。
家庭用だと2P対応で作っても2Pプレイしてくれないじゃないですか。
だったら2人分出してしまおうと。
問3 バトルマニアのノリは、どこからきたのでしょうか?
同社の「突然!マッチョマン」や「電撃ビッグバン」の延長だったんでしょうか?
「マッチョ」は外注の作品です。私は5分ぐらいしか遊んだことありません。
「ビッグバン」は私の先輩の作品で、私はゼンゼン関与してません。
マニやんのノリは私の地です。
マンガで言うと「関川夏央・谷口ジロー『事件屋稼業』」のつもりです。
世間ではギャグと思われてますが、ギャグにしたつもりはありません。
ユーモアとかペーソスとか・・・
問4 独特のセンスを持つ敵キャラのデザインコンセプトがあったら教えて下さい。
私の持ち味です(古だっさい)
問5 例の裏技は、ウケねらいだとは思いますが、スーパーファミコン(任天堂)に、なんか恨み(笑)があったというわけではありませんよね?
恨みがありました。
予算もメンバーもSFCチームに取られていたので。
問6 あの裏技は結果的には注目を集めることになったと思いますが、社内ではどのような評価を受けましたか?
隠してました。
問7 あの裏技のせいで、抗議などはきませんでしたか?
SEGAさんから「他社のキャラクタや商標を中傷しないように」というFAXが、全開発会社に送信されてしまいました。
個人的にはなんのペナルティももらいませんでしたが。
(けっこう許される社風だったというか、いいかげんだったというか。
今じゃ怖くてできません。)
問8 続編の要望が多かったと思うんですが、予定はなかったのですか? もしあったのなら、どんな感じだったのか、教えてください。
開発計画とかマトモに立てている会社じゃなかったので。
私は管理職に左遷だか昇格だかされてしまいました。
ので、以降プログラムを職業的にしていません。ほぼ。
個人的にSHT続編とかRPG版とか企画は出してましたが。
あ、DC用に作った企画書あるんで、重いですけど、あげますよ。
て言っても、通信にUPできるような軽さじゃないですが・・・
せめて表紙だけでもJPG化して、後でお送りします。
というこで、いただいた画像は、こちら!
ちょうどくっついたんで、張り合わせてみました。
問9 最後に、たかやんさんが携わったゲームを教えていただけますか?
私のシキリじゃないので私風を殺したものばかりですが。
業務用
「カロリーくんVSモグラニアン」(敵プログラム)
「ブロックギャル」(企画・プログラム)
「UFO戦士ようこちゃん」(はずかしい)
MD
「ウイップラッシュ」(一部プログラム)
「バトルマニア」(これはゲーム的に良いと思うよ)
「バトルマニア大吟醸」(これはプログラムがスゴイよ)
SFC(プロデュース)
「プリンセス・ミネルバ」(子供の使いと謝り役をしただけ)
「ラプラスの魔」(SNEの安田先生に頭を下げ、地下鉄サリンにまきこまれた)
バンダイのスーパーノートクラブのなんか2本(爆発して回収された記念作)
GB
「ドラえもんのび太の想い出大冒険」(プログラム)
GBA
「ラブひなアドバンス 祝福の鐘はなるかな?」(企画)
「こんど出るギャラクシーエンジェル」(企画)
他は一般の目に触れることのない不思議な仕事ばかりです。
* * *
以上、たかやんさま、たかやんさまを紹介していただいたRuannaさま、ご協力ありがとうございました。
参考資料
.
「突然!マッチョマン」
|
乗ってた飛行機が無人島に墜落し、その無人島を脱出するために主人公ジャクソンが、マシンガン片手に動物たちを蹴散らして進んでいく、横スクロールアクション。
最初は、全然 たくましくないのに、敵を倒して得られるパネルを取ると、マッチョマンに変身できてしまうという、なんだかよくわからないゲーム。
しかも、変身前は一発死になのに、変身すると、ダメージ制になって、マシンガンの数十倍の威力を持つ、パンチだか、ラリアートを放つことができる。
恐るべし、マッチョマン・・・
類似ゲームに、なぜかマイキャラが、長州力に変身する FCの「新人類(リコーエレメックス)」や、バカ殿、バカ王子が、先祖の霊を降ろしてマッチョに変身してしまうSFCの「であえ殿さま
あっぱれ一番(サンソフト)」などがあります。 |
使用前 |
使用後 |
|
「電撃ビッグバン」
|
|
|
主人公のバンが、悪の軍団ローブレイカーにさらわれた、プラム博士を救出し、悪の軍団をやっつけるのが目的の横スクロールアクション。
ショップでアイテムを買ったり、パスワードがとれたりと、ゲームは普通に遊べます。
デモやゲーム中に、左みたいな脱力ギャグが入りますが、マニやんとは関係ないんですね。 |
ちなみに、これもビック東海の
「まじかるどろぴー」
|
動きはロックマンそのもの
やられパターンも おんなじ・・・ |
ラウンドの最初には、こんなグラフィックが。
しかも、ただ表示されるだけではなく、
各パーツが、右と左からスライドしてくる
という 手の凝りよう
ロックマン ギャルゲーバージョン!? |
魔女どろぴーが、自分を召喚したカゲマルを救うため、地球を占領したロボット軍団に立ち向かっていくという
横スクロールアクション。
イラストなんかは、バトルマニアと同じ人のようですが、ゲーム自体は、びっくらこくほど「ロックマン」のコピーゲーム。
でも、最初からいろんな武器が使えたり、魔法のホウキに乗れたりと、楽しく遊べます。
でも、ムズいっス。 |
|