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第3次世界大戦から数年たった西暦2096年。 平和を取り戻した地球、及び惑星では枯渇した資源を補給すべく、大規模な外惑星資源探査計画が進められていた。 しかし主要国間に、その権利をめぐる争いが絶えず、ついに人類は第4次世界大戦という悲しい道を選択してしまう。 その戦争のかげで外宇宙探査隊は見捨てられ、連絡が途絶えてしまったことを、いったい幾人の人が知っていただろうか。 |
そして終戦。 今度こそ戦争の悲劇を繰り返さぬようにと、治安維持のため、外惑星条約機構軍が結成されたが、そんな折、木星の衛星「ガニメデ」の資源採掘基地が何者かによって攻撃された・・・ |
システム
8つあるステージを、ロボットを操り、様々なミッションをクリアしていく、 サイドビュー・アクション・シューティン。 重力下だけでなく、宇宙空間のステージもある。 通信による演出が、戦いを盛り上げてくれる。 |
初期武装は、マシンガン、ショットガン、拡散粒子兵器だけだが、得点を稼ぐことにより、より強力な武器や装備が手に入る。 ダメージ制だが、時間によりダメージが回復するようになっている。 |
このゲームの紹介記事が出たときから目をつけ、発売前の雑誌の評価はいまいちだったにもかかわらず飛びついて、あまりの面白さに狂気乱舞して遊んだゲームです。
当時のアクションゲームといえば、ステージの最後に待ちうけているボスを倒せばクリアというものがほとんどでした。
そんな中で、ステージごとに作戦目的が変わり、しかも通信による演出で、多くの仲間たちと戦っているのだという臨場感を味あわせてくれたこのゲームは、まさに革命的ゲームでした(ゲーム中に通信の入るゲームは、前にもあったようですが)。
それだけではなく、ストーリーがガンダム世代には堪えられない内容で、
ライバルの出現 大気圏突入 敵基地攻略 コロニー潜入
最終決戦 女性オペレーターとのほのかな恋模様 などなど、
燃え燃えの展開で、少々の難易度の高さなど、このゲームに対する愛の前では、なにほどのものでもありませでした。
しかし、ストーリーの本質は、決してガンダムに「おんぶにだっこ」な、安易なものではありません。
ネタばれになるのでここでは控えますが、
敵の正体、そして敵の人員、物量は、一体どこから来るものなのか?
そして敵の目的とは一体何なのか?
これらの疑問が明かされる時、主人公=プレイヤーは、何を思って戦うのでしょうか?
この深い部分も、続編のヴァルケンには譲れない、レイノスの『良さ』であるでしょう。
また、音楽がよいのも、高得点のポイントです。
特にエンディングの曲は、クリアの達成感とあいまって最高です。
エンディングのグラフィックも、今にして見れば、数カットのスライド的グラフィックなのですが、エンディングでは、ゲーム中で効果的に使われていた字幕を排することにより、プレイヤーの記憶と想像力を呼び起こし、主人公と一体化、戦いをともに潜り抜けたという達成感を、頂点にまで引き上げることに成功しています。
これほどの『ゲームとしての』名エンディングは、そうは存在しないことでしょう。(『ゲームとしての』というのは、最近はエンディングにアニメを多用しているためです)
ドリームキャストのドリームライブラリーで配信されているようですので、興味のある方はぜひプレイしてみてください。
ただ、音源の問題で、BGMは、かなりショボショボだという話ですが。
「重装騎兵レイノス2」(セガ サターン)
「重装騎兵ヴァルケン2」(プレイステーション)