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2050年代、枯渇しつつある石油などの化石燃料をめぐって、世界には不穏な空気が立ちこめていた。 そんな中で、欧州アジア連邦と環太平洋合衆国という、世界を2分する巨大陣営が、先を争って月面軍事基地開発を急いだ。月面に建設される戦術ビーム砲が、地球表面の任意の場所を的確に攻撃できるためである。 2050年代、枯渇しつつある石油などの化石燃料をめぐって、世界には不穏な空気が立ちこめていた。 |
そんな中で、欧州アジア連邦と環太平洋合衆国という、世界を2分する巨大陣営が、先を争って月面軍事基地開発を急いだ。月面に建設される戦術ビーム砲が、地球表面の任意の場所を的確に攻撃できるためである。 2010年。ついて月面での功績採掘利権と大ビーム砲建造に絡んだ紛争が発展し、月、衛星軌道、大気圏、陸上、そして海へと広い領域に戦火が広まっていった。 環太平洋合衆国海兵隊の装甲機兵小隊に所属する主人公は、1兵士として重装騎兵(アサルトスーツ)AS117に乗り込み、戦火の中に身を投じる。 |
システム
7つあるステージを、ロボットを操りミッションをクリアしていく、サイドビュー・アクション・シューティン。 重力下だけでなく、宇宙空間のステージもある。 通信による演出が、戦いを盛り上げてくれる。 作戦の成功、不成功により、エンディングが変化する。 |
基本武装は、バルカンとパンチとシールド。 アイテムを取ることにより、ミサイルとビームが使えるようになる。 ダメージ制で、ダメージはアイテムを取ることにより回復する。 |
レビュー
レイノスの続編ということで、このゲームのために、SFC本体を買ってしまいました。
グラフィック、演出ともに、レイノスよりもパワーアップして、期待を裏切らないデキでした。
ストーリー的には、レイノスの前のお話にですが、デモ画面やステージ開始時のメッセージにより、すんなりと、そしてより深くこの世界観に入り込むことができました。
また、ステージ構成、展開、演出の方もレイノス同様、しっかりとツボを押さえてあって、ガンダムから始まる、リアルロボット世代には堪えられないデキです。
コロニー強襲 ライバル 地球への衛星落し 大気圏突入
敵基地攻略 脱出シャトル阻止 最終決戦 などなど・・・
燃える展開で、自分がその中の主人公となって闘えるわけですから、まったくもって夢のようなゲームです。
操作感はレイノスとほぼ一緒でしたが、ローラーダッシュとシールド、射角の固定ができるようになったことで、快適な移動、防御、攻撃ができるようになったのも嬉しい所です。
コンティニューは、3回しかありませんが、シールドを使っている間は、全方向からの攻撃を防御できるので、それほど難しくないと思います。
エンディングも、途中のミッションの成功、不成功により2種類に変化しますが、両方とも考えさせられる内容で、よかったです。
誉めてばかりいるゲームですが、レイノスの続編ということで、敢えて惜しい点を上げるとするならば、
ライバルの存在が、いまいち薄いこと
ストーリーの面で、規模的にレイノスに負けてしまう
という点でしょうか?
ストーリーの方は、そんなに大規模な戦争が、そうそう起こるわけではないでしょうし、ニュータイプでもないのですから、1兵士の活躍という点では、このゲームの展開でも充分だというのは解かっているのですが、他の部分がよかっただけに、欲張りな私は「もっともっと」と望んでしまうのでした。
正当な続編を望む所ですが、このソフトを作ったチームがメサイヤから抜けたとなると・・・外注してでも、作ってもらえないもんでしょうか?
あ、そういえば、レイノスをプレイした人にだけわかる、エンディング後のあの演出も、高得点のポイントですね。
「重装騎兵レイノス2」(セガ サターン)
「重装騎兵ヴァルケン2」(プレイステーション)