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大陸からそう遠くないところに浮かぶ島、エントリヒ。 この2つの大国とは別に、砂漠と樹海に囲まれたトゥルクと呼ばれる地方がありました。 |
数年前、この地にアヴィという男が現れました。彼は魔族の地位を守るためにこのトゥルクを独立国家として興そうとしたのです。 バースの東に、チェスタという村がありました。 |
システム
立体マップの上で、キャラクターを動かして戦って行く、タクティカル・シミュレーション・ロールプレイング・ゲーム。 ストーリーの進行とともに、仲間が増えて行く。 決まったステージのクリア後に、武器、防具、道具が買えるショップがある。 ストーリーの方は、2部構成になっている。 |
声の出演
レビュー (セガ サターン版)
同社の「ティルク」が良かったので、やってみました。
世界観はよく作られていますし、グラフィックもよくできています。
ストーリーも、最初からキャラが設定されているので、お約束的なところもありますが、なかなかよかったです。
戦闘の合間の会話シーンも笑えるところがあっていいです。
特に笑えるのは、突如として現れ、本人の意志とは関係なく客を引っ張り込む、店屋のおねーちゃんです。
後半は、話がシリアスになってくるので、明るいノリの店員さんとキャラとの話が噛み合わず、それでも無理矢理に話を合わせ、モノを買わせようとする姿が、実にけなげ(?)で笑えます。
他にも、雪山で和風の温泉旅館を経営する、女エルフのオフィーリアもいい味出しています。
シリアスな場面では凄くマジなのに、性格は、いいかげんで大酒呑み、エルフとしては、かなりの変わり者でしょう。
しかも経営する温泉旅館は、露天風呂に畳に床の間、掛け軸まである、純和風。
一体どんな趣味の持ち主か、わかりかねます。
あと、T・Tも、ナルシストの女たらし(?)で強くもないクセに、パーティにやたらとカラんでくる姿は、こっけいですが、パーティに加わると影が薄くなるのが残念です。
さて、戦闘についてですが、前作までのファーランド「ストーリー」シリーズが見下ろし型の平面マップだったのに対し、このファーランド「サーガ」シリーズから、斜め見下ろし型の立体マップになりました。
が、しかーし、
この立体マップが曲者です。
立体マップの隠れている部分が見えないので、地形のつながりがわからなくて、通れると思ったところが通れなかったりする上に、前にキャラがいると敵だろうが味方だろうが、通り抜けられないというルールが、拍車をかけています。
おまけに、説明書に段差についてのルールが書いてないので、他のこの手のゲームをプレイしていないとわけがわかりません。
(取説に書いてない部分については、最後に書いときます。続編の「時の道標」を持っている人は、その取説を参考にするとよいでしょう)
他の難点は、移動、攻撃の度にロードをする点ですが、これはアニメをオフにすれば問題ないでしょう。
あと、取説に、魔法とアイテムの説明がないのも困りものです。
アイテムは買うときに説明が見れますが、魔法は使ってみないと名前だけではわからないものがあります。
(魔法・特技一覧を作ってみました → 一覧へ)
それらの欠点を除けば、ストーリーも盛り上がりますし、「ティルク」よりは、ずっと普通に遊べます。
それから、このゲームは2部構成になっていますが、1部が終わるとスタッフロールが流れ、セーブ画面になって、セーブするとタイトル画面に戻るので、もしかすると気づいていない人もいるのでは? と、心配になります。
とはいえ、2部のストーリーは、外伝というか、おまけ的なお話ですので、特筆すべきところはありません。
戦闘のみを楽しみたいという人には、うってつけでしょう。
移動時は、キャラによって1度の移動で登れる段差が決まっている。
基本的には、2段ほど登れる。
空を飛べるキャラは、高低差は関係ないが、川や下の見えない谷などは移動できない。また、攻撃時には、高い位置から低い位置へ攻撃すると、ダメージか増え、低い位置から高い位置へ攻撃すると、ダメージは少なくなる。
攻撃目標まで、直線で3マス以上移動した後に攻撃すると、ダッシュ攻撃となり、大ダメージを与えることができる。
ただし、途中に大きな段差があると使えない。敵も同様にダッシュ攻撃を仕掛けてくるので注意が必要。
「ファーランドストーリー」シリーズ(PC/スーパーファミコン 他)
「ファーランドサーガ」シリーズ(PC/セガ サターン 他)
「ファーランドオデッセイ」シリーズ(PC)