〜青い海から来た少女〜 |
はるか遠くの見知らぬ世界。 止まることを知らない夢。 それは、誰もが持っている本当のときめき。少年の日々を想いをギュっと詰めこんだシミュレーションロープレ「ティルク」 |
南の島「ティルク」を舞台に、ビリーと仲間たちのワクワク、ドキドキな冒険が今、始まる! |
システム
トップビューのタクティカル・シミュレーションRPG。 戦闘では、直接攻撃の他に、『特技』による攻撃、戦闘補助ができる。 |
また、マップ地形を利用した『地形攻撃』や、相性の良いキャラが隣に並ぶと体力が回復するなどの効果がある。 |
声の出演
レビュー(セガ サターン版)
一般の評価はどうあれ、ストーリー的には名作です。
これを読まれた方は、ぜひこのゲームを探して、プレイしてみてください。
はるか、遠い遠い南の海のかたすみに、「ティルク」と呼ばれる島があります穏やかな太陽の光と、豊かな南の海の恵みに支えられたこの島では、みんなのんびりと穏やかに毎日を送っています。
そんな島にくらす少年、少女たちのおだやかな日常と冒険の日々。
誰もが持っている、子供の頃の想い出が、このゲームにはたくさん詰まっています。
ジャンルはシュミレーションRPG。
ストーリーの進む会話パートと、戦闘パート、戦闘準備パートに分かれています。
戦闘パートは、お世辞にもよく出来ているとはいえません。
攻撃毎の長いロード時間
わかりにくい高低差
味方を通りぬけられない などなど
しかし、コツさえつかめば楽々です。
少々時間がかかりすぎるのが難点ですが――
戦闘は、「おまけ」と思ってください
もう1つの難点は、セーブが戦闘シーンにしかできないということです。
しかも、会話シーンがダラダラと20分近くも続くことがあり、会話の送りも、スキップも出来ないという、いや〜なおまけつきです(戦闘開始と終了直前のセーブは必須です)。
このような内容から、マイナーゲーム入りしてると思いますが、世界観、ストーリー、キャラ、グラフィック、音楽どれを取っても、光るものがあります。
上記の点を踏まえた上で(あきらめて)プレイすると、このゲームの本当の良さが見えてきます。
プレイする前は、牛乳の一杯でも飲んで気を落ち着かせ、少年の日を思い出して、ゲームキャラたちと一緒に冒険するつもりでプレイするといいでしょう。
世界名作劇場が好きだった方には、ぴったりとくるストーリーだと思います。
序盤は、トムソーヤの冒険のように
中盤は、ピーターパンのごとく
終盤は、ふしぎの海のナディアっぽくもあります
とても雰囲気がよくて、キャラたちの会話があたたかく、田中秀幸さんの素朴なナレーションが、これまたハマっています。
音声の質はいまいちですが、フルボイスで喋りまくります。
ワクワク度がかなり上がりますので、一度はオープニングデモをちゃんと見てください。
それでも、最初の5面くらいはタルいかもしれません。
ですがその後のグルスとジェイクの確執から、がぜんおもしろくなってきます。
そして第3章の前から話は急展開し、
メチャ盛り上がりの激燃えです!
どうぞがんばって、全34(36)面をクリアして、感動の、そしてとっても切ないエンディングを迎えてください!!
最後の選択によって、十数種類のエンディングがみられます
それでは、ここからは個人的におもしろかったところをピックアップしていきます。
その前に、1つ問題です。
いわしとじゃがいもの共通点はなんでしょう?
正解は、最後に。
えー、まず、
戦闘のアニメが、かなり楽しいです。
空から金ダライや一斗缶が落ちて来たり(なぜ?)、海賊の親分――いやキャプテンの反撃技が、黒ヒゲ危機一髪だったり、お嬢様のメリルちゃんが、魚やフライパンを投げる姿は、萌え萌えかも。このメリルちゃん、かなりイっちゃってるんですよねぇ(後半は影薄いけど)。
敵キャラも、かわいいのから不気味なのまでいます。
特に、オッキーってのは、目のでかいナマズにクチバシつけたような生き物で、それが、のたくりながら迫ってくる姿は恐怖です。
海賊の手下にマチアキってのが出てくるのですが、マチャアキと何か関係があるのでしょうか?
敵キャラではないのですが、KORO初号機ってのも、かなり笑えます。キテレツのコロスケのパロですね、これは。
最後にきてようやく分岐というか、選択によってステージが変わることを知ったのですが、「そろそろ起きて秘密基地にいく」の選択肢のシナリオ「50年目の奇跡」は泣けます! 必見です!!
他にもまだあるのですが、ネタバレと長くなるのでやめときます。
では、ここから戦闘シーンのアドバイスをしていきます。
とりあえず、戦闘が始まったらセーブしましょう。
そして、戦闘終了直前にもセーブしておきましょう。
この2つは、長い会話と戦闘を繰り返さずにすむようにするためです。
会話を見逃したり、戦闘準備画面でミスると大変なんです。
基本は、集団戦闘です。
序盤は、バラバラになると取り囲まれてボコボコにやられます。
ですから、密集陣形を取ってください。そのときに、相性のいいもの同士が隣り合うと、体力が回復するので有効に活用しましょう。
また、敵も味方も通りぬけ出来ませんので、順序よく、考えながら移動してください。
それから、敵が1番目に狙うのは、ビリーだということも覚えておいてください。
地形攻撃は、あまり使えません。経験値も入らないですしね。
あと、アイテムは戦闘シーンの木箱から取るしか入手法がありませんので、クリア条件を満たさずに(このクリア条件というのもあいまいなので、こまめにセーブしましょう)アイテム回収に回った方がいいと思います。装備アイテムと回復アイテム以外はあまり使えなかったような気もしますが・・・(使い道がわからないのが多いんですよねぇ・・・)
再プレイするときは、会話シーンをビデオで撮ろっかな、ってくらい気に入りました。
エンディングはすごく切ないです。
センチメンタルグラフティです(ちがうけど)。
みなさんも一緒に切なくなってください。
それでは、最初の問題の答えです。
答えは―― (知っている方はご一緒に)
どちらも自転車に乗れない
以上、ティルクの個人的おすすめでした。
ところで、プレステ版のパッケージの裏の写真は、なんであんなにピンボケなんでしょう?
ゲームがマイナーな上、アレじゃパッケージ見ても買う気が起きないでしょうに・・・
ティルク豆知識
オアンネスとは、人類最古の文明といわれる、
シュメール文明の神話に出てくる魚人のことで、
その姿は、大きな魚をかぶった人間の姿なのですが、
海より現れ、人間にさまざまな知識を授けたといわれています。
「天使同盟」(プレイステーション)
「新・鬼ヶ島」(ファミリーコンピューター/スーパーファミコン)
「ナイツ」(セガ サターン)