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日々野冴子、33歳。都内某所に暮らす一見平凡な主婦である。その彼女にある日の午後、思いもよらぬ不幸が降りかかった。 ハラグロ団を名乗る謎の一団が彼女を拉致したのである。彼らの目的は一体なんであろうか? なぜ彼女、日々野冴子を誘拐したのであろうか? その理由は彼女の経歴にある・・・ 当時、彼女がまだ嘉納冴子だった頃。わずか12歳でマサチューセッツ工科大学の博士号を受領、17歳で彼女独自の理論で常温反物質核融合炉を発明、そして同年その功績を認められノーベル賞を受賞・・・。それがもう一つの彼女の顔、天才科学者日々野博士。 |
秘密結社ハラグロ団は超秘密兵器完成の為、彼女のその比類無き頭脳が必要不可欠なのだ。かくして日々野冴子はハラグロ団によって誘拐された。 ここにその所業の卑劣さに怒れる人々がいた。 冴子の夫、日々野乱童。娘、日々野理緒。そして冴子の研究助手、美濃輪寅太郎。3人はハラグロ団の悪の手から冴子を救出すべくその本拠地へと向かう! 果たして、彼らをどんな運命が待ちうけているのだろうか? そして彼らは冴子を無事に救出し、日々野家の平穏な日々を取り戻せるのであろうか? 嗚呼、彼らの運命や如何に!? |
システム
ベルトスクロール格闘アクション。 親父、娘、青年の3人からキャラを選べる。 |
レビュー (セガ サターン版)
一般的な評価はイマイチのようですが、私的には、普通に遊べました。
ステージ構成などを見ていると、メガドラの「ベアナックル」を意識しているようにも感じますが、どうなんでしょうか?
しかしながら、サターンということもあって、拡大、縮小、回転などの演出が盛りこまれ、ベルトスクロール格ゲーの正しい進化形であるといえます。
しかーし、この後を継ぐようなゲームがあまり見つからないのが、悲しいトコロです。
2Dゲームの明日は、どっちだ!?
それはともかく、このゲームは、確信犯的バカゲーです。
まぁ、上のストーリーを読んでもらえばわかると思いますが、そういうノリで進んで行きます。
ただ、天才科学者 日々野冴子さんの影が薄いのは、残念な所ですね。
ゲーム中でわかるといえば、娘の持っているハンマーが変化したり、助手のもっているライトサーベルのようなものが、彼女の発明品なのでしょうか?
ゲーム内のバカ的要素は、
クジラに飲みこまれて体の中で戦うとか、
ボクシングのグローブをはめた大ダコが襲ってくるとか、
クジラの背中で戦ってると、前をマグロが泳いでくとか、
爆弾少女が「ゴメンなさーい」と謝りつつ、爆弾をバラまいて逃げてくとか、
体力回復アイテムのビールが「ADALT ONLY」と表示され、大人の親父しか飲めないとか
ラスボスも、バカ極まってるとか――
ただ、これらのバカテイストが面白いかどうかは、疑問の残る部分もありますが。
バランスは大味ですが、見た目はハデですし、音楽もいいので、ベルトスクロール格ゲーが好きな人ならば、プレイして損はないでしょう。
「ベアナックル」(メガドライブ)
「ベアナックルII」(メガドライブ)