ムー大陸博物館

鹿児島にある、トンデモ博物館
それがこのムー大陸博物館です。

もしかすると、これを造った人々は、
本気で信じているのかもしれませんが・・・

 ムー大陸博物館があるのは、鹿児島のとある山の中。
 アスファルトで舗装してあるグネグネ道を抜けると、バスも停められる駐車場があり、そこには、怪しげーな門がそびえていました。
 写真が小さいのでわかりにくいてすが、門に掲げてある『紋』は、三日月が組み合わさった、怪しげな紋。この正体については、また後ほど・・・

 ここには、ラ王さんを含む友達3人とで行ったのですが、何の予備知識も無く、まさか宗教団体の施設の中にあるなどとはにも思っていなかったわけです。

 いやーな予感を感じながらも、とりあえず記念撮影。

 中に入ろうと門の左側あった受付に向かうと、無人
 「すいませーん」と呼んでみると、ごく普通の格好をしたおばさんが出てきて、入場料を聞くと、「お気持ちで」などと言われる。
 とりあえず、みんな100円ずつ払い、入場券の半券とパンフレットをもらう(これが天国へのチケットになろうとは・・・)

 門をくぐって、幾何学模様の石畳をしばらく歩き、開けた場所に出る。
 左手にはなんだかよくわらかない塔(多宝仏塔)が見え、右手に照明もついていない暗い売店、その向こうにムー大陸博物館らしき建物が見えた。

 売店の自販機で、
 今まで見たこともないジュース発見
 その名も「プライムTEN」
 さらに強力な「プライムTENゴールド」なるものまである。

 マズジュー ハンターの私は、即購入
 一口飲んで爆死
 マズい マズ過ぎる!!
 かつて、これほどまでにマズいジュースがあったろうか?
 あろうはずがない!!
 これを飲んだ ラ王さんは、 吐いてました。

 ともあれ、素晴らしいマズさを誇るジュースを片手に、宝台寶物館(ムー大陸博物館)へ。
 外から見た感じは普通の建物で、まだ新しく、思ったより小さい感じ。
 それもそのはず、1階は出入り口のみで、すぐにエレベーターと地下へ続く階段が・・・。

 階段の照明は明るく、いかがわしい感じはないのだが、階段の横に飾ってあるレリーフが、人間と動物たちがしあわせそうに暮らしている姿を描いてあって、いかにも感アリアリ

 地下1階は、妙ななどが展示され、これがムー大陸のあった証拠だとか。
 そこら辺に転がってる石ではないが、地質などに詳しい ラ王さんの話によると、まったく珍しい石ではないとのこと。

 しかーし、地下2回から、怪しさ大爆発!
 怪しげな広間に、怪しげな陳列物や、怪しげな解説数々
 もうここは別世界

上の赤と白の広間の左右のケースの中には、
下みたいな怪しげな土偶が・・・
ちなみにこの土偶、地上の売店で、子供三体一緒に売られていた。

 

読めますでしょうか?
人類発祥の地はムー大陸であるとか、多宝仏塔の由来だとか、
ムー大陸の人々が、世界を植民地化していたとか、
悪人が多宝仏塔を壊したために、ムー大陸は沈んでしまった

などと書いてあります。

もし 仮に 万が一
こんな話を少しでも信じてしまった人でも
次の写真を見れば一発「んなアホな」と思ってしまいます。

わかりますでしょうか?
あの、丸いのと花みたいなのと月みたいなの
アレ
ムー大陸なのです!!

チャーチワードもビックリ!

天皇家の十六菊形紋は、あの大陸の形を象っているそうです。
それで、入り口の門にも、あの紋があったわけね・・・

地味ぃーにアトランティスとか、
レムリアみたいな島もあったりしますね。
南米の辺りが水没しているのも、
どっかで、そういう本を読んだんでしょうねぇ・・・

ちなみに、文化の流れとやらがこれ

これは、よくわからない絵文字の読み方とか

下に、怪しげな仏像なんかも見えます。

中南米の階段状ピラミッドか、
シュメールのジッグラト風な、意味不明な作り物。
材質は石膏か何か。

これは、古代エジプトの冥界で、死者が罪を量られている場面かと思いきや、
な、なんと桃太郎(だったかな?)が(鳥)を連れて、
死者の国を訪れているところだそうで・・・
これが桃太郎のルーツなのだそうです。

この他にも、この辺り一帯の立体地図や多宝仏塔の解説のビデオ
先代多宝仏塔が展示してあったりします。

 なんだかよくわかりませんが、この辺りは仏教入ってます。
 

 
 写真がよくありませんので見難いですが、五大元素と色が対応していて、どうたらこうたらなどということが書いてありました。ちょっと、引用してみましょう。

五大元素と善の玄題

 私たち人間や動植物など、宇宙空間の生きとし生けるものすべて五大元素でよってできています。
 この五大元素の中でも、プラスに働くものだけに恵まれたらどんなに幸せでしょう。
 「南無妙法蓮華経」という言葉には「五大元素に感謝します」という意味があるのです。
 私たちは、宗旨宗派に関係なくこの言葉を唱えることで、大自然に守られ良いものに恵まれて幸せになれるのです。

七つの真理

 すべてのものは、色によって表すことができます。そして、わたしたちは、色によってその行動を左右されるのです。
 たとえば、私たちは赤信号で止まり、青信号で進みます。このとおりに行動すれば自分も安全ですが、これに背いたら取り返しのつかない大変なことになりかねません。
 また、戦の中であっても、赤い十字の旗「赤十字」を掲げれば、そこには敵も見方もありません。このように、あらゆるものが色によって表され左右されます。
 七つの真理にあてはまる、七色が集まった十字が七色十字なのです。七色十字の御旗は、民族や、人種を隔てる事なく、人類が手を組んでつどう世界平和のシンボルなのです。
 私たちはこの七つの真理に従うことによって恵みを受けていくのです。
 この七つの真理は、大宇宙の法則なのです。

 とのこと。

 この博物館は、地下3階にまで及び、どこからか不気味なお経が流れてきたり
 1階まで上がるのに、エレベーターに乗ると
 そのまま地下奥深くに連れ去られてしまうのではないかと、
 みんなびびりまくって大マジメで乗りませんでした

 その後、多宝仏塔をまわり、そこに書いてあった、施設の方角や「道場」「解脱門」などという文字に、「やっぱり・・・」などと妙に納得しながら、無事、帰路につくことができました。

 この写真ではわかりにくいですが、多宝仏塔は白いゾウさんの背中に乗っています。

 果物なんかのお供え物の他に、プライムTENプライムTENゴールドまでもが、供えてありました。


 左上の写真の場所には、行きつけませんでした。
 これ見ると、料金って、無料じゃん・・・

 今度は、海を挟んだ反対側にある、涅槃城とやらにも、行って見たいものです。
 この他にも、広島に佛所王舎城というところがあるらしいですが・・・

 そういえば、ちくま文庫「珍日本紀行(西日本編)」にも、ここの写真が載っていますが、どうやらアレは改装前の写真のようです。

 ロードマップなどには、ムー大陸博物館としては載ってないでしょうが、
 多宝仏塔としてなら載ってると思いますので、
 行って見たい方は、それで調べてみてください。

 新しい機材が入ったら、写真をもっと見やすくしまーす。

≪戻る≫