ジャックケッチャムBBS過去ログ  2000年11月

2000.10
KETCHUM TOP


Re:HIDE AND SEEK  ksbstr  

>go_madさん

経済的制約でインターネットを縦横無尽に使える環境にないので、go_madさんの
粗筋情報には期待しております。
まあはじめから完璧でなくてもいいじゃないですか。
個人的にはケッチャム唯一の超自然もの(らしい)She Wakesがどんな話なのか
気になりますね。

2000/11/29(水) 08:23:20


HIDE AND SEEK  go_mad  http://ww5.tiki.ne.jp/~go_mad/ 

>ksbstrさん

「HIDE AND SEEK」もデッドリヴァーでしたっけ。
実は、もう少し詳しい粗筋を発見したので、
作品ページに追加しようと思ったんですが、
どうも翻訳がうまく行かなくて(恥)
みなさんにお見せできる最低レベルにも達しなかったので・・・。

今覚えている限りでは、
夏休みに、Steve, Kimberly, Caseyの学生三人組が、
親の用事にくっついて、都会からやってきたのはいいが、
あまりに退屈なので、なにかやらかそうとする。
Dan Thomasはデッドリヴァーの住人で、
肉体労働みたいなことして働いてる子なんだけど、
Caseyの魅力にまいっちゃって、四人目のメンバーになる。
で、お化け屋敷だという噂の家に行く。

という話だとおもいます。

2000/11/27(月) 19:09:40


ウェインの性質  go_mad  http://ww5.tiki.ne.jp/~go_mad/ 

ウェインですが、あまり脅威に感じませんでした。
今考えるとやはり、それは彼のキャラクター造形の説得力のなさに
端を発しているような気がします。
ウェインが粘着気質でないなら、
ケッチャムはどこにああいう描写(隣人云々)の
必要性を見出していたのかな?
yueさんのおっしゃるように、
粘着気質めいた描写と込み上げる殺人衝動との間を繋ぐ線が
読者にみえてこないというのは?首を傾げる部分ですね。

私は、ルースに関しては、深読みせずとも
その存在をすんなり受け入れられたんですが、
そういう意味で、ウェインにはちょっとひっかかってしまいます。

それとは別の話だと思うのですが、
ケッチャムが「怪物」側でなく、「普通の人間」側に
焦点を当てている、というのは同意見です。
但し、普通の人間が翻弄される、というのとは
ニュアンスが違うかも。
ケッチャムが、普通の存在と脅威となるべき存在の間の壁を
剥ぐことをテーマに創作をしているのなら、
それは二つの存在の歩み寄りによるものというより、
「普通」側の傾きによるものを重点に置いているように感じます。

あとロードキルに描かれる愛、について。
真実の愛、とはなにか?というのは昔から語り継がれたテーマですが、
個人的(&第三者的)な感触だけで言えば、最後までキャロルとリーの間には
真実の愛は訪れなかった、ように思えます。
が、実際このテーマについては、なにが錯覚だ、なにが真実だ、と
言い切れない、というのが正直なところ。
ただ、錯覚めいていたにしろ、お互いを必要とする感情が
それぞれの中で存在したことは確かなわけで、
そういう部分がとてもケッチャムらしいリアリティを醸し出していると思うのです。
そのリアリティを裏付けるのが、さきのリーの最期の台詞であり、
ルールがキャロルとリーの殺人を知りながら、
見逃してしまうことなんかだと思うんですけど。

2000/11/27(月) 19:08:44


Re:確認しました!  ksbstr  

うーん、洞窟の事ついに自力で思い出せなくて該当のページ見なおしました。
ああ、情けない。1.5回読んだのに。>って後半だから1回だけじゃん(笑)。
しかしラドロウじいさん、そのとき実は大ピンチだったわけですね。
本人、知らなくてよかったですねえ。

>ムーディーポイントも、デッドリヴァーも架空の町でしょうか?

私も知らないんですけど、手持ちの資料を調べたらデッドリヴァーは
Hide and Seekにも出てくるみたいですね。
裕福で甘やかされたカレッジの学生Steve, Kimberly, Caseyと地元の青年
(少年?)Dan Thomasというのが登場人物らしくて、Caseyという女の子がどう
やら率先してワルイ事をするみたい。お化け屋敷が出てくるけどそれについて
の話ではないそうで、彼らがそこで何を見たかというのがミソのようです。
伝聞ばかりでスミマセン。私も英語はダメなの(笑)。

2000/11/26(日) 12:03:27


(+α)  Orange & Blue  

しつこいですが付け足し。
ウェインの残虐性は、本来親、特に母親と分離するのに
使用されるべきエネルギーだったということでしょうか...
他者の愛情(ひいてはその存在)を断ち切るべきエネルギー。
これも皮肉?

2000/11/26(日) 01:33:43


ロード・キル再び(続き)  Orange & Blue  

これは暴言かと思いますが、おそらくケッチャムの焦点は、
このような「怪物」に翻弄される人々の方に向けられているのだと
思います。だからリアリティーを出すためにキャラクターとしての
肉付けはしっかりしているものの、彼らは残虐をもたらしさえ
すれば良い存在であって、実は「宇宙からやってきた人そっくりの
怪物」であったとしても、作者としては何の問題もないほどだった
(例えですが)のではないでしょうか。
(その意味で、彼の作品は正しくホラーと言えるのではないかと..)
もっとも、「ロード・キル」ではウェインの内面にもかなりの
ページが割かれているので、こう言い切ってしまっていいのか
自信は余りないのですが.....
(それに、ウェインの「愛」の異様さはまだ印象に残っています)

こう考えると、「ロード・キル」という作品を見る目も大分
違ってきます。
恐らく私の読んだ2作はテーマの同じ、出来の違う作品なのでなく、
同じ手法(流れ-残虐志向を持つ人間により、人の人生が翻弄される)
によって書かれた、結果的にテーマの違う作品なのではない
でしょうか.....
go_madさんのご指摘くださったリーの言葉は、1つのキーだと
思います。
あの話が描いた皮肉は、残虐行為が彼ら3人に真の愛を与えたところ
ではないでしょうか? ウェインが接触するまで、実は二人の心は
離れていることが描かれています。リーなど、身の安全のためなら
キャロルを捨てても構わないと考えています。キャロルはリーといる
ことが重荷ですらあります。ウェインは.... 恋人であるはずの人は、
わなに掛にやってくる獲物のようなものでしかない...
しかし、形こそ違え、最終的にリーはキャロルのために死に、
キャロルは心の底からリーにいて欲しかったと思うのです。
(ウェインは.....)

反論、お待ちしております。
また、余りにも長くなってしまったため、「隣の家の少女」に
ついては、またの機会に.....

2000/11/26(日) 00:44:56


ロード・キル再び  Orange & Blue  

「隣の家の少女」、読了しました。go_madさんが仰ったようにあれを
読んだことで、ケッチャムについて焦点が合ってきたように感じますが、
しかし、それは他のケッチャム読みの方のものとなんだか結構違って
いそうです。そんな訳で強力な面々を敵に回しそうで怖いのですが(笑)、
嘘を書いても仕方がないし、とりあえず、「ロード・キル」について
再考したことをそのまま書いてみます。

いきなりですが、ウェインの性格造形そのものには矛盾は無いように
思います。
彼は粘着気質ではないのではないでしょうか?
粘着気質の人が何かに囚われると、彼はしばらくその考えから離れ
られなくなります。どうあっても考えも気持ちもそこに戻ってきて
しまうのです。でもウェインにそんな様子は見られないです。
怒って、メモして、終わり。勿論、記憶はしていますが、そこに
囚われているようには思えません。
彼の心理はやはり殺したい、という気持ちに端を発しているのだと
思います。私が本が好きなので、まだ買わない本、いえ、読むか
どうかすら分からない本のことまで頭にとめておくのと同様、
彼も余りに人が殺したいので、その実行リストを頭の中で組み立てて
いたに過ぎないと思います。殺し方がいかにもあっさりして
こだわりが見られないのも(ケースによりますが)その証左かと。

しかし、ウェインという人物の組み立てにどこか合点が行かない
気がするのも確かです。彼は母親に「取り込まれた」結果、
このようになったのだと匂わされていますが、そこに作者が
踏み込んでいないこともあって、その原因と結果が、うまく心の
中で結びつかないのです。
これは「隣...」のルースにも言えます。
彼女の中の異常な気質と、抑圧された生活が破局の一因として
匂わされていますが、それを考えとして組み立てることは
出来ても、どこかしっくり来ないのです。
途中、精神分裂病のような症状が描かれていますが、
それとあの奇妙な残虐志向は結びつかない気がします。

[長いそうで、一度切ります]

2000/11/26(日) 00:43:58


(無題)  go_mad  http://ww5.tiki.ne.jp/~go_mad/ 

>ご近所の方々に何時か復讐を…と云う
>粘着気質と、誰でも言いから殺したい、という衝動

そうですね。この二つ、確かに相容れない要素があるように思います。
自己顕示を目的とした子供みたいな殺人者が
後者の衝動の裏付けとして前者の言い訳を持ってくるような例は
あるような気がしますが、そういうわけでもないし。
なんかこう、スマートさにかけますね。確かに。

さて、ムーディーポイントは実在の町でした。
メイン州の南、州境からそう遠くない、海沿いの町。
では、デッドリヴァーは?
残念ながら地図上では見つけられなかったんですが
なんだか存在しそうな手応えはあります。
引き続き調査を続けます(笑)

2000/11/25(土) 19:53:34


確認しました!  go_mad  http://ww5.tiki.ne.jp/~go_mad/ 

洞窟。
いやぁ、これはそうでしょうねぇ。
同じメイン州だし。
ムーディーポイントも、デッドリヴァーも架空の町でしょうか?
(後で調べてみようっと)

2000/11/25(土) 01:40:10


Re:確かに  yue  

go_madさんへ

> 「理由アリ」の殺人を犯した二人が、「理由ナシ」の殺人者に
> 追い立てられるという皮肉も込められてるんでしょうね。
> 一種のブラックユーモアか?

ああ!そう言う視点は面白いかも知れませんね〜。

でも、やはり気になるのは、シリアルキラーとしての彼の
一貫性の無さだな…。ご近所の方々に何時か復讐を…と云う
粘着気質と、誰でも言いから殺したい、という衝動とを繋ぐ
何かが…欠けている?
と思うんですよね。

> ところで、話変りますが、
> この掲示板、過去ログとったほうがいいですよね?>皆さん

とっておいて下さい。文学論として、かなり良い感じですよ…。
参考になります。

2000/11/23(木) 08:51:39


確かに  go_mad  http://ww5.tiki.ne.jp/~go_mad/ 

私も5冊の中では一番下扱いだな>ロードキル
しかし、ケッチャムの場合、キングと違って
作品が少ないだけに、ベスト、ワーストが割り出しやすいですね(笑)。

失敗、とまで言っていいのかわかりませんけど、
他の作品にある、言葉少なな中の説得力、という点でも弱いですね。
漠然とした落着かなさを感じさせはするけども、
あれ一作ではそれがなんなのか、イマイチわからない、というか。
その後、他の作品で、ケッチャムの傾向と特徴を踏まえた上でなら
それなりに感じるところもあると思うんですが。

「理由アリ」の殺人を犯した二人が、「理由ナシ」の殺人者に
追い立てられるという皮肉も込められてるんでしょうね。
一種のブラックユーモアか?

setphenさん、ケッチャム買ってくれてありがとう(笑)。
スタンド読み終わったら、ぜひ読んでみてくださいね!

ところで、話変りますが、
この掲示板、過去ログとったほうがいいですよね?>皆さん

2000/11/21(火) 16:52:35


ロードキル  yue  

個人的には、ケッチャムの著作の中で一番出来悪だと思います。
殺人者の性格が…というか、殺人作法に一貫性が無いというか。
今一歩、掴み所が無いですよね?
幼稚な愛や憎しみが嵩じての殺人。そして、行きずりの無差別殺人。
彼は一体、只、単に人が殺したいだけなのか、それとも、故あって
の行動なのか…?どちらとも取れないような、そのアンバランスさ
が、一寸気になりました。(私見)

2000/11/21(火) 11:27:55


あっ、思い出した!!  go_mad  http://ww5.tiki.ne.jp/~go_mad/ 

今、「ロードキル」が見当たらなくて
どこに置いたか思い出そうとして、ボーっと本棚を眺めていて
思い出しました!>洞くつ

確か、老人の子供の頃の怖かった経験の話ですよね!
うろ覚えながらも、そういわれるとそれっぽい。
確認してみます!

2000/11/21(火) 00:43:26


洞窟のこと(笑)  社長  

>go_madさん
ちなみに「老人と犬」の235ページからの記述です。
読めば読むほど…オフシーズンだと思うんだけど(笑)

2000/11/21(火) 00:19:31


ロードキル  kal  

 ロードキルの感想は、なんか冷静というか、なんでこんな快楽殺人者というか、趣味で殺人する人のことを淡々とかけるんだっって思って、作品自体より
ケッチャムという作家自体に恐さを感じました(^^;
 なんか、事情というか目的のために殺人する人と、その殺害現場を見て
殺人自体に憧れ、殺人をする人の対比が冷静に書かれてあったので、同じ殺人という事実に対しても心の中ってのはいろいろあるもんだと思い読んでいました。
 殺人に憧れる、、、なんか最近現実的で嫌だな。
(あっ ぼくが憧れてるんじゃなくて、そういう事件が起こってる
 ということです(^^; )

2000/11/20(月) 23:44:52


狂気と正気  Orange & Blue  

>go_madさん
さすがに愛情もって読み込まれている方のご意見ですね。
唸らされました。

ルールに注目していたのは私も同じでした。
狂言回しとしての役目以外の言動で、ハワードとの親近性を匂わせたり
していますから、作者の意図でもあるのでしょうね。
ただ、グレアムとダラハイド(そしてレクター)等の先例を見てきていると、
逆にケッチャムが暗示程度に止めたことで、境界の微妙さを感じるよりも、
肩透かしのような感じを受けて戸惑ってしまった、というところです。
最後のシーンも、人形の家に関する記述がどこにあったのか思い出せず、
これは「どんでん返し」を意味しているのかと、しばらく真剣に悩みました。
これだけ凄者扱いされているケッチャムなのだから... という先入観が
あったことは否めません。

理性と残虐、狂気と正気の境目を剥ぐ作家としては、ルース・レンデルを
連想するのですが、その意味では彼女を連想したことは正解ということに
なるのかな.....
ただ、普通の狂気でなく正しく残虐との境界を選んだ辺りがケッチャムの
独自性かも知れませんね。でも境界を剥ぐ作家は彼女以降、サイコブームとともに
大挙出現しているので、彼の持ち味をそこだけに求めたものかは少し迷います。

リーの台詞については、ちょっと意表を突かれました。
なるほど、仰る通りかもしれません。
(台詞ではないからかもしれない、とも思いましたが)
余りに自然なので、ウェインの心中ほど注目していなかったのですが....

伺って、読みかけの「隣の家の少女」が、更に楽しみになりました。
ありがとうございます。

2000/11/20(月) 00:55:50


初めまして  stephen  http://www.geocities.co.jp/Bookend-Ohgai/1460/ 

どうも。ケッチャム初心者の、stephenです。
期末テストが終り、受験勉強真っ盛り…のはずなのに、
本を読みまくっている今日この頃。

先日、「老人と犬」を買いました。
半分くらいしか読み終わっていませんが、なかなか面白いですね。
パンチがあるというか、キングには無いものあるような気がします。

そんな私ですが、こちらの掲示板でも、よろしくお願いします。

2000/11/19(日) 22:27:52


洞窟・・・  go_mad  http://ww5.tiki.ne.jp/~go_mad/ 

>社長さん
子供の頃入った洞窟?覚えてない、しかしめちゃ気になる。
「老人と犬」、老人の執拗さと、犬への愛情、老人を駆り立てる過去の幻影、
読んでるほうが孤独感に溺れてしまうような感じ。
それに私、少しづつ歯車が狂っていくような感覚を
読者に味わわせてくれる小説って大好きなんですよね。

>O&Bさん
ケッチャムって、どの小説でも一貫して
人の内にある理性的なものと残虐なものとの境界を剥いでいくんですけど、
それが彼の思うところの本質だと思うのです。
どちらも同じ人間、人間様の皮を被ってても、
追いつめられたら(場合によっては追いつめなくても)
残虐なことやるんだぜ、って話を、
信じまい、としている人間様に向かって
「ほらね」って、あっさりと突きつけてくる。
それが真にせまってるだけに恐ろしい。
「ロード・キル」の場合、私はどっちかっていうとウェインより
ルールに注目させられました。
あと、リーだったっけ、男が死んでいくときに
「僕は君を守って死んでいくよ」みたいなこと思いながら死にますよね。
ああいうのって普通バカバカしい場面で使うもんでしょう(笑)。
真面目に書こうと思ったら、それを読者に納得させるための
書込みが必要だと思うんですけど、ケッチャムはそれ無しで
受け入れさせちゃうんですよね。他の作品でもそうですけど。
だって、説明なんかいらないだろ、それが人間なんだから、
ってケッチャムの声が聞こえてきそうです。

2000/11/19(日) 18:27:57


Re:ロード・キル 2  Orange & Blue  

> 私はミステリを読むと、殺人が記号に感じるんですよねー。
> だから、あんまり読まないんですけど。

うーん、なるほど。お約束といえばお約束ですもんね。
特に本格ものとかですと。パズラーにとっては、強制捜査の効く
シチュエーションとかが必要なだけかもしれません。
あと、ミステリにはもともと、殺人の本質を扱うのでなく、
ゲーム化することで悲劇性をろ過しようという意図があるとかいう
話を聞いたことがあります。
それに対する合う、合わないの問題かも知れないですね。
ただ、それとは全く逆の意図をもった作品群があることも確かです
(サスペンスに多いのかな....)


>社長さん
ほのぼのムードですか....いつ頃読むのが適当なんでしょう?(笑)
トラウマの由来を描きこんでないということですか...
確かにそうですね。「ロード・キル」の場合は作品構成上不要なので
書いてないのかと思いましたが、この作家の個性ですか....
理由が描かれず、悲劇が唐突にもたらされるというあたりが、
ミステリというよりホラーを感じる所以でしょうか......

またしても長々と失礼しました。

2000/11/19(日) 07:50:03


Re:ロード・キル  Orange & Blue  

こんにちは、go_madさん。

> 淡々とした中にもケッチャムらしさ、というか
> きちんと本質を描いてるな、という気がします。

本質、... ウェインの心理でしょうか?
そういえば、あの本で一番印象的だったのが、ウェインがキャロルに対して
愛を感じるくだり.......
犯罪者が犠牲者に対して愛を感じる場面は、ミステリ中でもそんなに
少なくはないと思いますが、場面が場面だけに、しかも唐突なので非常に
異様に感じました。
なんというか、例えていうなら(気持ち悪い例えで顰蹙ですが)、相手を
ナイフで何回も刺しながら、そのうち血まみれになってきた相手を見て
その姿に初めて愛を感じてでもいるかのような......
(しかもそのまま行為を続ける.... 愛すればこそ?.....)

読んでちょっと思い出したことがあります。
昔一度、仮に自分が反社会的な衝動を持っていたとしたら、
そしてそれが殺人衝動のような他人の存在を破壊するような
性質のものであったとしたら、そのときどう生きるべきなのか?
などと考えたことがありました....。
(何かの事件を見てなのか、小説読んでなのか、唐突に思ったのかは
忘れましたが......)
他人(社会)のことをかんがみて自殺すべきなのか?とか.....
そのときは部員が少なくて困っているという友人の勧誘で文学部なる
部活に籍を置いていたため(笑)、よほど小説にでもしようかと
思いましたが(当然普通の高校生にそんな壮大な(??)構想を具現化
する力がある訳もなく...)、そのときは仕方がない生きても良いのだ、
但し人間社会とは敵対関係となり、当然殺されても文句が言えない..
という結論を登場人物に持たせようかなどと思ったのですが...
(もっとも私個人は、仮にそうだったとしても人間社会と敵対して生き
続けるだけのタフさがないのできっとそうもいかないでしょうが...
そんなこんなで結論は結局出していませんが、
どう思われますか?

>
> 順番、私と一緒ですね。私も次に「隣・・・」を読んだんですよ。
> で、一切ホラー小説が読めなくなった(笑)。

それは..... 楽しみです(笑)

[長すぎると怒られました(涙)]

2000/11/19(日) 07:48:02


老人と犬  社長  

ひさびさに書きこみできる(笑)。

go_madさんオススメの「老人と犬」(やっと)読みました。
冒頭いきなり犬が撃たれるのはショックだったけど、その後
ケッチャム節(?)がいつくるかいつくるか(笑)と待って
しまった私って…。これは落ちついて考えるとかなりむなしい
(というかやりすぎな?)結末。なのに喝采を叫んでしまった。
それは老人が命を張ったのが犬のためというのではなく……
犬とともに過ごした思い出に対してなのだろうなとわかるか
から。あいかわらずダニー少年の…というかマコ―マック家
についてはそっけないほど描いていないし。やっぱりほのぼの
ムード(今までの著作の中では)の作品でもケッチャムの
個性が感じられますね。

ところでラドロウが少年時代に入った洞窟って…あの作品の
ヤツらのお家だと思うのですが…違うかな?(笑)

2000/11/18(土) 22:16:03


ロード・キル  go_mad  http://ww5.tiki.ne.jp/~go_mad/ 

こんにちは、O&Bさん。

私も最初にロード・キル読んだんですよ。
で、人間の描き方がちょっと変わってるなあ、と感じたくらいで
そこまで強く印象に残らなかったんですが、
5冊読み終えて、再読すると、
淡々とした中にもケッチャムらしさ、というか
きちんと本質を描いてるな、という気がします。

順番、私と一緒ですね。私も次に「隣・・・」を読んだんですよ。
で、一切ホラー小説が読めなくなった(笑)。

私はミステリを読むと、殺人が記号に感じるんですよねー。
だから、あんまり読まないんですけど。

yueさん、再読を基本としている私達にとっては、
再読できないのって、辛いですよね(笑)。
今は読みかけやら「スタンド」やら抱えてるので
すぐには無理ですが、落ち着いたら「オンリーチャイルド」、
再読しようと思います。

2000/11/18(土) 20:25:21



失礼しました。  Orange & Blue  

↓こちらでは初めてなのに忘れていました。
 皆様初めまして。どうぞよろしくお願いします。
2000/11/18(土) 11:51:30


「ロード・キル」読了  Orange & Blue  

なかなか凄そうな評判なので、先入観の塊になって読んでいたら(笑)少々拍子抜けしたかな?
というか、これを読んだだけではケッチャムは語れないのかも知れません。
結末も、ハッピーエンドではないにしろ、救い(不安のない形の..)があったですし....
(生存した人々はもう前向きに人生を歩んでましたね.... 主人公の一人の死も前向き)
様々な思惑を持った人々が絡み合うことで、ストーリーが意外な方向に流れていくあたり、
やはり犯罪者心理(?)を執拗に描いたルース・レンデルを思い出します。
それより残虐な代わりに、よりストレートでしたが.....
一つ思ったのですが、こういった連続殺人ものって、対決形式か被害者の下に魔手が迫る
(つまり一元描写) 形式の場合を除くと、恐怖を感じさせづらいような気がします...
(ここでの主人公たちはとっくに極限状態に置かれてしまったので除外....)
「呪われた町」もそうだった気がしますが、多元の視点で被害者を描いても感情移入できる
ようになる前にさっさと殺されてしまうので.....
(すみません、すれっからしになると、殺人はきちんと描かれないと
 ただの記号に感じられてしまって...... )

というわけで、「隣の家の少女」読み始めています(笑)。
こんどはどうでしょう?

2000/11/18(土) 11:49:56


再読…  yue  

しなきゃならんのでしょうが…。私も、「隣〜」「オンリーチャイルド」
双方とも、再読できぬまま…です。
「老人と犬」「ロード・キル」「オフ・シーズン」はそうでも無いんですが。
やはり、再読しなくちゃな…。
ストーリーの細部は既に忘却の彼方へ去ろうとしているし…。
2000/11/15(水) 13:35:24


オンリーチャイルド  kal  

 けっこうひきずるものものがありますよね>yueさん&くまさん
 オンリーチャイルドって、なんか最近現在っぽいのが嫌でしたね。
 隣の は回想なので終わったって気がするんですけど、オンリー
のほうは、後味をずっと残してくれるし、、、。
 最近、子供虐待とか、そんなニュースも多いし、ますます再読
できなくなってきてます。
 うーん ケッチャムの作品は、なんかすごい衝撃を受けるから
再読して、より理解してみたい気もするんですけど、それも
恐いと思うこのごろです(^^;
2000/11/15(水) 01:07:15


ようこそ、倉林さん!  go_mad  http://ww5.tiki.ne.jp/~go_mad/ 

読みましたか〜、しかも「老人と犬」から!
大好きな作品なので気に入っていただけて嬉しいです。
次はなににしますか?「老人と犬」が気に入ったのなら、
あとはなにから読んでもいいと思うんですけど、どうでしょう。

「オンリーチャイルド」は、もちろん酷かったんですが
個人的に、何故かイメージが明るいんです。
なんでかな?と思ったら、
これ、「隣」と一緒に買ってきてたから、部屋にあったんですけど
「隣」読んだ後、ホラー小説読めないでいる時に
存在を気にしながら「ああ、あんな酷い小説がまたここに・・・」って
見る度暗い気持ちになってたので(笑)、
復活して、読んだとき「ああ、これなら読める!」と感じたせいだと思うんですけど。

あのラストはもう、本気で嫌ですね。
ルース(アーサー母の)に始まってルースに終わるくせに、
ルースの情報ってあんまりないんですけど、そこがまたケッチャムらしい。
でも読者は漠然とそれを理解している。・・・んですよね。

2000/11/14(火) 10:43:15


オンリーチャンルド  くま  

読みました。
読み終わったばかりだからなのか、久しぶりのケッチャム作品だったからか、「隣〜」よりも、「オンリーチャイルド」の方が辛かった気がします。
読み進んでいくうちに、「最後はなんとかなるだろう・・・」と思って、「だめだ!ケッチャムの作品で、私の望むような最後になった事なかった!」と思い出し、最後まで読んで、「やっぱり・・・」と泣けました。

母が子を思う気持ちと、子が母を思う気持ちが、どちらも理解できるから、すごく悲しかったです。
そこまで母と子を追い込んだアーサーが、めちゃくちゃ憎かった!!(頭の良いところも!!)
でも最終的に、アーサーを産んだルースがロバートを育てる事になったのが、一番キケンだと思いました。
ロバートがリディアに会うまで、どんな少年に育ってしまうのか、またルースにどんな事をされてしまうのか、恐怖を感じました。。

ハァ〜。
読むたびにため息ばかりが出るケッチャム作品。。
あとは「ロードキル」を残すばかりとなりました。
今度は、どんな話が待っているのかしら・・・
読むと辛くなるクセにやめられない今日このごろ。。(笑)
 

2000/11/13(月) 15:30:06


読んだ!  倉林  

「老人と犬」を読みました。
 初めてのケッチャム作品がこの本で良かったかどうかはわかりませんが、非常に面白かったです。
 キングを引き合いに出して申し訳無いのですが、「ペットセマタリー」のジャドの言葉「人の心は固い土云々・・・」をなぜか思い出しました。
 静かでゆっくりとしているのに、当たり前のように暴力と狂気が渦巻くあの手触りは絶対に映像化しないで欲しいです。
 ただいま次は何を読もうか思案中。
 
2000/11/13(月) 12:35:42


私も!  yue  

>kalさん…
はじめまして。
私も、実は、「隣〜」よりも「オンリーチャイルド」が…最も印象深いです。
(嫌悪感は「隣〜」の方が強いんですが。)
「オンリー」は、残酷描写こそ少ないのですが、その底流に、心胆寒からしむ
ものを感じました。
書かれていない部分を想像すると…!
そして、脈々と続く虐待の連鎖。
彼の少年の「其れから」を暗示するエンディング。

本当に恐いです。
 
 
 
 

2000/11/13(月) 10:57:28


一番嫌だったのは・・  ごちゅ  http://www.saturn.sannet.ne.jp/gochu/index.htm 

コパンダさん同様、ドニーが、「I FUCK FUCK ME」と刻まれた彼女に
魅力を感じなくなったという所が一番嫌だった。
自分に置き換えてみても、きっとそう思いかもしれないと感じて、すごい
リアルさが伝わってきた。
次に嫌だったのは、メグの顔面に放尿するところかな?あれもキツイ。
ハー。思い出してもため息が出る・・・
 
 
2000/11/13(月) 05:30:33


足の小指!  kal  

Beさん、お大事にです。足の小指ってタンスとか角にぶつけるだけで
かなり痛いですよね。なんか骨折した時はそうとう痛そうな気が(^^;
 隣ので、一番嫌なシーンは、やっぱりドニーのレイプシーンですね。
なんか あ〜そこまで超えちゃったかっている気持ちや、ドニーそれは
人間としてやっちゃあかんやろっとか1人でつっこみながら、なんかやりきれない気持ちで読んでました。
 あと、ぼくがケッチャムの作品で一番嫌悪感いだいたのは、オンリーチャイルドのほうでしたね。一番衝撃を受けたのは、やっぱ隣の なんですけど
2000/11/13(月) 00:30:09


いらっしゃい&読了  go_mad  http://ww5.tiki.ne.jp/~go_mad/ 

いらっしゃいませ、コパンダさん!
Beさんは、足の小指??大丈夫ですか?足の小指なんて、
普段使わないように思ってても、骨折なんかすると
意外とありがたみに気付きそうな部位ですね.

やっとの思いで再読終了し、
一回読んで曖昧に記憶してたことが鮮明になりました。

再読を終えて、やっぱり私もルースには少し同情に近いものを感じますね。
そしてデイヴィットは思ったより酷かった。
そしてドニーはやっぱり最悪だった(笑)。

再読の感想は、また改めてアップするつもりです。

ところで質問なんですけど、皆さんは、どの場面が一番嫌でしたか?

2000/11/12(日) 20:19:34


さくぶん。長くてすみません  コパンダ  

go_madさん、ここでははじめましてです。

ケッチャムの掲示板、「隣の家の少女」を読んだ当時に存在していたら一人で悶々としなくてすんだのに〜。

ところで、誰が一番許せないかという事について。ルースが一番人気(?)のようですが、

もちろん、ルースはおぞましい人物ですが、彼女もメグが家に来なかったら、あのサディスティックなガキ大将(名前忘れた)兄妹が虐待に加わらなかったら、あそこまでする人にはならなかったと思う。彼女は美しく若い同性への嫉妬と共に同性愛的な欲望もあって、最後には精神も壊れてしまっていますよね。確信的に虐めるつもりで虐めていたわけではなくて、徐々に進む狂気の中で自分は正しいことをしていると思っていたわけで、哀れな人という感じもします。自分には何の害もなく、安全地帯でいじめていた子供達の方がいやかも。まぁ、その他の人物も状況に巻き込まれた結果、欲望の虜になった、という印象で、そこがまた許せなく(どんな状況でもその人に責任があることには変わりないのですから)気持が悪いんですけど・・・。

そう、この話の何が気持悪いって、一つ一つの条件が重なって最悪の結末になることですよね。メグの脱走のためにデイヴィットが用意した車のレンチ(でしたっけ?)が、あの最悪の場面に使われることになったり、そもそもメグの美質である人の心の暗部を知らない無邪気さや、妹への愛情深さ、どんな事があってもプライドを失わない態度(+激しい虐待に耐えられる体力も?)が、逆にあそこまでの虐待を呼んでしまったのですから嫌な話です。だんだん体の損傷と共に彼女にはなんの罪もないにも関わらず人としての威厳も失ってしまうところが恐ろしく、次男が、(文字を刻まれた彼女には)そんなに魅力を感じないというセリフを吐くところがリアルなだけに許せなかった。やっぱり、次男が一番やだなー。

うわ、一回読んだきりなのに色々なシーンが頭に浮かんできます。もしかして、すごい名作かもしれません。でも、二度と読むつもりはないです!

あ、「隣の家の少女」、大丈夫な人もおられるという事実に逆にほっとしました!
 

>エレヴェイテッド
う、この映画も気持悪かった・・・
 

2000/11/12(日) 18:13:57


足の小指  Be  http://village.infoweb.ne.jp/~itgs/ 

骨折しました・・・。
で、足の小指ぐらいでこんなに痛いんだから、
メグはもっと痛かったんだろうな〜・・・・と。

・・・何言ってんだか。(^^;)

2000/11/12(日) 01:54:27


キングもぜひ(笑)  go_mad  http://ww5.tiki.ne.jp/~go_mad/ 

旅行から帰りました。

>yueさん
ありがとうございます!まだ家に帰ってないので
本の虫のメール、未読なんですけど嬉しいです。

>mamao_tさん
ミザリー以降!ですか。私も基本的に「グリーンマイル」を除けば、
前期の作品の方が好きなので、強く押すことが出来ないんですが
ぜひ読んでください、キングも(笑)。
中では「デスペレーション」なんて、面白かったです。私は。
「グリーンマイル」は大好きで、
この作品がキングにのめり込むきっかけになりました。

スタジオボイスでの連載、
一気に読みたかったので、手をつけなかったんですが、
文庫が出て、読了後に見ると、
かなり最初のうちに終わってましたね。
あれじゃ、面白さ、わかんないんじゃないのかな??

ちなみに今同居人が「オフシーズン」読んでます。
読了が楽しみ。

2000/11/09(木) 19:32:52


ありがとうございます  mamao_t  

>go_madさん
つらつらとgo_madさんのHPを覗かせて頂いておりますが、
本当に充実しておりますね。評も大変的確で感心しました。
(なんだか偉そうな言いっぷりですね、すいません)
「キング国内刊行物全リスト」を見ていて気づいたのですが
自分は、『ミザリー』以降、キングの長編で読んだのは
『グリーンマイル』だけでした。
なんだか近作を読まねばという気持ちにさせられました。
ケッチャムは翻訳出れば、すぐに読んでおります。
『オフシーズン』は、まとめて読もうと思いつつ
『スタジオボイス』に連載中から、
つい、チラチラと、つまみ食いをしてしまい、
未だに中途半端な気持ちです。でも面白い。
本当に『オフスプリング』楽しみです。
2000/11/08(水) 02:38:25


宣伝しちゃいました…  yue  

go_madさんへ…。
お留守の間に、「本の虫」で話題に上ったので、この掲示板を
宣伝しておきました…。(良いですよね?)

大分賑わいを増してきましたね!これからが楽しみです…。

2000/11/07(火) 21:07:20


ようこそ!  go_mad  http://ww5.tiki.ne.jp/~go_mad/ 

>mamao_tさん
ようこそ!
未知なるケッチャムファンに出会えたこと、大変嬉しく思います。
私も5冊の中では「老人と犬」が一番好きです。
必要以上に残酷な描写がなくとも、十分楽しませてくれますよね!
とはいえ「老人と犬」の匂いたつような腐肉の描写も相当ですが。
こうやって集まって盛り上がることで、
もっとケッチャムが読めるようになればいいな、と思ってます。
とりあえず「オフスプリング」、期待したいですね!

>ネジ子さん
やっぱ意外と平気な人、いますね。
まあ、平気、とはちょっと違うかもしれませんが。
ちなみに彼女は、他の作品への興味はありそうですか?
「オンリーチャイルド」の「ルース」、
同じ名前だけに、関連があるのか、と勘ぐりますよね。
アーサーはウーファーみたいだし。
ある意味、「隣」の続編と言えるかもしれませんね>オンリーチャイルド

2000/11/07(火) 00:56:03


はじめまして  mamao_t  

LYCOS掲示板からお邪魔させて頂きます。
こんなにしっかりしたケッチャムのHPがあるとは知りませんでした。
インターネットを始めて、まず、ジム・トンプソンとかケッチャムとかを
検索したのですが、やっと金鉱を掘り当てた感じです。
自分は『老人と犬』『オンリーチャイルド』が好きです。
ケッチャムは、上手く表現出来ないのですが、
ただ残虐だったり、悪戯にショッキングだったり、
そういった描写されていること以上に、
とても客観的な視線と透徹した意志のようなものを、
深読み=誤読?させてくれる余裕が、好きです。
とりあえず、もっと読みたいですよね。
2000/11/07(火) 00:21:06


友曰く…  ネジ子  

「隣の家」を読み終えた友人曰く、
「読んだ後は眠れなくなりそうだったけど、意外とすぐ眠れたよ」とのこと。
大抵の虐待の手段は何となく予想していたそうですが、
例の場面はやっぱり最悪だったそうです。

そうそう、先日「オンリーチャイルド」を読みました。
(本当は「老人と犬」が読みたかったのに、本屋にこれしか置いてなかった…)
またもルースという名前の嫌なオバサンがでてくるわ、裁判の場面はムカつくわ、
結局ロバートは幸せになれないわ等々、
例によって不愉快な思いをじっくり堪能(!)させていただきました。

2000/11/06(月) 20:02:20


もうやめたい(泣)  go_mad  http://ww5.tiki.ne.jp/~go_mad/ 

そろそろ私の大嫌いなあの場面が近づいています。あーほんとヤダ。
もういつ来るか、いつ来るか、って感じでページをめくるのが怖い。
やっぱりあの場面って、この作品の肝ですね。
こうやって再読していると、あの場面の前しばらくは、
ちょっと客観的というか進行状況を淡々と語るような感じになってたりして
読者の方も、なんとなく落ち着く部分になってると思います。
メグの自我も崩壊しかけてるし、デイヴィットもようやく目覚めるし(笑)。
そこに、大仰なそぶりもなしに、あの場面がやってくるんですから
読む前から怖くてたまりません。ホント悪趣味。
確か、あそこの場面ってうまくページ変えしてませんでしたっけ。

>ごちゅさん
読了おめでとうございます。そしてケッチャムファンの世界へようこそ(笑)。
あんまり前振りしすぎたかなー、と思ってたんですけど
前振り程度じゃやっぱりあの破壊力には太刀打ちできないか。
私はこの10年飽きることなくホラー一筋で来たのに、読了後は
この一冊でどんなホラー小説も読む気無くしました(一週間くらい(笑))。
それくらい破壊力ありますよね。
オフシーズンの感想も是非。

>ksbstrさん
私もこの掲示板立てた時は、
ケッチャムでこんなに盛り上がれるとは予想してませんでした(笑)。
立て続けに二度も読まなければいけない状況、お察し致します・・・多分私は無理!

2000/11/06(月) 12:14:05


感慨深い  ksbstr  

こんにちは。キング掲示板についでこちらにも寄らせていただきます。
ケッチャムで盛り上がっているところがあるなんて……とちょっと驚きです。もちろん否定的な意味ではありません。ちょうど2年前の今ごろ、書評を書くので立て続けに2度『隣の家の少女』を読んでもだえ苦しんでいたので、何か感慨深いです。ケッチャムの作品はもだえ苦しみながら読むのが最大限に愉しむ方法のような気がします(笑)。いろんな意味で。
2000/11/06(月) 08:28:56


初ケッチャムと言うことで・・  ごちゅ  http://www.saturn.sannet.ne.jp/gochu/index.htm 

とりあえず「隣の家の少女」読みました。以降ネタバレしてます。
読みはじめは「スタンド・バイ・ミー」、中盤は「キャリー」、そして最後は
「ギニーピッグ」でした(笑)。
感想は一言でショック!こんなスゲー小説を読んで平気だと言ってのける、内の
奥さん(くま)が信じられない。僕はショックでgo_madさんと同じく本を投げ捨
てたり、ため息をつきっぱなしでした。読後、奥さんといろいろ話しあったので
すが、何か男と女では捕らえ方が若干違うじゃないかなー?って思いました。
僕はメグがかわいそう、ルース達がむかつく、といった感情の他にメグへの恋心
がありました。(僕だけかも知れません)実際に私はデヴィッドのようにかわいくて美しいメグに恋をしていたのかも知れません。そのいとしのメグが友達のドニーに犯された時には、自分の彼女(今は奥さんということにしておこう)が違う男に犯されている!みたいな嫉妬を覚えてしまったのだ。よくもオレの女を!的むかつきと愛する者が虐待されているのをただ見てることしかできないもどかしさ、さらには親のいいなりになるバカ息子達。といろんな感情が混沌となって襲い掛かり読んでいてパニックになった。本を読んでいてこんなパニックとショックに見舞われたことはかつて無かったかもしれない。
「I FUCK FUCK ME」、彼女が一生この傷とともに生きていくと思うと涙がでた。でも皮膚移植をすればだいじょうぶだよメグと言ってやりたかった。
しかし、最後に女の一部を焼かれたときは正直諦めが入ってしまい、彼女が死んだ時にはホッとしている自分があった。そして、あー僕の愛なんてこんなものなんだ
と思い自己嫌悪に陥りました。すべてが壮絶。兎に角疲れた〜。そして実に不快な小説だったけど、ケッチャムの大ファンになりました。今、「オフ・シーズン」読んでます。読後はまた感想を書かせてもらいます。
長々書いてすいませんです。
 
 
2000/11/06(月) 01:39:52


のんびり読んでます  go_mad  http://ww5.tiki.ne.jp/~go_mad/ 

あまり時間がとれなくて、のんびり読んでます。
まだメグも元気?で外を歩き回っているので
「こんなもんだったか?平気じゃん!」なんて思ったりもしましたが、
話が「ゲーム」のあたりに差し掛かると、
じわじわと不快感が込み上げてきました。

あっ、そうそう、色んなポータルサイトの掲示板で
ケッチャムファン発掘のための書込みをしてるんですけど
やっっっっと!ひとり(笑)いました。隣・・・読んだ人が。
ここに来てくれるといいですね。

2000/11/04(土) 19:11:09


なかなか気分が(笑)  kal  

 ぼくも、ここの掲示板見てから「隣の」再読しようかと思いながら
 なかなかふんぎりがつかずに、まだ再読してません(笑)
 go_madさん、がんばってください。
 ぼくはケッチャムの作品で、はじめて読んだのが「隣の」だったので
 いつメグは助かるんだろうと、最後まで思ってました(^^;
 そんな甘い作者じゃないと読み終わってから気づきました。
 う〜ん、とりあえず「隣の」以外から再読してみるかな(笑)
2000/11/04(土) 00:22:53


メグに注目して考えると…  社長  

たしかにoriby’さんのような想いを抱きやすいかも
しれませんね。読みながら「早く終わってほしい」
とは私も思いました(ただしメグが生存してだけど)。
そうそう、オフシーズンのように絶対的死が約束されて
いたわけではないから余計に残酷に感じたのでしょう
(するどい見解です…というかみなさんわかってるか)。

う〜ん、でも読み返す気力はないです。ここに書きこみ
するためにパラパラとめくることはありますが。それでも
強烈な描写がばっと目に飛び込んできて(たとえば体に
字を刻まれるところとか)、読み返すよりかえってギョッ
としたりして(笑)。

2000/11/03(金) 18:08:40


強い女  go_mad  http://ww5.tiki.ne.jp/~go_mad/ 

oriby'さんの「メグ」発言の真意、しっかり読ませていただきました!

読み手サイドから言えば、
デヴィットへの嫌悪をメグに転化したという新パターンですね。
「見ること」が苦痛だと冒頭で言い放つ、成長したデヴィット。
メグに対してそういう気持ちを抱いたとしても納得です。
これ以上見ていたくない、どう転んでもいいから終わって欲しい・・・
オフシーズンのマージの言葉の引用がありましたが、
デイヴィットと比べるとマージはほんとに強いですねえ。
そういえば、ホラー作品で強さを発揮するのはいつも女性ですね。
女性は根源的な強さを持つとはよくいいますが、
やっぱり書き手が男性だからでしょうか。
女は強いか馬鹿かどっちかなのは(笑)。
当の女性である私は、とてもじゃないが
ああいう場面であんな強さは発揮できない。断言できます(笑)。

話は戻りますが、
私たちがデヴィットを自分の一部として認めるのに不快感を抱くのと
同じような感情が、デイヴィットの心中であったのかもしれませんね。

しかし、キング言うところの”骨の袋”でしかないデイヴィットに
誰もが共感し、嫌悪し、同情するほどに
リアリティを持たせてしまうケッチャム、おそるべしですね。

昨日から「隣・・・」の再読を開始しています。
とりあえず、最初と最後の語りを読んでから
恐る恐る本編に入っていったところです。
私が嫌いな例の子はやっぱドニーでしたね。
でも一番上じゃなかった(恥)。

>ネジ子さん
友達が読んだ後の感想がぜひ聞きたいので
しっかり聞いて報告してください(笑)。