その3

夢。
夢を見ている。
暗い部屋の中で、ひとり身体を抱いて震える夢だ。
明かりのない薄暗い部屋の中、冷たいフローリングの床に膝を
抱えてうずくまり、身体中に珠のような汗を浮かべ、心の中から
這い出そうとする『なにか』を必死に抑えようとしている。
そんな夢だ。

・・
・・・
って、ゲームが違う!!


いったい何でできてるんでしょうか

夢。
夢を見ている。
朝の食卓で、秋子さんに謎ジャムを食べるように迫られる夢だ。
明るい部屋の中、椅子に座り、身体中に珠のような冷汗を浮かべ、
材料が『なにか』わからないジャムを食べさせられる。
そんな夢だ。


ネタがわかんない人はフードファイトを見てください

「…なんか、腹も痛くなってきた」
「…大丈夫ですか?」
「なんで栞は平気なんだ…」
「私は、アイスクリームが好きですから」
好きだったら平気というのでもないと思うが…。
「そう言えば…時間、あとどれくらいなんですか?」
アイスクリームにはつきものの木のスプーンで
アイスをすくい取りながら、そう訊ねる。
「昼休みか? 時計がないからわからないけど、
もうそんないはないと思う」
「だったら、早く食べてしまわないとダメですね」
「気が重い…」
「がんばりましょう」
「がんばりたくない…」
「お薬ならたくさんありますから」
「嬉しくない…」
「飲み薬の他にも、貼り薬、塗り薬…各種取りそろえてありますから」
「…どこに?」
「もちろん、ポケットの中です」
「どうやったらそんなに入るんだ…」
「私のポケットは宇宙です」
確かに、そうかもな。


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