その2

ごめんなさいこういう趣味なんです

「そう言えばさ、和樹。あの噂、聞いた?」
「なんの噂だ?」
「あ、和樹。知らないんだ。おっくれてるなあ」
「な、なんだよ、それは」
そんな言い方されると気になるぞ。
「最近さあ、大学のある講義室で、幽霊が出るって話なんだ」
「幽霊?」
夏でもないのに幽霊か。
季節外れな幽霊だな。
「ボケてんのか、その幽霊」
「さあ? あ、だけど、女の子の幽霊って話だよ」
「使われていない講義室でなにするわけでのなくてさ、イスに座ってずっと 泣いてるんだって」
「あたしは、見たことないけどさ、なんかネコ耳をした女の子だって」
ネコ耳かぁ、見てみたいな。


碇シンジの場合

「いつか、あたしなんかのために、マンガもなにもかも捨ててしまう。
そんな日が、いつか来ちゃう」
「なにもできないあたしなんかのためにたくさん人を傷つけて、自分まで
傷つけて……」
「大好きなマンガまで捨てちゃって……」
「瑞希と一緒に生きていきたいと思うなら、当然じゃないか。
ほかにどんな選択肢があるってゆうんだよ!」
「そのとき……あたしは、どんな顔してればいいの?」
「笑えばいいと思うよ」


ごめんなさいただ打ち間違えただけです

『もしもし、高瀬ですけど……』
「瑞希か!」
『和樹? あ……あたし……』
「瑞希、俺……」
『……』
『ご……ごめん……。あたし……』
「瑞希っ!」
「おまえは逃げる気なのか? このまま、ずっと俺に会わずにすませる気
か! そんなことできると思ってんのか!」
『……』
「話だけでも……話だけでも聞けよ。頼むから、聞いてくれ?」
ってなんでそこで疑問符なんだ!!(すみません打ち間違えました)


伝説の木の下で

「話だけでも……話だけでも聞けよ。頼むから、聞いてくれ!」
『……』
「それで、ダメならしかたない。瑞希とはもう……」
「だから、瑞希……」
『……』
「伝説の木の下で待ってる。来てくれよ、俺はずっと待ってるから」


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