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本場下関ふくの歴史 古代遺跡が語るふぐの歴史
近年、山口県下関市安岡の潮待貝塚、また綾羅木郷遺跡から二千年以上前の
ものと思われるふぐの骨や土錘が発見されています。 
古代より下関周辺に住んでいた人達は確実に二千年以上に及ぶふぐ文化の
歴史をもち、こよなくふぐを愛したものと思われます。
 
時は過ぎ豊臣秀吉による全国ふぐ禁止令が公布され、誰もふぐを食べることが
出来なくなってしまいました。
しかしこの禁食令は明治時代になつて初代内閣総理大臣伊藤博文が下関の
春帆楼に訪れて禁令ではあったのですが、海がシケで止む得ず、
ふぐにて餐したところ此様に旨いものを禁止することは無いとの事で、
全国に先駆けて下関の禁食令は解かれました。
これを受けて下関唐戸市場では本格的にふぐの取扱いが開始されました。
現在に至っては、ふぐのせりは本州西の端関門海峡に面した南風泊市場にて
行われ年間取扱高3.000トンにも達し、全国のふぐの90%を集積する
一大発信基地となっています。
また、袋の中で値段を決める全国唯一の袋ゼリはあまりにも有名です。