3つの条件

オナラは時と場所を選ばず、出たい時には出ます。周りの人にバレないように神経を集中させて音の出ないように慎重に出していても、突然ブッという音が出てしまったりします。女性だったら大恥です。

「オナラが出ちゃった~!」と開き直って宣言するか、犯人をとっさにデッチ上げるしかありません。

男性であっても、葬儀や通夜の最中とか会議中、上司とご飯を食べている最中、怒られている時など絶対出してはマズい場面もあります。


通常、オナラの回数が増える時というのは、3つの条件があると言われています。

まず、食物繊維を多く含んだ食べ物を食べた時です。ゴボウやバナナ、サツマイモなどは腸内でガスを大量に発生させます。イモを食べると屁が出るというものあながち迷信ではありません。

食物繊維は便秘予防に有効な成分ですが、一面でこういった効能もあります。また、液体ヨーグルトを大量に飲んだ時もかなりのオナラが出る人もいます。

二番目は便秘の時です。これは何となく分かるような気がしますが、腸の運動が遅くなって食べた物の腸内通過速度が遅くなると、大腸菌によって食べ物のカスが腐敗したり発酵しやすくなって、ガスが多くなります。

そして最後は空気によるものですが、食事中に無意識に飲み込んだ空気は後でゲップとなって口から出ていくわけですが、その一部はそのまま腸内へ進み肛門から出ていきます。

大口でどんどん食べていく人は一緒に吸い込む空気の量が多いので、食べ終わった後ゲップやオナラがよく出ます。お茶漬けをかきこむような食べ方は典型的な空気も一緒に飲み込む食べ方となります。

この、空気がオナラになった場合はそれほど臭くありません。成分も窒素80%、酸素18%、その他の成分2%で、空気とあまり変わりません。ニオイを放つのは腸内で発生したガスによるオニナラの方です。

ちなみに一回に出る量ですが、オナラの一回の量は50ccから500ccまで幅があります。

また、オナラを我慢していると、そのうち出る気がしなくなります。これはオナラ自体が体内に吸収されるからであって、後で出そうと思った時にはもう出ません。

小腸まで逆もどりして吸収されたオナラは血液に吸収され、体内を巡り、その中の水素などは肺から吐く息に混じって排泄されます。

オナラを我慢すると口から出るというのは大げさな表現になりますが、成分の一部は口から排出されます。

昔の乗り物における罰則

明治5年、日本に鉄道が開通された時、客車にトイレはありませんでしが、国にとっての初めての鉄道事業でしたので衛生面にも気を使ったような罰則が定められていました。

「窓から放尿した者には罰金10円、放屁1発は5円」。

当時の5円といえば米が150kg買えた金額といいますから、乗る人たちはオナラを懸命に我慢しました。

また、1920年代の旅客機には、乗客4人用の客室は密閉式となっていましたが換気の性能が悪く、ここにも「出発前に必ず用を足すこと。また、腸内でガスを発生しやすい豆や黒パンを食べないこと。」と注意書きがされていたという話です。

公共の乗り物での放屁は開設当初から考慮されていたとはさすがに日本です。


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