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No.40 殺人犯を自首させた、幼い少女の霊



1966年、米国のボゴタで、一家3人が惨殺されるという事件が発生した。殺されたのは、2人の両親と、ナタリア・オレステスという少女であった。特に少女の殺され方は無惨で、白いドレスがほとんど全て血で染まり、最初警察が赤茶色のドレスと見間違えて報告したほどであった。

もちろん、警察は大がかりな捜索を行ったが、それらしい人間を捕らえることは出来ず、事件はこのまま迷宮入りかと思われた。

そしてそれから2年が経った。事件のあった屋敷はあれ以来、固く閉ざされている。だが、最近になって近所の子供たちがしきりにその家に遊びに行くようになった。もちろん家の中には入れないが、その家の周りで楽しそうに遊んでいる。

ある日、見かねて警官が、子供たちに注意をした。しかし子供たちが言うには、
「この家の窓から、かわいい女の子が手を振って僕たちを呼ぶんだよ。一緒に遊ぼうって!」


答えたのは、4歳になったばかりの子供であった。もちろん、あの当時の事件の詳しいことなど知ろうはずもない。
「バカことを言っちゃいけないよ。あの家は怖い家なんだからね。もう絶対近づいちゃいけないよ。」と、警官はさらに念を押した。

だがその日の夜、ついにその家の窓から、白いドレスを着た少女が手を振っているのが目撃されたのである。今度は大人の目にもはっきりと見えるほど鮮明であった。

「ナタリアだ!」地元の住民たちは、そう直感した。すぐに人が集められ、その家を捜索することになった。先頭には牧師が立ち、家のカギを開けてみる。事件発生から2年が経過していたが、その間はもちろん、この家を開けた者は誰もいない。

2年ぶりに扉を開き、中を捜索してみたがやはり怪しい物は何もない。結局この捜索では「あれは見間違いだったのだろう。」ということになった。だが、これを期にそれから何度もナタリアの霊が窓から手を振っているのが目撃されるようになったのである。

やはりあれは見間違いではなかったのだ。街はナタリアの霊のことで揺れに揺れていたが、そんなある日、ある一人の男が警察を訪れて来た。


あの一家惨殺事件の犯人が自首してきたのだ。警察も最初、半信半疑であったが、世間に公表されていない現場の詳細な状況などを詳しく話し、真犯人であると断定された。事件が経過して2年後、迷宮入りかと思われた事件に、突然犯人が自首してきたのである。

不思議に思い、警官は、なぜ自首してきたのかを訪ねてみた。するとその男が言うには、
「実は最近になって、俺があの時殺した女の子が夜、枕元に立つようになったんだ。その少女はささやくように『おじさん、罪をつぐなって。警察へ行って。じゃないと私、安心して天国へ行かれないの。』と、いつも耳元でささやくんだ。」

毎晩のように少女は現れ、そのたびに男は全身汗だくになって目が覚めるのだという。ついにはベッドに入るのが怖くなり、夜が近づくにつれて毎晩震えがくるようになった。

そういった日が何日も続き、ついに耐えきれなくなって自首してきたのだという。不思議なことに、自首して以来、少女の霊はパタッと現れなくなった。

ナタリアの霊が現れていたこの家は、裁判が終わるのを待って焼き払うことになった。1968年10月、この屋敷に火が放たれ、この家はこの世から消滅した。



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