Top Page  怪事件・怪人物の表紙へ  No.43  No.41


No.42 墓の管理人の屋敷で起こる怪奇現象



1998年、アメリカのシカゴ近郊に建てられた古い屋敷にヘンダーソン一家は引っ越してきた。この屋敷は1903年に建てられたというから、実に100年近く前に建てられた屋敷である。このような古い家にこの一家が住むことになったのは、この家の主人であるヘンダーソンが、墓地の管理人の仕事に就いたために宿舎として貸し与えられたのである。

しかし引っ越して来てからまもなくして、この家の中では色々と奇怪な現象が起こり始めた。
例えば1999年12月のある日の朝のこと。突然二階の部屋から娘たちの悲鳴が聞こえてきた。びっくりして夫人が部屋に駆けつけると、二人の娘たちは上のパジャマを脱いで、泣きながら身体のあちこちを見まわしている。

夫人が娘たちに近寄ってよく見ると、娘たちの身体中に無数の歯形がついていた。そう、まるで何かに噛みつかれたかのように・・。朝起きてみると何か身体が痛いので、パジャマを脱いでみたらこうなっていたという。


驚いた夫人は、すぐに主人であるヘンダーソンを呼びに部屋に走った。「あなた!大変なのよ!」と言って寝室のドアを開けて部屋に入ると、今度はヘンダーソン自身が上の服を脱いで背中を鏡で見ている場面に遭遇した。

「朝起きたら何か背中が痛いので、触ってみたらあちこち皮膚が盛り上がってるんだ。何だろうと思って今、鏡で見てみたら・・」
ヘンダーソンの背中にも焼きごてを押しつけられたような、やけどのような跡が残っていたのである。しかもそのやけどは何かの文字を形造っていた。

「あなた・・あなたの背中のやけどの跡・・「ダメなヤツ」って文字になってるわ・・。」
突然起きた怪奇現象に家族の誰もが不安と恐怖に包まれ始めた。


しかし奇怪な出来事はこれだけでは終わらなかった。その日から家の中に、白い人影をたびたび見るようになったのである。その白い人影は普段使っていない部屋のドアの前に立っていたり、廊下の隅に立っていたりして誰かが気づくと、フッと消えたりする。この人影はヘンダーソン自身が写真を撮ることに成功している。

そんな状態でも、この屋敷から引っ越すとなると墓の管理人という仕事を失ってしまうので、一家はやむなくここに住み続けた。しかしある日、今度は夫人と娘がその白い影に襲われるという事件が起こったのである。

その影は夫人の上に覆い被さるように乗ってきて、夫人を押し倒し・・夫人も何か堅いものを感じたが恐怖で声も出ず、身動きが出来なかった。耳元で気味の悪い笑い声が響き、何かが身体の中に侵入してくるような感じを受けたという。
しばらくして影が去ってから、夫人は気を失うような感じでそのまま眠りに入ってしまった。


あまりの出来事にヘンダーソンはとうとう霊能力者のチャールズ・ライトにこの一連の出来事を相談することとなった。
屋敷を訪れたライトは、その家を見たとたん、何も聞きもせず「この家に住み着いている悪霊の温床が分かりました。」言って、まっすぐに屋根裏部屋へと向かった。

屋根裏部屋は、この家に代々住んでいた住人たちの残していった家具などがところ狭しと置いてある部屋である。彼はその中で一枚のウイジャ盤(日本で言う「こっくりさん」を行う道具)を指さし、「悪霊はこのウイジャ盤から出て来て、屋根裏部屋に住み着いたようです。」と断言した。

「ウイジャ盤自体、相当古い物のようですが、かつてこれで行った占いが元で殺人事件が起きたようです。悪霊の正体はその時の被害者でしょう。最近、このウイジャ盤を誰か触りましたか?」

と聞くと、二人の娘たちがおずおずと名乗りをあげた。「昔、この家に住んでいた人たちってどういう人たちだったのか、これを使って調べようとしたの・・。」

ライトはこの一家に、すぐウイジャ盤を処分して引っ越すように勧めた。しかしウイジャ盤の方はともかく、仕事を失うという理由から安易に引っ越すことは出来ない。結局この一家はいまだにこの屋敷に住み続けているという。



Top Page  怪事件・怪人物の表紙へ  No.43  No.41