Top Page  怪事件・怪人物の表紙へ  No.83  No.81


No.82 台所のタイルに不気味に浮かび上がる男の顔



スペインのアンダルシア地方に、ベルメス・デ・ラ・モラレダという小さな村がある。この村に住むフワン・ペレイラ一家に、ある朝異変が起こった。

1971年8月23日の朝、この家の奥さんであるマリーアが、いつものように朝ご飯のしたくをしようと台所に入ったところ、台所のタイルの床に見知らぬ男の顔がくっきりと浮かんでいたのだ。

「なに・・?これは絵・・?誰がこんなものを描いたの・・?」

男の顔はちょうど等身大で、目も鼻も髪の毛も灰色の線でくっきりと描かれていた。気持ち悪くなったマリーアはすぐに夫を呼んだ。
「あなた!ちょっと来て!台所の床に何か変なものが!」


妻の叫びを聞いて夫が駆けつけてきた。
「なんだ、これは・・。子供たちのいたずらじゃないのか?まったく・・!」

いや、そうではない。子供たちにこんなにうまく絵が描けるわけがない。それに確かに昨日はこんなものはなかった。
「まあ、誰かがいたずらで描いたんだろう、気にすることはないよ。消してしまおう。」

夫はそう言って掃除道具を持ってきた。ところが2人でいくらゾウキンでこすっても、いっこうに落ちない。まるでタイルの内部に描かれているかのようだ。
「なんて気持ち悪いんだ。」


どうしても落ちないのでしょうがない。その部分をそっくり替えてしまうしかない。左官屋を呼んでタイルを切り取ってもらうことにした。

男の顔の部分のタイルが切り取られ、新しいタイルをはめ込み、一応、これで解決したかのように思えた。
だが、その数日後。

「あなた!」マリーアがまたも叫び声をあげた。またもや同じ位置に同じような顔が浮かび上がっていたのだ。さすがに気味が悪くなって2人は村長に相談してみた。

「うーん・・。この顔が誰のものかは分からないが、これを粗末に扱わないほうがいだろう。どんな祟(たた)りがあるか分かりませんよ。」

村長の提案でその顔の部分は切り取られて壁に飾り、下に花を添えて供養が行われた。このあたりまでくると、噂は村の外にまで伝わり、連日野次馬が押しかけるようになっていた。


そのうち誰かが提案して、顔の浮き出た部分の下を掘ってみようということになった。何人かで掘っていると、なんと2メートルほど掘ったところでたくさんの人骨が発見されたのである。

古い資料を調べてみると、この家が建っている場所はかつて墓地だったことが分かった。では浮き出た顔は、そこに埋葬されている者の顔なのだろうか・・?

顔の浮き出た部分は2回も切り取った。そして供養もした。だが、まだ終わらなかった。新しくした床に3ヶ月後、またもや顔が浮かび上がってきたのだ。しかも前の男とは違う顔が!

そして二週間後には女性の顔が現れ、それから次々と顔は出現し、合計18個もの顔が床に浮かび上がってきたのである。顔だけではない。今度は何か人の声まで聞こえ始めた。

調査隊が高感度マイクで音を拾ってみると、何か苦しそうなうめき声や泣き声、どこの言葉か分からない言語がキャッチ出来た。

さすがに夫婦は我慢の限界にきてしまい、台所を大改装してしまった。そのせいか1974年からはだんだんと現れなくなってきたが、1982年になって再び出現している。今後もこの顔の出現を完全に止めることは困難を極めるようだ。



Top Page  怪事件・怪人物の表紙へ  No.83  No.81