No.37便器の位置による使用頻度の違い


ちょっと資料が古いのですが、公衆トイレで、便器の位置による使用頻度の違いを調べた実験がありました。男子トイレと女子トイレでは、それぞれ場所によってその違いが顕著に現れています。

調査はトイレを利用した男子268人、女子248人について行なわれました。


男子トイレ・便器5つの場合

男子トイレでは、入り口から一番奥にある便器を使う人が圧倒的に多く、268人中88人にものぼりました。ここを読んでいる皆さんの中にも、心当たりのある人がいるのではないでしょうか?

次いで多かったのが、入り口から一つ離れた場所です。ここがよく使われるのも分かるような分からないような・・そういえば自分もそういう気がします。

また、二人以上が同時に入ってきた場合、混んでいる時はともかく、便器があいている時には、ほとんどの場合隣同士でせずに、一つ以上はあけて立つという傾向があります。

そして混雑している時、隣で小便をしている人がいる場合には、どの人も排尿時間が短めで、さっさとトイレを出ていくというパターンが多いそうです。




女子トイレ・便器が9つの場合

かなり広いトイレの場合になりますが、男子の時とはパターンが違っています。

一番多いのはちょうど真中くらいにある便器で、248人中49人。次いで、入り口側のその隣。全般的に真中の場所を頂点として、端へいくほど使用頻度が下がってきます。

女性特有の「中心の方が安心出来る」という心理が働いているものと思われます。奥の方が少ないのは、もし火事などが起こった場合、逃げるのに遅れる、あるいは誰かに襲われた時に逃げにくい、という理由でしょうか。

入り口付近の便器の方があまり歩かなくて済むので、ここを使う人が一番多そうですが、実際は男子トイレも女子トイレも、入り口付近の便器は使用頻度が少ないようです。