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No.35 看護婦の特異能力

名古屋で看護婦をしている小島景子さん(38歳)は、霊感が強く、勤務中に色々なものが見えてしまうという。彼女が最初に不思議な体験をしたのは、まだ景子さんが看護助手をしているころだった。勤め先の病院の第二病棟に初めて入った時、彼女の耳に突然赤ちゃんの泣き声が聞こえてきた。今、この病棟には赤ちゃんなど一人もいないはずなのに。

そして二日目、またもや赤ちゃんの泣き声が聞こえてきた。そして三日目も。
他の人に聞いてもここには赤ちゃんなどいないというので、さすがに気になって別の先輩看護婦に聞いてみた。するとその先輩はちょっと顔を曇らせて「あなたは霊感が強いんじゃない? そう、この病棟では過去に三人の赤ちゃんが亡くなっているわ。多分、あなたが聞いたのはその赤ちゃんの泣き声でしょうね。」と答えた。


このことがあってから彼女はたびたび不思議な経験をするようになった。ある日の夜勤の時、景子さんは空いている患者のベッドで少し仮眠をとろうとしてベッドの上に乗り、とりあえず座った状態で足を伸ばした。

ちょうど身体を倒して仰向けになる直前の体勢である。だがその時、伸ばした足が4本あることに気づいた。もちろん2本は自分の足だ。だが、自分の足の横に半透明の足が2本そろっている。「この足はつい先日このベッドで亡くなった人の足だ。」と、景子さんは直感的に分かったという。

また別の日には、数日前に亡くなった人にエレベータの中で挨拶されたり、誰もいないはずのベッドの上に半透明の人が寝ているのを目撃したりもした。


そして、またある日、景子さんが、ガン患者の病室へ入った時のこと。その病室に入院している患者の一人が、ベッドの上で正座して、首をうなだれていたのだ。その患者はほとんど寝たきりの状態だったので、景子さんもちょっと驚いて「あらっ?金田さん。そんなことが出来るようになったの?」とベッドに近寄って、ぎょっとした。

正座している金田さんの下に、もう一人の金田さんがいつものように寝ているるのだ。よく見ると、寝ている方が本物みたいだ。座っている方の金田さんは、顔も無表情で何か透けて見える。

「何なの、これって・・。」これまでのこともあって、まさか金田さんの死期が近いという知らせなのかと一瞬頭をよぎったが、やはり彼女の直感は正しく、それから数日後、金田さんは亡くなってしまった。

それからも彼女はたびたび「座る人」を目撃するようになり、自分では望まないものの、患者の死が分かるようになってしまったという。


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