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Top Page 心霊現象の小部屋 No.37 No.35
ある夜、クリスティン夫妻は、２歳の娘・キャロルの部屋から話し声が聞こえてくることに気づいた。部屋の中にはキャロル一人しかいないはずなのに・・？不思議に思った夫妻は、そっとキャロルの部屋を開けてみた。見ると部屋の中にはやはりキャロル一人だけで、そのキャロルはベッドの上に座り、何か独り言を言っている。 「ミルク、全部飲まないでよ、犬にもあげないとダメよ、キャロル」 「えーっ、私、あの犬、嫌いなのよ。」 キャロルの独り言を聞いて夫妻はびっくりした。独り言ではなかった。キャロルの口からは、もう一人の別の人物の声が発せられていたのだ。キャロルが２種類の声で交互に喋っているのだ。 そして、キャロルの口から発せられる、もう一人の人間の声とは、他でもない、２ヶ月前に亡くなった、姉のトレーシーの声そのものだった。死んだ姉がキャロルに乗り移って会話している・・直感的に理解した夫妻は、背筋がぞっとした。 翌日キャロルにそのことを聞いてみた。「昨日の夜、夢の中でおねえちゃんと喋らなかった？」と聞くと、「ううん。そんな夢見なかったよ。」と、全く覚えてない様子だった。 そしてそれから数日後、再び奇妙なことが起こった。夜中にキャロルが一人起きだし、ベッドに座って歌を歌い始めたのだ。その歌は「黒いヒツジちゃん」という、死んだ姉が大好きだった歌で、しかも歌っている声は、死んだトレーシーの声そのものだったのだ。キャロルはまだ２歳で、うまく喋れない。にも関わらず、はっきりした言葉でちゃんとリズムをとって正確に歌い終えた。 |