萩ものしり博士検定 傾向と対策
対策編
1.まず問題集とノートを用意しよう
平成18年度版
ここでご紹介するのは、博士検定合格のための私の学習方法です。
かならずしも効果的とはいえないかもしれない。
なにかの参考に、ごらんください。
名づけて「ノート整理大作戦」。
用意するものは、問題集と、厚めのノート。
これから長い時間かけて、1冊の自分にとって完璧なノートを作っていきます。
この1冊の中に、問題集の内容も要点もすべて、写し取るのです。
試験直前まで、このノートはあなたの心強い味方です。
2.問題集をそっくりそのまま写そう
問題集を書き写そう。ただ、そのまま書き写すのみ。
歴史369・文化206・自然103、合計678問、すべてです。
大事なのは、ノートの見開き左のページに、問題文と答え(番号じゃないよ)
右のページに、解説文を書くこと。
そうすると、ひとつの問題の問題文・答え・解説文を、いちどに見ることが出来るものになる。
これが、あとできいてきます。
時間がないときに、いちいち問題めくってその解説めくって、なんて出来ません。
もうひとつ重要なのは、正しく書き写すこと。
ここで誤字・脱字があると、最初から不正解をおぼえてしまうことに
なりかねません。
この作業をしながら、修士検定以来遠ざかっていた問題集の内容を、思い出すことが出来る。
しかも、いちどに問題・答え・解説が読める、使いやすい1冊を作ることが出来る。
その上、とにかく一度は、実際に「書く」という作業をしたことになる。
(読めても書けない字は案外多い。たとえば「藩」って字、日常生活で使わないよね。)
私はこの作業を「写経」と名づけ、まる2ヶ月費やしました(9月と10月)。
でも、しゃべりながらテレビをみながら楽しみながらの、のんびりペースで、です。
でも、あとで考えると、この方法はすごく有効でした。
ついでに、書きながら、出てきた人名をすべて、ノートの後ろのほうにメモしておこう。
全人名コーナーをつくるのです。
説明はいりません。この1冊にでてきた人名を、ひとところに集めておくのです。
試験も近づいたころ、人名だけ見て何をした人か連想したりするのに便利だよ。
3.グループ分け
さて、これで、使いやすいノートができました。
つぎは、このノートの残ったページを使って、いろんなグループ分けをしよう。
・次は、松下村塾生特集
門下生は、縦に人名を書き出して、何をした人物なのか横に簡単にメモしておこう。
・最後は、毛利氏特集
毛利元就・隆元・輝元・秀就・・・・定広まで縦に書き出し、何をした人物なのか横に簡単にメモしておこう。
問題文では、なんでもバラバラにでてきます。
同じ人物も何度も出てくる。
このグループ分けをするだけでも、ずいぶんとすっきりした気分になります。
その後、高杉晋作の改名特集&力になった人特集
絵描き特集、なんてのも、必要に迫られてつくりました。
グループ分けしないと、ごちゃごちゃになって,、覚えるどころではありません。
よく理解する=覚えやすい、です。
あ、ついでに、解答欄に出てくる年代特集ってのもつくりました。
問題集にはものすごくたくさん年代がでてきます。
これをすべて覚えるのは私には無理。
せめて、解答欄に出てくる年代だけは覚えておこうと思ったからでした。
4.解答用紙をつくって解いてみる
ごちゃごちゃした頭もすっきりしたところで、問題を解いてみよう。
ノートの解答・解説文はかくして、普通に問題を解く。
解答用紙はないので、自分でつくってね。
レポート用紙か何かに、番号だけかいた、簡単なものでOK.
3部ほどコピーしておくとよいよ。また、検定直前にも使えるし。
1問1問解きながら、答えあわせをしていきます。もちろん、解説文も読みながらね。
わからなかったところは、赤ペンで目立つように正解を記入しておこうね。
全問解くのには、意外と時間がかかります。
最後まで解いたら、改めて解答用紙をながめましょう。
おおっ、赤ペンだらけ・・・。でも、自分がどこがわからないのか一目瞭然です。
漢字って、案外書けないもんだなあ。
この作業、2回やってみて。すごくいいよ。
5.印象づけよう
いちばんいいのは、やっぱり見に行くこと、ふれてみることだと思います。
実際に見たもの体験したものは、すぐ覚える、忘れない。
ノートを見ているだけとは全然ちがいます。
地域別特集をつくってるから、もし行けるんなら、絶対行ったほうがいいよ。
楽しいし、点もとれます。
私は、ほとんど行けませんでしたが、享徳寺と海潮寺には買い物の途中の道だったのでちょっとよって見ました。
すると、「おお、これが火灯窓か。」などと強く印象づくのです。
あ、笠山と指月公園にも行った。気持ちよくお弁当を食べつつ、お勉強にもなりました。
本当は、全部実際に見てまわるのが、一番なんだろうな。
でも、なかなかそうもいかないよね。
そういうときは、パンフレットを利用しよう。
立木薬師如来像や木造文殊菩薩騎獅像、木造毘沙門天立像も、写真を見たら覚えられるよ。
写真満載の萩のガイドブックなんかもいいかもしれません。
それもなければ、最後の手段。
勝手にイメージ。
この人物は、どんな顔でどんな体型で・・・なんて具体的に想像しましょう。
すごくお友だちのような気がしてきます。
6.また、解いてみよう
自作の解答用紙を使って、また問題を解いてみよう。
もちろん、解きながら、答え合わせをしながら、解説文までよく読もう。
結構、できるようになってきた。
7.ノートにアンダーライン
ここまでよくがんばってきました。
問題文・解答はほぼ大丈夫になってきました。
でも、解説文はまだまだだよね。
ここでちょっと、ノートをカラフルに楽しくしてみよう。
ノートに中にあるすべての人名・寺社名・様式名・植物名など、大事そうなものにはアンダーラインをひいてみよう。
・人名・・・・・青
・文化的なもの・・・赤
・自然・・・緑
とか、色分けわけすると、わかりやすくて楽しい。
解説文も、結構覚えてるもんですよね。
8.覚える
ここまできて、やっと覚える作業をしましょう。
ノートにまとめた、グループ分けのところをよく覚える。
手でかくしたりしながら、覚える。
こんなのでないかも、とは思わないこと。
これがでるかも、といつも思いましょう。
最初につくった「全人名コーナー」もみてみよう。
なにをした人か、もうわかるようになってるよね。
9.前日にすること
さあ、あしたはいよいよ本番です。
最後の仕上げをしましょう。
ノートにまとめたグループ分けのところをもう一度見る。
自作の解答用紙(赤ペン修正済み)も見てみる。
気になるところは、問題文もすべて見てみる。
すべて、このノート1冊でOKです。
10.いよいよ当日
やってきました、検定日。
会場に入る40〜50分前に、会場近くまで来ておきましょう。
私は、駐車場に車を止めて車内で40分、ノートをひととおり見直しました。
頭の中は、とりあえず試験範囲が全体的に入っているような感じです。
1点足らずに落ちる、なんてことのないよう、最後まで最後の1点までがんばりましょうね。
がんばれ!
試験終わったらあれしようこれしよう、などと、試験前に限ってつまらないことがすごく魅力的に思えるあの感じ、
学生のころの感覚をひさびさに思い出して、これも楽しかったです。