2008年3月〜7月留学日記     
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                平成20年3月〜7月 蘇州大学留学生日記

  《6月15日》
  蘇州も梅雨に入っており、今日も小雨が降っています。雨はうっとうしいのですが、梅雨が終わると暑い夏が来ると思うと、 ため息が出ます。こちらの梅雨はいつごろ終わるのでしょう!ホテル前の河は少し臭いのですが、真夏になったらどうなるのでしょう?
  最近キャンパスに秋風が吹いてきた感じです。別れを惜しむ集いが色々なかたちで催されるようになりました。 また、引き上げるので「要らなくなった物を売りますよ!」の掲示を見るようになりました。そうです今学期も残すところ半月、 一日一日が貴重な感じです。中国の大学では、6月は卒業の季節なのです。私の通う蘇州大学海外教育学院は7月11日が終業式です。 6月30日で授業は終わり、7月上旬に期末試験です。終了後、チョット旅行しようと思っています。
  6月9日16時下関発のUTOPIA2に乗りましたが、今回は24歳と28歳の若い男性と一緒になり、彼らと寝食を共にしました。 24歳の男性は約150万を用意し中国を経由してベトナム、タイ・・・と行ける所まで行くそうです。理容の免許を持っており、 ハサミを持参していました。「世界の人の髪をカットしてみたい!」とか、28歳の男性は中国のカシュガルからカザフへぬけウズベキスタン、 パキスタン方面を旅したいとか。24歳の男性は始めての海外挑戦、28歳の彼は3年ぶりとかで、大陸への挑戦と期待が満ち溢れていました。
  翌日の21時頃3人で揚子江口の上海浦東国際空港の明かりを遠くに眺めましたが、彼らの興奮が伝わってきました。 彼らとe-mailアドレスの交換をする。
  中国での初日は、私の居るホテルに宿を世話しました。(一人1泊50元)共に中国語はほとんど出来ません。「不明白(わかりません)」 をやっと憶えたぐらい。今頃どうしているやら!
  漢詩を暗記する宿題が出ました、一生懸命努力しています。
  《6月22日》
  今日も雨が降っています。うっとうしいです。今年の梅雨は雨が多いですね。日本も同様でしょう。最近、授業の無い午後は、 毎日のように女子大生とデートをしています。蘇州大学日本語学科の学生(1年生と2年生)と相互学習を行っています。相互学習と言っても 会ってお互いにわからない事を聴いたり、宿題の手伝いをしたり、他愛無い会話をしたりですが、楽しいものです。面白いものでどちらの言葉が勝つか、 多くなるかそれぞれのレベル次第なのです。一応、日本語の時間、中国語の時間、フリーの時間と分けていますが、日本語、中国語が入り乱れます。 今日、図書館でやっていたら、他の日本語学科の女子大生たちに取り囲まれてしまいました。その中には、初めて本物の日本人と会話するので ドキドキの子もいました。その緊張感が伝わってきました。
  日本語を学びたいと言う人が多くいることは、うれしいことです。外地にいると日本の国の有り難さを感じます。教室や巷でのふとした 会話の中に、日本に対する信頼性の高さを(お世辞かな?)感じます。今まで築き上げてきた「信頼される日本」を大事にしたいものです。
  約1ヶ月前、日本語科の学生による演劇会を見ました。中身は白雪姫、シンデレラ、山椒大夫など、5編の演劇でした。演出や小道具は すべて手作りでチャチな学芸会なのですが、どれも一生懸命さが伝わってきました。山椒大夫の時は、はからずも涙を流してしまいました。 良く考えてみると、そのかわいそうなストーリーに涙したのでしょう。異国でそんな演劇をみるのも、また「いとおかし」です。
  今日午前中、HSK(中国語水平考試)初中級の試験を受けました。中国が主催する外国人向けの中国語検定試験で、評価は高いです。 中国では就職時、このレベルで評価されます。試験は150分(2時間半)みっちり集中していなければならないので、結構きつかったです。 中身は「聞く力、読解力、総合力」でした。私は、まずは参加してみようと思い受験しましたが「お前さん10年早いよ!」と言う感じでした。 やはり、ヒヤリングは難しいですね。ほとんどサイコロをころがしているようなものでした。
  また、話変わって60歳以上のサークルがあるのですが、その「仲間で本を作ろう、留学の足跡を残そう!」と言う動きがあり仲間7人 ぐらいがせっせと綴っています。どうなることやら・・・